サンセリフフォント(書体)とは?:基本とその特徴
サンセリフフォントとは、ストロークの末尾に「セリフ」と呼ばれる小さな飾りがない書体のことです。サンセリフ(Sans-serif)はフランス語で「ない」を意味するsansと、「飾り」を意味するserifが組み合わさった言葉です。サンセリフ書体は「グロテスク」「ゴシック」と呼ばれることもあり、19世紀に誕生した比較的新しいフォントです。
Sans-serif
Sans-serif
Sans-serif
サンセリフフォントの特徴
フォーマル・伝統的な印象を与えるセリフフォントと対照的に、サンセリフフォントはモダンでクリーンな外観が特徴です。これは、書体のシンプルで幾何学的な形状に起因しています。汎用性が高く、本文から見出しまで、さまざまな用途に使うことができます。さらに、フォーマルからカジュアルまで、多くの文脈で使用することができます。
サンセリフフォントには可読性に優れたものが多く、小さなサイズで印字されていても読みやすいという特徴があります。その為、デジタルと印刷の両方のメディアで広く使われています。また、遠方からでも認識しやすい特徴を活かして、道路標識や公共機関の案内看板などにも用いられています。
サンセリフフォントの用途
サンセリフフォントは、以下のような用途で利用されています。
ロゴデザイン:シンプルでモダンな印象のサンセリフフォントは、企業やブランドのロゴデザインに適しています。視認性が高いため、さまざまなサイズや環境で効果的に使用できます。
ウェブサイトやアプリ:サンセリフフォントは、画面表示においても鮮明であるため、WEBサイトやアプリのデザインでよく使用されます。特に、ユーザーインターフェース(UI)やナビゲーションメニューなどの要素で、視認性や使いやすさが重視される場合に適しています。
広告やポスター:サンセリフフォントは、そのシンプルさからインパクトがあり、視認性が高いため、広告やポスターでの使用に適しています。特に、大胆なデザインやメッセージを強調する際に効果的です。
パンフレットや報告書:サンセリフフォントは、文書やレポートの本文や見出しにも適しています。視認性が高いため、読者にとって読みやすい文書が作成できます。
代表的なサンセリフフォント
以下に、代表的なサンセリフフォントをいくつか紹介します。
Helvetica:世界的に有名なサンセリフフォントで、多くの企業やブランドのロゴやデザインで使用されています。
Arial:WEBデザインやデジタルメディアで広く使われるフォントで、多くのコンピューターやウェブブラウザで標準的にサポートされています。
Futura:幾何学的な形状が特徴のサンセリフフォントで、モダンで洗練された印象を与えます。ポスターや広告デザインでよく使用されます。
Roboto:グーグルが開発したサンセリフフォントで、Androidのシステムフォントとして使用されています。WEBやアプリデザインで広く利用されています。
まとめ
サンセリフフォントは、細かい装飾が省かれたシンプルな形状が特徴です。視認性が高く、多様な用途に適用できるため、ロゴデザインやWEBサイト、広告、パンフレットなど、幅広いデザインで活用されています。