少子化や新型コロナウイルスの流行などにより、ますます厳しくなる生徒確保のための学校プロモーション。オープンキャンパスや学校説明会などのイベントを開催することが難しくなり、求められる学校像も年々多様化の一途を辿っています。
従来は、来校型のイベントや相談会などで学校のピーアールをし、来場した生徒にパンフレットを渡したり、資料請求に応じて資料を送るなど、直接話を聞いてもらったり資料を渡すことが主なプロモーション活動でしたが、デジタル環境の充足や感染症予防、学区外応募など、さまざまな要因から現在はWEB上でのプロモーションが必須となっています。
その中でも注目されているのが生徒募集用の動画プロモーションです。活字と静止画だけでは伝え切れない膨大な情報を短時間で伝えるプロモーション動画。学校の魅力をより多くの人に伝えるには、どのような点に留意し制作を進めていけばよいのでしょうか。
学校紹介を動画で行うメリットとは
イベントやパンフレット等による従来のプロモーション方法ももちろん大きな効果があり、継続して行っていくことが前提ですが、そこに動画を加えることで何が大きく変わるのでしょうか。まずは、動画がもたらすメリットについて見ていきましょう。
膨大な情報量で学校の雰囲気をリアルに伝える
静止画や文字と比べ情報量が数千倍にもなるという動画。何気ない学校風景も映像としてとらえることで自身の未来の姿を投影しやすく、文字や写真と比べ、格段に想像が膨らみます。また、音や映像は学校独自の雰囲気を表現しやすく、自分に合った校風であるかどうかの大きな判断材料となります。来校しなくてもある程度学校の雰囲気が伝わるため、他校との比較検討に役立ちます。
活字慣れしていない世代にもダイレクトに響く
スマホネイティブと称される、今の学生たち。物心ついた時にはスマートフォンが身近に存在し、印刷された活字を読むよりも液晶画面から伝えられる情報に親近感を持っています。とくに動画は、文章を読むことに抵抗を感じる層にもアピールしやすく、気軽にシェアできるので情報伝達のスピードが速いのも特徴です。友人や家族と情報を共有し意見交換しやすいのもメリットの一つです。
最後まで見てもらいやすい受け身のメディア
ホームページもパンフレットも、最後まで読むか読まないかは読み手側に一任されています。読み進めるには多少なりとも「読みたい」「知りたい」という能動的な欲求が必要です。動画は一度再生ボタンを押してしまえば最後まで自動的に放映されます。途中で飽きてしまい消されることもありますが、視聴者側が情報を受け取るだけで良いため、最後まで見てもらえる可能性が高くなります。
情報拡散性が高く注目されやすい
自校のホームページやYoutubeなどに動画を置いておくことで、話題性があればSNSなどでリンクがシェアされどんどん情報が拡散されていきます。口コミと同じなのでポジティブな取り上げられ方ばかりとは限りませんが、想定したターゲット層を超え情報が伝播していくことで、社会全体での認知力やブランド力の向上に繋がります。祖父母層や入学者とは異なる年齢層に広がることで、予期せぬ後押しや未来の学生確保に繋がっていく可能性があります。
学校紹介動画の内容とは
情報量の多さと伝わりやすさに長けた動画ですが、どのような内容で構成すると学校の魅力が伝わるのでしょうか?学校は、学部や部活、先生と生徒、施設や設備などさまざまなファクターによって構成されています。そうしたものを凝縮して1本の動画で見せるプロフィール的な内容のものがあってもいいですし、それぞれのカテゴリーごとに詳しく紹介する動画が何本かあるのも良いでしょう。
学校を紹介する切り口をいくつか検討し、動画の目的に合った内容の構成を考えることが動画制作の第一歩です。
施設・設備の紹介動画
校舎や教室、特別室や体育館、運動場など、施設の充実度を見ることで学校としてどこに注力しているのかがビジュアルを通してわかります。また、入学したら実際に過ごすことになる学校設備は学校選びの大きなポイントです。
学校生活風景動画
授業風景や部活動の様子など、実際に生徒たちが過ごす校内風景を映像にすることで、学校の雰囲気が現実感を伴って視聴者に伝わります。生徒の一日のスケジュールを追うドキュメント風の動画や、近隣の街並みや環境を伝える課外生活の動画なども入学後の生活をイメージするのに役立ちます。特殊な授業や学科、実績のある部活動など特筆性のある内容は、テロップやナレーションなどを使い積極的に情報を伝えましょう。
生徒や先生へのインタビュー動画
実際に学校に通っている生徒へのインタビューや先生紹介、校長からのメッセージなど、学校に関わる「人」へのクローズアップは学校に親近感を持たせます。できる限り誠実に、熱量を感じる動画にすることで見ている人の心に強く訴えかけることができます。
学力レベルや進路などデータの紹介動画
入学のその先に待つ卒業後の進路状況や、他校との比較検討に役立つ学力の推移など、数字や学校名・企業名など実際のデータを紹介する時には、絵やアニメーションなどを積極的に使い、理解してもらいやすいデザインにすることで伝わりやすい動画になります。
動画を魅力的にする制作のコツ
構成を考える
動画を制作する上で、明確にしておかなくてはならないのは「誰に何を伝え、何をしてもらいたいのか」ということです。ターゲットは生徒なのか保護者なのか。伝えたいのは、真新しい充実した校舎がメインなのか、生き生きとした生徒の顔なのか。
もちろん、そう何本も動画を制作できない場合は、ターゲットはどちらにも見てほしいというのが本音になるかもしれませんが、どちらに重点を置くかで動画の雰囲気は変わってきます。訴えたい内容もどれか一点という訳にはいきませんが、何を中心にするかで撮影方法も編集方針も変わってくるでしょう。動画を見た後に起こしてもらいたいアクションの設定も忘れずに。説明会への誘導や願書の請求など明確にゴールを設定することで動画の流れや締め方が変わります。
競合の研究
競合校が動画を出している場合は、研究を重ね、差別化できるポイントを大きく打ち出すことも大切です。内容にそれほど違いはなくても編集方法が変わるだけで動画の印象はガラリと変わります。
素材の撮影・収集
動画の方向性が見えてきたら、素材の撮影・収集に移ります。絵コンテなどができている場合は、それに従って撮影を進めることができますが、そうではない場合は、構成する内容に沿って、使えそうなカットをできるだけ多く、さまざまなアングルから撮影しておきましょう。撮影した素材はカテゴリーごとにまとめておくとスムーズに作業が進みます。
動画の編集・演出
動画は最初の数秒が肝だといわれており、どんな動画も出だしがつまらないと停止ボタンを押されてしまいます。学校に興味を持って再生されていることを考えると、他の動画ほどシビアではないように思いますが、第一印象は他校と比較する上でも大きなポイントです。オープニングから心を掴むことで、動画全体のテンポが良くなり、再生率や好感度が高くなります。
また、場面ごとに色味を変えてメリハリをつけたり、インフォグラフィックをアニメーションで制作するなど、編集にこだわることで動画のクオリティが上がり、学校のイメージアップに繋がります。
画質や再生時間に配慮する
動画を再生するデバイスは、スマートフォンを使う人が圧倒的です。スマートフォンで見た時に最適になるように画質やデータ量の調整を行いましょう。また、スマートフォンで動画を視聴する場合、音をミュート設定で再生する場合が多いので、音が聞こえなくても内容が伝わるように編集することもポイントです。再生時間は2~3分を基本に、紹介したい内容ごとに何本か制作することをおすすめします。視聴者が見たい内容をセレクトできるようサイトで整理しておくと利便性が向上し再生回数アップに繋がります。
動画編集は外注?内製?
動画のために使う素材を集め終わったらいよいよ編集作業です。学内に広報を受け持つ部署があり、内製化できる環境が整っている場合は学内で編集するのが効率良く費用的にもリーズナブルに抑えることができます。
ただ、本格的な動画編集には、スペックが高いパソコンと高度な編集技術が必要になるため、条件が揃わない場合は制作会社などに外注するのが無難といえます。制作会社に外注というと、高額な制作費を想像されるかもしれませんが、WEBで制作が完結する当サービスの動画編集プランなら高いクオリティの動画をリーズナブルに制作することが可能です。
学校紹介動画の編集をご検討される際は、是非一度ご相談ください。
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