
ポスターとは?
ポスターとは、壁や垂直な面に貼付ける印刷された紙のことを言います。一般的に、ポスターは文字とグラフィックの要素の両方を含みますが、グラフィック要素だけから成るものや文字だけから成るものもあります。
チラシよりもサイズが大きく、ポスターは注意を引きやすく分かりやすさを重視して制作されます。ポスターは様々な用途に使われ、広告(特にイベント、コンサート、映画など)、宣伝、デモなど、メッセージを伝えるためによく使われるツールです。
またポスターは特に有名な作品などの芸術品の再生産に使われ、手軽な価格でインテリアとして楽しむことが可能となっています。
そんなポスターの歴史は1840年代〜1850年代まで遡ります。

・ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1891)
はじめに
フランスの歴史家マックス・ガロが「ポスターは200年以上にもわたって世界中の公共の場に飾られてきた。視覚的に美しいポスターは道行く人の目を惹くようにデザインされており、私たちに政治的な観点を自覚させたり、特定の行事に参加するよう誘ったり、ある製品やサービスの購入をすすめたりしている。」と述べたように、私たちが知っている現代的なポスターの歴史は、19世紀半ば頃に始まりました。
1. まず、印刷技術の向上により、大規模かつ低費用な大量生産が可能となりました。
2. 次に、フランスなどにおける政府の公共施設の検閲が解かれました。
3. そして、広告業者が大量生産された商品を市街地で売るようになりました。

・ホルツァーファッションストアのポスター
当時のポスター専門家であったジョン・バーニコートは「あと100年と少しすれば、ポスターは必要不可欠な芸術の形となり、トゥールーズ=ロートレックやミュシャなどの画家から舞台・商業デザイナーまで、様々な芸術家を魅了するだろう。」と述べました。ポスターデザインは、アール・ヌーヴォー、シンボリズム、キュビズム、アール・デコからフォーマルなバウハウス、1960年代の支離滅裂なヒッピー・ポスターまで幅広いスタイルで作られました。
ポスターの大量生産
ポスターは主に広告と告知のために昔から使われてきました。文字だけのポスターデザインの歴史は長く、何世紀にもわたってシェイクスピアの劇を宣伝したり、政府の声明を国民に届けてきました。しかし印刷技術の発展によって、1796年にアロイス・ゼネフェルダーが発明したリトグラフィーなどの低費用の大量生産と大量印刷が可能になったことで、ポスターにも革命が起こりました。リトグラフィーが発明された後にクロモリトグラフィーが発明され、さらに鮮やかな色のポスターが大量生産されるようになりました。
ポスターが「広告媒体の主役」になれた条件
19世紀半ばにポスターが広告媒体の主役になれた背景には、いくつかの社会的・技術的条件があります。これらの条件を理解すると、現代のメディア論にも通じる視点が得られます。
ポスターが普及した条件は、いくつかあります。「リトグラフ印刷の発達」(カラー印刷が可能に、量産が低コストで実現)、「都市化の進展」(人口が密集する場所が生まれ、広く見せる場所が確保された)、「商業活動の活発化」(商品・サービスが多様化、広告需要が増加)、「街頭の壁面の活用」(広告貼り場の確保、合法・非合法の区別の整備)、「識字率の上昇」(文字が読める人が増え、テキスト広告の効果が広がった)、「鉄道・公共交通の発達」(駅・乗車待ちの時間が広告の接触機会に)、「劇場・公演文化の繁栄」(イベント告知の需要)。
これらの条件が揃うことで、ポスターは「目撃される広告媒体」として機能するようになりました。条件が一つでも欠けていれば、ポスターはここまで普及しなかったかもしれません。
現代のメディア論にも通じる視点は、いくつかあります。「媒体の普及には、技術+社会条件の両方が必要」(技術だけでも社会条件だけでも普及しない)、「目撃される機会が広告の力を決める」(街頭・通勤・公共空間での接触機会)、「印刷コストの低下が大量配布を可能にする」(コストの壁が下がると新メディアが生まれる)、「文化現象との結びつきが媒体の地位を決める」(劇場、芸術運動、政治運動との連動)。
現代のSNS、動画、デジタルサイネージなどの新しい媒体も、同じ構造で普及しています。ポスターの歴史を学ぶと、媒体の本質的な要素が見えてきます。
芸術形式の発展とポスター

・ジュール・シェレによるワインのポスターデザイン(1894)
1890年代にはこの技術はヨーロッパ中で普及していました。当時のポスターアートを作ったフランスのアーティストには、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、ジュール・シェレ、ウジェーヌ・グラッセ、アドルフ・ウィレット、ピエール・ボナール、ルイス・アンクタン、ジョルジュ・ド・フール、アンリ・ガブリエル=イベルスなどがいます。特にシェレは広告ポスターの「父」とされています。鉛筆画家であり舞台装飾家だったシェレは1866年に小さなデザイン事務所を立ち上げました。美しいキャラクター、コントラスト、鮮やかな色を使って、主に展示会、舞台、製品の1000点以上の広告を作りました。その後、収入源を必要とする数多くの才能に溢れる画家たちがポスターデザインを作るようになりました。
シェレは広告業者のニーズに合うような新たなリトグラフの技術を発展させました。彼は、革新的なタイポグラフィと共にポスターを著しく表現豊にしてくれるような色を追加したのです。またシェレは、広告に性的な表現を使った、あるいは女性像を広告の策略をした第一人者とされています。シェレの描く女性は陽気で刺激的であり、「シェレット」と呼ばれる新たなスタイルとされました。

・アルフォンス・ミュシャによるJOB社の煙草ポスター(1896)
ポスターはその後、パリの大通りが「庶民の美術館」と呼ばれるほど町並みを一変させました。この商業的成功によってポスターデザインを収入源にする芸術家も現れました。アルフォンス・ミュシャもこれらの人気芸術家(デザイナー)のうちの一人であり、舞台俳優達がこぞって特注でポスターデザインを依頼していました。そのポスターデザインの人気は1884年にパリで展覧会が開かれるほどのものでした。
ポスターの黄金時代
1890年代にはポスターデザインはヨーロッパの他の地域に広がり、自転車から闘牛までありとあらゆるものを宣伝するようになりました。19世紀の終わりには、ポスターがより本格的な芸術形態として存在するようになりました。1895年と1900年の間にはジュール・シェレが「Matres de l’Affiche(ポスターの巨匠達)」というデザイン書籍を作り、このシリーズは商業的成功を収めただけではなく歴史的に重要なものとなりました。
アルフォンソ・ミュシャとウジェーヌ・グラッセも当時影響力を持っていたポスターデザイナーであり、特に女性をモチーフとしたアール・ヌーヴォーのスタイルで知られています。現代では、広告ポスターは特別なグラフィックアートとなりました。テオフィル・スタンラン、アルバート・ギヨーム、レオネット・カピエロ、アンリ・ティリエは、雑誌を宣伝だけではなく政治的な評論の場へと変え、当時の人々にとって重要なポスターアーティストでした。実際に、デザイン歴史家のエリザベス・ガフィーはこう述べました「ビクトリア時代には見向きもされたなかったが、大きく色鮮やかなポスターが道や市場・広場などの公共スペースを支配するようになると、ポスターは市民からの尊敬を得るようになった。」

・エドワード・ペンフィールド作 Harper’s Magazine, May(1897)
アメリカでは、ポスターが少し違う進化を遂げました。1850年代にはサーカス団が色鮮やかなポスターを使って街にやってくるカーニバルの告知をしていました。ポスターの多くは美しく印刷されていましたが、初期のものは大量生産された木版画であり、内容や色使いなどは現代の評論家からばかにされることも多くありました。クロモリトグラフィーがヨーロッパのポスターを再構築すると、アメリカのアーティスト達はそれらに大きく影響を受けました。エドワード・ペンフィールドやウィル・ブラドリーなどのデザイナーによる作品は、ヨーロッパだけではなくアメリカでも好評でした。
ポスターの衰退と復活
新たな広告の形に挑戦され、コミュニケーションとしてのポスターは第一次世界大戦後に衰退していきました。市民達は、ポスターが公共スペースを醜いものにすると捉えはじめていたのです。しかし、ポスターが勢いを失った大きな理由は、新たな形の広告によるものでした。雑誌・ラジオ、その後のテレビ・看板広告が、広告業者のマーケティング予算の分配図を塗り替えたのです。ポスターは製品を宣伝し続けていましたが、もうそれは主な広告の形として考えられなくなっていました。ポスターはだんだん政治や装飾の目的に使われるようになっていきました。
1960年代半ばに、ポスターデザインはより幅広いカウンターカルチャーの一部として生まれ変わりました。1968年にはポスターの流行が再燃。しばしば「第二の黄金時代」や「ポスターマニア」と呼ばれるこのポスターの人気の復活は、ポスターが市民デモや広告と同じくらい装飾や自己表現に使われていたことを表しています。
ポスターの商業的な用途
1890年代にはポスターはヨーロッパの他の地域に広がり、自転車から闘牛までありとあらゆるものを宣伝するようになりました。ポスターデザインの多くには芸術的価値がありました。製品やエンターテインメントに加え、世界博覧会や植民地博覧会などのイベントポスターも含まれました。
ポスターの政治的な用途

・ジム・フィッツパトリックによるポスターデザイン
大いなる混乱の中でも、素晴らしいポスターデザインは誕生しました。ポスターが初めて政治的な用途として広まったのは第一次世界大戦中でした。商業的な広告が戦時公債募金と求人のためのポスターに張り替えられたのです。シンプルなザッハプラカットスタイルの先駆者となったドイツのグラフィックデザイナー達は、戦時に自分たちの才能を活かしました。
1960年代に起こったポップアートの誕生と抗議運動はどちらもポスターの需要を大きく拡大し、当時のポスターデザインの復活に貢献しました。フランスの学生達が1968年5月に作った「evenements(大事件)」呼ばれるポスターは、おそらく最も高く評価されたものでしょう。1968年のパリでの学生による暴動の中でジム・フィッツパトリックが作った(「英雄的ゲリラ」の写真がベースとなった)チェ・ゲバラのポスターは、若者の反乱のシンボルとして広く知られるようになりました。
アメリカの9.11のテロ事件の後、国中の学校で「In God We Trust(我々は神を信じる)」のポスターが「図書館、カフェ、教室」などに貼られました。American Family Associationはポスターを学校に提供していたそうです。
ポスターの印刷技術
ポスターの生産には様々な印刷技術が使われています。ポスターの多くは大量生産されていますが、手刷りで印刷されたり、シリアルナンバー等がついた限定版などが印刷されることもあります。通常ポスターは壁や他の表面に貼られるので、1面だけに印刷されます。ピンナップサイズのポスターはA3の標準シルクペーパーにフルカラー印刷されます。売られているポスターのほとんどが、傷や汚れを防ぐ為に購入時にシリンダー型に巻いてあります。広げたポスターに数時間ほど圧をかければ、元の平らなポスターに戻ります。
ポスターデザインの種類
特に昔のポスターは製品の宣伝のために使われていました。ポスター今でも様々な用途、映画や音楽(コンサートとCDの両方)、漫画・映画、観光地のPRなどに使われています。そんなポスターたちを種類別に紹介していきます。
プロパガンダと政治的なポスター

・ドイツのプロパガンダポスター
第一次世界大戦と第二次世界大戦中は求人ポスターがとてもよく見られ、イギリスの「Lord Kitchener Wants You」(キッチナーの募兵ポスター)やアメリカの「Uncle Sam wants you」の新兵募集ポスターポスター、外国のスパイに警告する「Loose Lips Sink Ships(口は災いの元)」のポスターなど、国民に自覚を持たせ続けるようなものが多くありました。これらのポスターはカナダでも広まりました。



戦時中のポスターはプロパガンダ、説得、動機付けにも使われ、第二次世界大戦中に女性に工場で働くように強く勧めた「ロージー・ザ・リベッター」がよく知られています。

・J・ハワード・ミラーのポスター「”We Can Do It!”」(1942)
ソ連もまたプロパガンダポスターを大量に作り、後に大祖国戦争のシンボルとなったものもありました。1989年のヨーロッパ中部と東部での民主革命中には、ポスターがとても重要な武器となりました。ベルリンの壁やプラハの聖ベンツェスラウスの像、ブダペストのイムレ・ナジの墓の周りに貼られた手作りの政治的ポスターは、民主革命にはなくてはならないものでした。影響力が高い政治的ポスターの例としてシェパード・フェイリーのバラック・オバマの「HOPE」のポスターがあります。
映画のポスターデザイン

・1882年8月に上演されたハリー・メレディスによる西部劇「Ranch 10」のリトグラフポスター
映画業界は、色鮮やかなポスターデザインが映画の宣伝に役立つことをいち早く察しました。現代ではほとんどの一流映画のためにポスターが作られており、映画のポスターを集める事も人気となりました。2005年11月15日にロンドンのリールポスターギャラリーから69万ドルで買い取られたフリッツ・ラングの1972年の映画「メトロポリス」のポスターは、史上最高額のポスターとされています。他にも、1997年にソザビーオークションで45万2000ドルの値がついた「The Mummy」や、334600ドルの値がついた「黒猫」と「フランケンシュタインの花嫁」のポスターなどもよく知られています。1931年のフランケンシュタインの6枚組のポスターのうち1枚のみが存在していると言われており、世界で最も価値のあるポスターとされています。
イベントポスターデザイン

・イベントポスターの作例
イベントや行事を宣伝するポスターがよく見られるようになりました。集会から舞台まで、様々な公共の行事がポスターで宣伝され、ポスターデザインのお陰で有名になった行事もあります。
ピンナップポスター
「ピンナップポスター」、「ピンナップ」、「チーズケーキポスター」と呼ばれるポスターには魅力的な女性が描かれており、1920年代に初めて人気となりました。ベティー・グレイブルやジェーン・ラッセルなどのピンナップは第二次世界大戦中の軍人達に非常に人気でしたが、ベトナム戦争の頃にはその人気は減少していました。1970年代後半から1980年代初期には、ファラー・フォーセットやシェリル・ティーグスなどのテレビ女優が描かれたポスターデザインの人気が急増しました。
格言ポスター

・格言ポスターの例
これは、モチベーションを上げたりインスピレーションを与える目的で作られた装飾ポスターの事を言います。人気のシリーズの一つは黒い背景と自然の風景に「リーダーシップ」や「チャンス」といった言葉が添えられています。その他にも、見る角度によって絵が変わるホログラムを使ったものも存在します。
研究ポスターと「ポスターセッション」
教育の場では、ポスターが研究について宣伝したり説明したりするために使われています。これらのポスターはカンファレンスなどで見られ、演説や科学ジャーナルを評価したものや、出版物として存在します。実際の記事よりは重要度が低いですが、記事が出版される前に新しい研究を宣伝することに役立ちます。これらのポスタープレゼンテーションは査読されていないものが多いですが、提出は制限数以内であればいくつでも可能です。
ポスターの「種類」が示す、コミュニケーションの広がり
ポスターは、商業広告だけでなく多様な用途で使われてきました。種類の広がりを見ると、ポスターという媒体の柔軟性と、社会との関わりの深さが見えてきます。
ポスターの主な種類と、それぞれの特徴は、いくつかあります。「商業ポスター」(商品・サービスの広告。最も大量に作られる、商業空間で機能)、「映画・舞台ポスター」(公演告知、世界観の伝達。芸術性と告知の両立)、「政治・プロパガンダポスター」(思想・主張の伝達。歴史的な事件の象徴になることも)、「公共啓発ポスター」(健康、安全、環境、社会課題などの啓発)、「イベントポスター」(音楽祭、展示会、スポーツ大会などの告知)、「研究・学術ポスター」(学会発表、研究成果の共有。論文の視覚版)、「観光ポスター」(地域の魅力の発信)、「グラフィックアート」(芸術作品としてのポスター、商業性を持たないもの)、「教育ポスター」(学校・教室での視覚教材)。
各ポスター種類で、設計のアプローチが大きく違います。「商業ポスター」(ターゲットへの訴求力、認知の獲得)、「政治ポスター」(メッセージの強さ、感情の動員)、「研究ポスター」(情報の正確さ、論理的な構成)、「観光ポスター」(憧れの喚起、行きたくなる気持ち)、「グラフィックアート」(表現の独自性、芸術的価値)。
種類の広がりは、ポスターが「視覚的な情報伝達」という共通の機能を持ちながら、目的に応じて異なる設計言語で語ることができる柔軟な媒体であることを示しています。
ポスター制作の仕事を担当する場合、「どの種類のポスターか」を最初に明確にすると、設計の方向性がブレません。「ポスター」とひと言で言っても、商業ポスターと啓発ポスターでは全く違うアプローチが必要です。
現代のポスターに求められる「デジタルとの共存」
ポスターの歴史は印刷技術の発展と歩みを共にしてきましたが、現代ではデジタルサイネージ(電子看板)の普及により、紙のポスターの役割が変化しつつあります。駅や商業施設ではモニター型のサイネージが増え、動画や動きのある表現が可能になりました。
しかし、紙のポスターがなくなるわけではありません。デジタルサイネージは電源と通信環境が必要であり、設置コストも紙のポスターに比べて高額です。個人商店や小規模イベント、地域の掲示板など、予算や設置環境に制約がある場面では、依然として紙のポスターが選ばれています。
紙のポスターとデジタルの共存という観点では、ポスターにQRコードやAR(拡張現実)の仕掛けを組み込み、スマートフォンを通じて動画やWebサイトに誘導する手法が広がっています。紙ならではの掲示の手軽さと、デジタルの情報量の豊かさを組み合わせた活用が、今後のポスターデザインにおける一つの方向性です。
デジタル時代のポスターが持つ「物理性」の価値
デジタルサイネージ、SNS広告、動画広告などが普及する現代で、紙のポスターは「古いメディア」と思われがちです。しかし、紙のポスターには、デジタルにはない「物理性の価値」があります。この価値を理解すると、紙のポスターの設計の意義が見えてきます。
紙のポスターの物理性の価値は、いくつかあります。「物理的な存在感」(壁に貼られた紙は、空間の一部になる、無視できない物理性)、「持ち帰り可能」(記念に持ち帰る、保存される)、「触感がある」(紙の質感、印刷のインクの匂い)、「電源不要」(停電・故障の影響を受けない、設置場所の制約が少ない)、「長期掲示が可能」(数日〜数年の掲示が一般的)、「複製の意味性」(手で触れる、物理的な数の存在)、「広告のオフラインでの接点」(スマホを見ない時間の接触機会)、「コレクション・アート性」(映画・音楽のポスターは収集対象になる)、「印刷物としての永続性」(数十年残る記録)。
デジタルとは違う設計の発想が必要になります。「一度作ったら変えにくい」(デジタルのような頻繁な更新ができない、一発で勝負する設計)、「縮小・拡大に耐える設計」(紙のサイズは固定、別媒体への転用に注意)、「印刷品質を活かす」(紙の質感、特殊印刷、箔押しなど)、「物理空間での視認性」(光環境、視認距離、貼り出し方法を想定)、「インクと紙の経年変化」(数年掲示する場合の色褪せ・劣化)。
紙のポスターとデジタルメディアは、対立するものではなく、補完するものです。「デジタルでは情報を更新する、紙では空間を作る」という使い分けが、両者の強みを活かす設計です。
紙の物理性は、デジタル時代だからこそ際立つ価値です。すべてがデジタルになった時代に、あえて紙を選ぶ意味を考えると、紙のポスターの設計の方向性が見えてきます。
参考 : Wikipedia ポスター
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