どこまでも続く連続模様は、その整然とした美しさが魅力です。幾何学図形はもちろん、唐草模様や波模様など様々なバリエーションが作られてきました。また、連続してどこまでも模様が続くことから日本では縁起のよい模様として使われてきました。バックグラウンドに敷いたり、テキスタイルとして使用したりと用途も様々です。連続模様を活かしたグラフィックデザインをご紹介します。
明るく洒脱な幾何学図形のパターンデザイン
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明るい黄色が目を引く長方形の連続模様。均一な見た目はアクセントこそありませんが、無いからこそ広々と開けた印象を与えてくれます。直線メインのモチーフながら、色味の鮮やかさ、斜めのレイアウトなどから動きを感じさせてくれます。ランチマットにもピッタリですね。コンセプトに合ったモチーフ、レイアウトやカラーを検討することで連続模様のデザインで鮮烈な印象を与えることができます。ブランドロゴが小さくても、しっかりユーザーに印象付けてくれる美しいグラフィック制作例です。
複雑な絡み合いが奥行きを感じ察せる連続模様のデザイン
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六角形のベースに、線と面という明快な要素ながら複雑なからまり合いを見せる模様。エスニックな雰囲気を感じさせつつ、すっきりとした直線のみで構成されているのでモダンな雰囲気も印象付けます。連続模様は1単位のモチーフが規則正しく並べられることで成立する模様ですが、このグラフィックでは、単位モチーフごとの切れ目がぱっと見にはわかりにくいよう設計されており、それがこの模様をより複雑に見せています。
終わりのない連続模様
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回り込んで向こう側まで続く、終わりを感じさせない不思議なグラフィック。万華鏡のように鏡面に写すことで連続模様を作る手法や、フラクタルのように一つのモチーフを拡大縮小したものを規則にのっとって配置していく手法は、連続模様の中でも特に複雑な図柄を構成する際に役立つテクニック。どのように連続させるかを研究したマウリッツ・コルネリス・エッシャーは、結晶やモザイク模様を元に「平面充填図形」の理論をまとめています。連続模様に興味を持っている方には必読の古典と言えるでしょう。
連続模様は、均一で統制のとれた画面を作り出してくれます。メインの要素を引き立てることはもちろん、模様自身がそのデザインのアイデンティティをも与えてくれることでしょう。実際にデザイン作業をする際には、ラインやドットのシンプルで使いやすいパターンを使用することも多いと思いますが、オリジナルの連続パターンを作れるようになることで更に引き出しを増やすことができそうです。
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