
採用パンフレット・入社案内で企業の魅力を伝える
現代は景気が上向いている上に少子高齢社会が顕著になっているため、企業が募集をしている求人の数に対して応募する応募者数が少なくなっているという実情があります。バブル時代の頃に比較すると大きなものではないものの、いわゆる売り手市場になっている様子からこれから高校や大学、短大や専門学校を卒業する予定で就職活動に励んでいる学生においては比較的自分の好きな企業や道に進みやすいです。
つまり、企業側にとっては求人を出して学生が応募してくる様子を胡座をかいて待っているだけでは、より良い人材はおろか新卒者が誰一人として応募してこないという事態に見舞われかねません。学生が目にした時に今後企業と共に自分も社会人として成長をしていきたいと感じてもらえる採用パンフレットを作成する必要があります。

そもそも、スマートフォンなどのIT機器に囲まれて生活をしている方々においてはパンフレットという紙媒体自体が新鮮です。紙媒体というデジタルデバイスにはない独自の強みをいかんなく発揮させる事が重要です。そこでポイントになるのは中身である事は言うまでもないのですが、デジタルデバイスとは異なり置いている場合に常に見えている表紙をいかに魅力的で美しくさせられるのかが結果を左右します。
自社の強み・ブランドを理解して、パンフレットの構成を考える

現代の学生というのは売り手市場になっているのは事実ですが、決して就職活動に対して尽力していないわけではなく、売り手市場であるのに熱心に各企業のことを調べていますし、既に入学した当初からおおよそのカテゴリを定めていたり企業に目星をつけている方も居られます。そのように既に確固たる信念がある方々が多いという事を考慮した場合、気持ちに変化を付けさせる程の大きなインパクトを与えなければならないので一朝一夕の情報提示では学生が企業の方を向いてくれません。
そのため、これまで会社が歩んできた歴史や実績などを採用パンフレットの中に盛り込みながら構成を作っていくようにし、さらに良い面のみを見せるのではなく長い歴史を歩んできたからこそ見舞われた問題や、一筋縄ではいかなかった事柄についても記録するようにしましょう。
人間の心理的に良い面ばかりを提示するというのは説得力に欠けてしまうという側面があり警戒感を持たれてしまう可能性がありますし、これから社会人になって様々な経験をして一人前に成長していこうと強く意気込んでいる学生にとっては胸に響かないため、差し支えない範囲内で乗り越えてきた実情もパンフレットの構成に盛り込むようにします。
採用パンフレットの「社員インタビュー」は「入社前の不安」に答える内容にする
採用パンフレットに社員インタビューを載せることは一般的ですが、「入社して良かったです!」「やりがいがあります!」というポジティブな感想だけでは、読者(応募者)の心には響きにくいです。
応募者が本当に知りたいのは、「入社前に抱いていた不安は、実際に入社してどうだったか」です。「異業種からの転職で不安でしたが、研修で○○を学べたので3ヶ月で業務に慣れました」「残業が多いイメージでしたが、実際は○○の仕組みで定時退社できる日が多いです」。こうした「不安→解消」のストーリーは、応募者の「自分もこの会社でやっていけるだろうか」という不安に直接答えます。
歯科医院パンフレットの記事で触れた「不安に答える内容が最も反応を得やすい」原則は、採用パンフレットにもそのまま当てはまります。
ターゲット別・採用パンフレットの構成
| ターゲット | 重視する情報 | トーン |
|---|---|---|
| 新卒学生 | 社員の1日、研修制度、社風 | 親しみやすい、活気のある |
| 中途(若手) | キャリアパス、年収例、福利厚生 | 成長を感じさせる |
| 中途(経験者) | 裁量権、プロジェクト事例、技術力 | プロフェッショナル |
| 理系学生 | 研究開発テーマ、設備、論文実績 | 専門的、データ重視 |
| パート・アルバイト | シフト例、時給、職場の雰囲気 | 気軽さ、安心感 |
採用パンフレットに掲載すべきコンテンツ
| コンテンツ | 重要度 | 学生が最も見る情報 |
|---|---|---|
| 先輩社員インタビュー | ★★★ | 入社理由、やりがい、1日の流れ |
| 事業内容・サービス紹介 | ★★★ | 何をしている会社なのか |
| 福利厚生・制度 | ★★★ | 有給取得率、育休実績、手当 |
| 数字で見る会社 | ★★☆ | 平均年齢、男女比、残業時間 |
| 代表メッセージ | ★★☆ | 企業の方向性、求める人材像 |
| キャリアパス | ★★☆ | 入社後の成長イメージ |
| 募集要項 | ★☆☆ | WEBに誘導でOK |
採用パンフレットの最新トレンド
| トレンド | 詳細 |
|---|---|
| 動画との連携 | QRコードから社員インタビュー動画へ |
| SNS連携 | InstagramやTikTokのアカウントQR |
| インフォグラフィック | 「数字で見る◯◯」をビジュアルで表現 |
| インタラクティブ | AR(拡張現実)でオフィスの仮想見学 |
| ミニマルデザイン | 情報を絞り、余白を活かしたデザイン |
採用パンフレットの活用場面
| 場面 | 活用方法 |
|---|---|
| 合同企業説明会 | ブースで配布。他社との差別化 |
| 大学への送付 | キャリアセンターに設置依頼 |
| 面接時 | 面接前に読んでもらい理解度を上げる |
| OB・OG訪問 | 社員が持ち歩いて説明に使う |
| WEB掲載 | PDF化して採用サイトからDL可能に |
合同説明会などでライバル企業に差をつけよう

昨今の学生の就職活動は、履歴書を送る前にエントリーシートを送る必要があるといったように踏むべき段階も多くなっているのですが、変化を感じさせるポイントとしてあるのが企業とのコンタクトを取る時に合同企業説明会に参加するという事です。その名の通り新卒者の獲得を目指している複数の企業が合同企業説明会の会場に指定されている広い会場にブースを構えて、説明を求める学生に向けて自社の強みやポイントを示していくというものですが、会場内には自社と大変よく似ている経営方針を持っていたりサービスや製品を提供しているライバル企業が多数あります。
優秀な学生をライバル企業に獲得されてしまうとしばらくした後に経営に際して大幅に差を付けられてしまう恐れがあるので、金の卵である優秀な学生をいかに獲得できるのかがポイントになります。そこで、採用パンフレットや会社案内をこだわりを持って作成することは非常に大切です。合同説明会終了後、検討材料として手元に残るのは採用パンフレットや会社案内だからです。プロダクトに魅力を感じたとしてもビジネスマンとしての入社後の生活を考えた場合には、やりがいが感じられるかどうかは重要な要素です。パンフレットにおいて、入社後は自分の能力がどのように発揮できるかという事を示してあげる事が有効的です。
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