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「知らない」を笑う

「知らない」を笑わないで!学ぶ意欲を大切にしよう

仕事でも趣味でも、ベテランの人が新人や若手の「知らない」を笑うって、カジュアルに起こりがちですよね。でも、これは絶対ダメだと思っています。人を傷つけるだけじゃなく、その分野自体をダメにしてしまう危険があります。

 

無知を笑うことが及ぼす影響は深刻

無知を笑う

「知らないことを笑う」「無知をバカにする」、そういう行動をとる人が多いと、その業界やジャンルは拡大の機会を失ってしまいます。無知を笑う人が少数であっても存在することで、そこへ参入したいと思う人が減ってしまい、元からそこにいる人も居心地が悪くなって去ってしまいます。無知を笑う弊害を具体的に挙げるなら、次のようになると思います。

学習速度の低下

誰かの無知を笑ったり馬鹿にすることは、その人の学習速度を大きく遅らせる可能性があります。ここでいう学習とは、勉強だけではありません。そのジャンルに溶け込んでいくような「慣れ」や「体験」を蓄積する行為自体も、学習ととらえたいと思います。

無知を指摘されると本人は自信を失い、新しい知識を吸収する意欲が減少してしまいます。特に、大人になってから新しいことを学ぶ際に顕著ではないでしょうか。

恥をかくことの影響

大人になってからの学びは、恥をかくことに対する恐れが伴います。大人になってから恥をかくのは「ショックな体験」でしょう。多くの大人は、「自分の無知を笑われる」という恥ずかしい思いをすると、『もうその話題に触れないでおこう』と判断し、それ以上追求したり体験したりする気持ちを失ってしまいます。

これは、新しいことを学ぶことに対する大きな障害となります。恥をかくことで、自己防衛本能が働き、学びから遠ざかる選択をする人は少なくないでしょう。

 

「そんなことも知らないのか?」という言葉の威力

煽る男性

無知を笑う行為の中でも、特に威力の高い言葉に「そんなことも知らないの?」というものがあります。ストレートかつ無遠慮な言葉で、言われた人間のほとんどは「恥ずかしい」、「そんな風に言われるならもうやりたくない」と感じてしまうはずです。

新しいことを知る楽しさを感じるには、応援してくれる環境が必要です。こういう言葉は絶対に使わない方がいいと思います。

学びの姿勢を後押しするために

では、業界やジャンルを活発化するために何ができるのでしょうか?その問いに対しては、「ポジティブなフィードバックを行うこと」が答えとなります。学び始めたばかりの人(参入してきたばかりの人)に対しては、特に優しく接してあげましょう。

新しい知識を得る喜びを感じてもらうことが最優先で、自信を持たせるようなフィードバックが効果的だと思います。そうすれば、もっと学びたい!という気持ちが持続するはずです。

知識のシェアで広がる学びの輪

「そんなことも知らないの?」ではなく、「新しいこと知れるチャンスだね!」という視点が大切です。知ってる人が知らない人をバカにするのではなく、知識をシェアすることに重点を置くべきだと思います。

 

まとめ

学ぶ意欲

「知らない」を笑ったりバカにしたりするのは、学ぶ過程で本当に邪魔でしかありません。特に大人になってから新しいことを始める時は、恥ずかしい思いをするのがすごく怖いんですよね。

新人や若手に優しい環境を作って、ポジティブな言葉をかけることで、みんなの学ぶ意欲が高まるはずです。お互いを理解し合い、知識をシェアして、一緒に成長していく。そんな文化を作ることが、業界・ジャンルを活性化させる鍵になるのではないでしょうか。

 

無知を笑ったり馬鹿にするが出てくると、そのジャンルの理解は劇的に遅くなると思う。大人になってから恥をかくのは割とショックな体験だし、「もうその話題に触れないでおこう」と判断する気持ちも理解できます。 そんな事も知らないのか?は、今から知ろうとしている人には痛すぎるパンチ。

X (Twitter) – Mar 10, 2019



この記事は過去の自分のX(Twitter)のポストを元に、編集しています。



グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。パッケージメーカーのデザイナーとして新卒入社→美容系のベンチャーに転職→家庭用品メーカーに転職...という流れを経て、その後独立しました。フリーランスデザイナーとして、10年以上の経験から学んだことや雑記をブログにしています。情報発信が趣味に近く、それが興じてPhotoshop関連の本を出版したり、noteを執筆したりしています。