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あとあと利益はついて来る

『あとあと利益はついて来る』の本当の意味

フリーランスのデザイナーとして独立してから、「あとあと利益はついて来るよ」という言葉を耳にすることが何度かありました。初めは、「とにかく頑張っていれば、いつか報われるんだ」と単純に捉えていたんですが、最近になってようやく、少し違う意味も含まれていることに気づいたんです。長く活躍している人たちは、この言葉を表面的な「努力信仰」や「行き当たりばったり」ではなく、もっと深い意図を持って使っているんじゃないか、と。

先を見据えた「計画」の大切さ

僕がこの言葉に対する理解を深めたのは、あるベテランのデザイナーと話をしたときのことです。その方が言うには、「あとあと利益はついて来る」というのは、ただ待っているだけではなく、初めからしっかりとした計画を立てているからこそ成り立つ言葉だというのです。「何も考えずに努力を続ければ、自然と利益が出る」というわけではなく、「目標に向かって積み重ねていくプロセスが、あとで利益に結びつく」という意味なんですよね。

 

努力信仰や行き当たりばったりではない

疲れたデザイナー

若い頃は、努力をすれば必ず報われる、という「努力信仰」に似た考え方を持っていました。でも、フリーランスとして一人でやっていくうちに、ただがむしゃらに頑張るだけでは、なかなか思ったような成果が出ないことに気づきました。長く続けるためには、「行き当たりばったり」ではなく、今やっていることが将来の利益につながるかを考えながら進む必要があります。そのバランスが取れたときに初めて「あとあと利益はついて来る」が実現するのだと思います。

計画と柔軟性のバランス

計画は大事ですが、それだけに固執してしまうと柔軟性を失い、状況に応じた対応ができなくなります。実際、デザインの世界は日々変化していて、トレンドも新しいツールも次々に登場します。だからこそ、計画を持ちながらも、状況に応じて軌道修正できる柔軟さが必要だと感じます。計画をベースにしつつ、臨機応変に対応できる準備も、フリーランスとしての成功に欠かせない要素です。

 

「あとあと」を自分なりに理解する

「あとあと利益はついて来る」という言葉に対して、今では自分なりの理解ができてきたように思います。ただ待つのではなく、計画を立てて目標に向かってコツコツ進むことが、この言葉の本当の意味なのかもしれません。利益がいつどのような形で現れるかはわからないですが、自分が納得できるように道筋を立てて、着実に進んでいく。フリーランスとしての道を進む僕にとって、今やこの言葉は大切な指針の一つとなっています。

 

「あとあと利益はついて来る」は字面通り捉えてはいけないなと思う今日この頃です。長くやっている人は(あとあと〜と言うけど)ちゃんと初めから計画がある。決して努力信仰や行き当たりばったりの意味ではないなぁと。

X (Twitter) – Nov 14, 2020



この記事は過去の自分のX(Twitter)のポストを元に、編集しています。



グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。パッケージメーカーのデザイナーとして新卒入社→美容系のベンチャーに転職→家庭用品メーカーに転職...という流れを経て、その後独立しました。フリーランスデザイナーとして、10年以上の経験から学んだことや雑記をブログにしています。情報発信が趣味に近く、それが興じてPhotoshop関連の本を出版したり、noteを執筆したりしています。