日本航空(JAL)は2011年に、2003年から使われていたアルファベット主体のロゴマークをやめ、それ以前に使われていた鶴丸マークを復活させました。しかし、旧マークに若干手が加えられていることをご存知でしょうか。頭とくちばしの角度や翼の切り込みなどが新旧で違っているそうです。ところで、世界中のエアラインのロゴマークもJAL同様、鳥や翼をモチーフにしたものが多いですが、今回はそれ以外のものをモチーフにしたロゴマークを紹介します。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
矢印と影が1組になっている航空会社のロゴ作成例
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音楽の都ウィーンが有名なオーストリアのフラッグキャリアであるオーストリア航空のロゴです。オーストリアの国旗と同じく赤と白の組み合わせです。矢印(シェブロン)が立体的に描かれいます。その下に影が添えられていることで、矢印が離陸直後のジェット機のように見えます。影も含めてシンボルマークにしてるのは、エアラインのロゴとしては珍しいのではないでしょうか。一部の機体では、尾翼に影付きでペイントされています(機体のペイントではぼかしのない影ですが)。ただ、残念なことに2018年にリニューアルされ、新しいロゴマークでは、影は取り去られてしまいました。リニューアルの理由は、モバイルデバイスやスマートウォッチなどの普及を受けて、小さな画面でも視認性を確保する必要が出てきたからだそうです。
ジェット気流をモチーフにした航空会社のロゴ作成例
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2012年にユナイテッド航空に統合されるまで存在していた米国のコンチネンタル航空のロゴマークです。1968年から1991年まで使用された「ジェットストリーム」ロゴは、米国グラフィックデザイン界の巨匠ソール・バスの手によるものです。先端技術、親しみやすさ、大きさ、というコンセプトで制作され、当時は世界で最も知られたエアラインロゴマークだったそうです。太陽を横切るジェット気流のようにも、また、地球のようにも見えます。映画界での活躍でも有名なソール・バスの作品は、昔のAT&Tやクリネックスのロゴなど数多くあります。コーセー(化粧品)、紀文(食品)、ミノルタ(現コニカミノルタ、電気機器)といった日本企業のために制作したロゴは今でも使われ続けています。
先住民族の好んだモチーフをシンボルマークにしたエアラインのロゴ作成例
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植物のシダの新芽で、展開する前の渦巻き状になっているものを、ニュージーランドの先住民族マオリは「コル」と呼んでいます。マオリはコルを、アクセサリーやタトゥー、工芸品、カヌーなどいろいろなものにモチーフとして好んで使っています。ここで紹介しているニュージーランド航空のロゴもコルをシンボルマーク化したものです。ニュージーランドのシダ、別名シルバーファーン、はラグビーチームのオールブラックスのロゴでも有名ですね。ニュージーランド航空は1973年からコルをモチーフにしたロゴを使用していますが、現在のデザインは2012年にリニューアルされたものです。黒ベースでカラーリングされた機体には、コルのシンボルマークとともに、シルバーファーンが大胆にペイントされています。
国の威信を背負っているといえる各国フラッグキャリアのロゴマークは、いずれもクオリティが高く、参考になる点が多いと思います。オーストリア航空のように、大空を飛ぶ機体のロゴマークが、小さなデジタルデバイスへの対応のためにリニューアルされる、というのは興味深いですね。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
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