爽快なスポーツのイメージと心地よい川の流れを表現したサッカークラブのメンバー募集ポスターデザイン。
広々としたグラウンドで気持ちよくサッカーをプレーする子供たちの写真をメインに、チーム名にもある多摩川の流れのように爽やかなブルーのウェーブをタイトル周りに配し、スポーツの持つ健やかなイメージを表現しました。
チームの理念と募集コピーの書体選定
子どもたちの写真は六角形のパーツでトリミングし、サッカーボールのイメージにつなげています。タイトルやチームの理念はクラシックな明朝体でデザインし誠実なイメージに。募集に関するコピーは筆文字風のフォントで力強く打ち出し、もっとも強く印象に残るようにデザインしました。
開放的な空間活用
背景写真が生きる開放的なポスターデザインにすることで、屋外スポーツの爽快感と子供たちの成長への期待感を表しました。異なるデザイン要素が生み出す調和は、サッカークラブの魅力を描き出しています。ブルーのウェーブや子供たちの笑顔が、地域コミュニティの一体感と活気を醸し出し、これからのクラブの躍進を予感させます。
インパクトと訴求効果を高めるA0サイズの募集ポスターデザインのポイント
募集ポスターは、ポスターに重要視されるインパクトだけでなく訴求力も必要になります。その効果はポスターのサイズにも相関します。規格サイズではB0に次いで大きく、841mm×1189mmある「A0サイズ」も募集ポスターに有効です。
A0サイズのポスターの場合、遠目から見て目立つことも重要ですが、ポスターの内容に関しても吟味する必要があるでしょう。というのも、A0ポスターはサイズが大きい分、ポスターに入れられる要素も自然と多くなりやすいからです。
だからといって、あれもこれもと情報を詰め込みすぎてしまうと、本当に伝えたい部分、訴求したい部分が伝わりにくくなってしまうものです。読み手を惹きつけるためのインパクトを考えながら、訴求効果を高くしなくては「募集」という本来の目的が果たせないポスターになってしまうでしょう。
当サービスがインパクトと訴求効果の高い募集ポスターデザインで意識したポイントは3つあります。
- 目立つ配色で興味を惹きつける
- トーンオントーン配色で統一感を出す
- フォントを使い分けてインパクトと訴求効果を増大させる
インパクトと訴求効果の高い募集ポスターデザインで、押さえておくと便利な3つのポイントについてお話していきます。
目立つ配色で興味を惹きつける
鮮やかで明るい色を使うことで、ポスターが目立ちやすくなります。また、背景と文字の配色を対比させることで、ポスターに対する興味関心を惹きつけられるでしょう。
ポスターのような大きな掲示物の場合、人間は視覚情報として、まず「ポスター全体」を視野に入れます。その後から「ポスターの目立つ部分」に注目して情報をインプットします。
「ポスターの目立つ部分」とは、ポスターの中でハイライトが当たる場所のことです。イメージ重視や伝える内容に合わせてポスター全体を明るくすると、伝えたいことがわかりにくくなってしまい、ポスター本来の役割が果たせなくなってしまうこともあります。
伝えたい部分の配色を工夫することで、ポスターの内容、本来の目的を伝えられるでしょう。
作例のサッカーチームメンバー募集ポスターでは、赤いチームユニフォームの写真を中央に配置してインパクトを演出しました。赤の反対色である明るい水色の筆文字フォントでテキストへの注目度もアップさせています。ポスター全体のトーンを青で統一したことにより、赤いチームユニフォームがアクセントになりました。『チームメンバー募集』というわかりやすいメッセージが画像とテキストで伝えられる構成になっています
トーンオントーン配色で統一感を出す
トーンオントーン配色とは、読んで字のごとくトーンにトーンを重ねた配色のことです。同系色をトーン違いで配色しているため、全体的に統一感が出せます。
また、トーンの付け方によっても印象が変わるため基礎知識として覚えておくと便利です
- 似ているトーンを重ねた場合は落ち着きのある印象
- トーン差が大きい場合は明快な印象
トーンオントーン配色をする際には、同一の色相または色相環で隣接、類似色相から色を選んでも構いません。トーンを変えることで色同士にメリハリを与えつつ、統一感のある配色に仕上がります。
トーンオントーンは同じような色味を集めて配色していくことから、色の持つイメージを利用した心理的アプローチも叶います。爽やかな印象を与えたければ、緑でトーンオントーン配色をすることも有効です。
作例のサッカークラブのメンバー募集ポスターでは、チーム名にある「川」というワードから連想できるブルー系でトーンオントーン配色をしています。トーンを変えて濃い青や水色で色分けをすることで、統一感を出しつつもフォントを際立たせるアクセントになっています。
フォントを使い分けてインパクトと訴求効果を増大させる
募集ポスターではフォントデザインの使い分けも意識してみましょう。A0サイズのような大きなポスターは、フォントも大きく描けます。画数の多い漢字がつぶれる心配がないのも嬉しいポイントです。
フォント選びのポイントも意識してデザインしていきましょう(あくまで一例です。配色や書体デザイン等によっても印象は変わります。)
- ワードの印象を引き立てる、連想させるフォント
- 縁取りなどの装飾を加える
- 目立たせたいときはサンセリフ体・ゴシック体
- 高級感を出したいときにはセリフ体・明朝体
- 長い文章には特殊フォントは避ける
可読性のないフォントが多く並んでいると、安っぽく見えてしまうため注意が必要です。目立たせたいワードを明確にしておくことで、フォント選びや装飾の付け方も変わってきます。
作例では、募集に関するコピーは筆文字風のフォントで力強い印象を与えました。ポスターの中心部に持ってくることで目につきやすく、インパクトも強く残ります。
これに対し、タイトルやチーム理念などはクラシックな明朝体にしています。誠実な印象を与えたい場合にも明朝体は有効です。フォントの種類を使い分けても違和感がないのは、トーンオントーン配色でつくりだされた統一感の賜物ともいえます。
制作ポスターデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
子どもの熱量を感じるサッカークラブのポスターデザイン
清々しさと熱い気持ちと
全体がブルーやネイビーを基調として構成されているので、赤いユニフォームが美しく映えています。ロゴマークも同じ色調で統一されているので、紙面がスッキリ見えます。子どもが熱い気持ちをもって爽やかな空の下をプレイしている、そんな図が連想しやすいフレッシュなデザインですね。サッカーボールの面を作っている六角形の形に写真がレイアウトされているのも、良い「味」になっているようです。背景にグラウンドの写真をあしらっていることでポスターに奥行きや広さが感じられ、子どもがクラブを通して健やかに成長していく様子が想像しやすくなっています。
検索しやすい紙面構成が今の時代にマッチ
下部は、クラブ名が検索窓にあしらわれたり、QR画像が大きく記載されていたりして、スマホ世代の保護者がアクセスしやすい仕掛けになっているようです。保護者の役員や当番が一切ないというメッセージも、共働き世帯が多い現代にマッチしたアピール文ですね。稼働曜日や参加学年といったインフォメーションも、色つきのボックス表記で整理されていて、直感的に読み取れるのが良いですね。
元気いっぱい!キッズサッカークラブの魅力を伝えるポスターデザイン
・活力あふれる子どもたちと爽やかなデザイン
ポスターの中心に配置された子どもたちが楽しげにサッカーをプレーする写真は、クラブ活動のエネルギー溢れる様子を見事に捉えています。また、多摩川をイメージさせるようなブルーのウェーブが、爽快感とクラブのアイデンティティを強調しています。
・サッカーボールイメージのユニークなレイアウト
六角形でトリミングされた写真がサッカーボールを連想させ、独特のデザイン性を生み出しています。タイトルや理念に使われたクラシックな明朝体は誠実さを伝える一方で、筆文字風の募集コピーは情熱的な印象を与えます。
・開放感ある背景で子どもたちの成長をイメージ
広がりのあるグラウンドの背景写真は、屋外スポーツの爽快さと子どもたちの成長への期待を具現化しています。また、赤いユニフォームがブルー系の背景と調和し、デザイン全体のバランスが美しく保たれています。
・スマホ世代に配慮した情報提供
QRコードや検索窓の配置は、スマホで情報を得る保護者にとってアクセスしやすい工夫となっています。さらに、共働き世帯に配慮したアピール文や、色付きボックスで整理された参加条件情報も、親切で分かりやすいデザインとして評価できます。
※掲載しているパネル / ポスターデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。