格闘技を教える道場の静かな闘志を感じるロゴデザインです。
武道の本質はその力をひけらかす事ではなく、内に秘めるものです。そんな精神を感じさせる落ち着いた、しかし力強さを併せ持ったデザインです。
漢字の力強いストローク
このロゴの中心にある「闘」は、力強い筆文字で表現されており、道場の厳しい訓練と精神を表しています。勢いが感じられる筆遣いは、格闘技におけるダイナミックな動きと精神性を連想させます。漢字一文字で強いメッセージを伝えるデザインは、シンプルでありながらインパクトがあります。
精神性を表すシンボル
このロゴは道場の精神を強く表現しており、見る者に道場の厳しさとそこでの成長の可能性を同時に感じさせます。ロゴは道場の哲学を視覚的に伝達するツールとなっており、この道場がただの運動の場ではなく、生徒が自己を磨き上げるための環境であることを示しています。
ロゴ作成例に関する考察
道場は、ロゴで何を表現するべきか
新しいものを生み出すときは、その意味を考えて作成されることが珍しくありません。何となく決めたものは魅力的ではないことが少なくないため、いろいろな意味を込めて作られることが多いです。既に存在しているものを別のもので表現するとき、どのように表すか悩むこともあるでしょう。とくにロゴマークは、何を表現するか決まらないことが多いと言えるでしょう。比較的最近できたものなら、新しい意味を加えるといいのですが、武道のように昔から存在しているものを表現するのは難しいと言えます。
武道の精神を現代のデザインに
道場のロゴマークを作成するなら、それまでの伝統を考えるといいかもしれません。武道には伝統があるため、その道場にも様々な歴史があることが多いでしょう。攻撃性を全面に出すのではなく、自分自身との戦いを表現するといいかもしれません。闘志は表に出さず、内に秘めるものだと、武道の精神が伝わるでしょう。全面的に闘志を出すのもいいですが、内に秘めている方が日本に馴染みやすいでと言えます。ひけらかすものではないからです。
精神性をデザインで伝える
また、攻撃的なものよりも落ち着いた雰囲気の方が、胴着にも合うでしょう。ロゴを考えるときは、自分が大切にしていることと、道場の精神を考えてください。その中から一番伝えたいものを選ぶといいでしょう。初めて武道に触れる子供たちに説明しやすいものにするとより良いです。デザインを考える時間よりも、それを使用する時間の方が遥かに長いため、なぜそのデザインにしたか説明できるものが好ましいでしょう。ロゴデザインと聞くと難しいイメージを持つ人も多いかもしれませんが、自分が一番伝えたいものを表現すると考えれば、興味を持つ人も増えるでしょう。
教育とインスピレーション – ロゴデザインを通じた門下生へのメッセージ
今回は道場の精神を表しているものとして作成しました。胴着やユニフォームを着る度に、武道の精神に触れることになるため、指導のときにも役立ちます。武道には伝統があるため新しくロゴを作ることが難しくなることも少なくありませんが、武道の心構えをシンボルとして表現できることは決して悪いことだとは思いません。視覚で見ることで、門下生の理解も進むのではないでしょうか。
制作ロゴデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
心技体を重視する、日本らしいロゴだと思います。
格闘技の道場と言えば、やはり固い感じで男らしいロゴデザインにすることが多いのですが、日本の場合と外国の場合では、全く文化も考え方も違います。日本の場合には、格闘技という以前に、武道という呼び方が一般的です。格闘技というのはあくまで戦う競技であり、外国の文化が入ってきてからこのような呼び方になりました。外国の場合には誰かと戦って競い合うというのが目的なのに対して、日本の場合には自分自身を鍛えるということを意味しています。
だからこそ道という字を用いているのですが、やはり武道の鍛錬は厳しいので、柔らかい感じのロゴデザインでは引き締まらないため、このように固い感じに描いているのでしょう。赤い文字で大きく闘うと描き、周りを炎のような感じに取り囲んでいる点も日本の道場らしい感じが出ています。日本の武道というのは、体を鍛えることはもちろんなのですが、精神面を鍛える場所でもあるのです。心技体が全て揃ってこその武道であり、描かれている漢字も太くどっしりとした感じなので、身が引き締まる思いがします。
※【セミオーダープラン】でご依頼のロゴは、お客様から提供いただいたオリジナルの原案(図案・アイデア)に基づいてロゴ作成を行っています。