「うちの会社(お店)のパンフレット、どんな形がいいんだろう?」
「二つ折りと三つ折り、よく聞くけど何が違うの?」
「費用ってどれくらい変わるの?できるだけコストを抑えたいんだけど…」
パンフレットを作ろう!と思ったとき、多くの方が一度は悩むのが「二つ折り」と「三つ折り」、どちらの形状にするかという問題ではないでしょうか。それぞれに特徴があり、適したシーンや伝えられる情報量も異なります。そしてもちろん、デザイン費用や印刷コストも変わってきます。
私たちASOBOADは日々、お客様の想いをカタチにするお手伝いをしています。パンフレット制作も得意分野の一つで、これまで数々のお客様の集客やブランディングに貢献してきました。
この記事では、パンフレット作成の定番である「二つ折り」と「三つ折り」について、それぞれの特徴からデザイン・印刷の費用感、さらには効果的な配布シーンまで、徹底的に比較・解説します!この記事を読み終わる頃には、あなたの目的や予算にピッタリなパンフレットの形が見えてくるはずです。費用対効果の高いパンフレットを選んで、ビジネスを加速させましょう!
パンフレットの基本!まずはそれぞれの特徴を知ろう
比較を始める前に、まずは二つ折りパンフレットと三つ折りパンフレットがそれぞれどんなものなのか、基本を押さえておきましょう。
シンプルで王道!「二つ折りパンフレット」
二つ折りパンフレットは、その名の通り、1枚の紙を中央で一度だけ折って仕上げるタイプのパンフレットです。A4用紙を二つ折りにすれば、仕上がりはA5サイズで計4ページ構成になります。
- 表紙(P1): パンフレットの顔。読者の興味を惹くデザインが重要です。
- 中面(P2-P3): 見開きで情報を大きく見せられます。サービスの詳細や理念などを伝えるのに適しています。
- 裏表紙(P4): 連絡先、地図、企業情報などを掲載することが多いです。
二つ折りパンフレットのメリット
- 情報が整理しやすい: 各ページに役割を持たせやすく、伝えたい情報をシンプルにまとめられます。
- 視認性が高い: 見開きでダイナミックにデザインを見せられるため、写真やイラストを大きく使いたい場合に効果的です。
- デザインの自由度が高い: 折りが少ない分、デザインの制約が比較的少なく、初心者でも構成を考えやすいでしょう。
- 比較的安価に制作可能: 後述しますが、三つ折りに比べて折り加工がシンプルなため、印刷コストを抑えやすい傾向があります。
二つ折りパンフレットのデメリット
- コンパクトさに欠ける場合も: 三つ折りに比べると、仕上がりサイズが大きめになるため、ポケットに入れたりするには不向きな場合があります。
- 情報量に限りがある: 基本は4ページ構成なので、多くの情報を盛り込みたい場合は窮屈になる可能性があります。
コンパクトで多機能!「三つ折りパンフレット」
三つ折りパンフレットは、1枚の紙を2回折って3つの面を作り出すタイプのパンフレットです。A4用紙を三つ折りにすると、仕上がりはA4の1/3程度の細長い形状になり、計6ページ構成となります。
折り方にもいくつか種類があり、代表的なのは以下の2つです。
- 巻き三つ折り: 端の面を内側に折り込み、さらにその上にもう一方の端の面を巻き込むように折る方法。開く楽しみがあり、情報を段階的に見せたい場合に適しています。
- 外三つ折り(Z折り): 紙をジグザグに折る方法。各面が独立しやすく、一覧性を重視したい場合に適しています。
三つ折りパンフレットのメリット
- コンパクトで携帯性に優れる: 細長い形状になるため、手に取りやすく、カバンやポケットにも入れやすいのが特徴です。
- 多くの情報を掲載可能: 6ページ分のスペースがあるため、二つ折りよりも多くの情報を整理して盛り込めます。
- 展開する楽しさがある: ページをめくるように情報を追えるため、ストーリー性を持たせたり、興味を引きつけたりする工夫がしやすいです。
三つ折りパンフレットのデメリット
- デザインの難易度がやや高い: 折り加工を考慮したデザインが必要で、各面のつながりや開いたときの見え方など、設計が複雑になりがちです。
- 情報過多になりやすい: スペースが多い分、つい情報を詰め込みすぎてしまい、読みにくいパンフレットになる可能性も。
- コストが割高になる傾向: 折り加工が複雑になるため、二つ折りに比べて印刷コストが若干上がることが一般的です。
【徹底比較】二つ折り vs. 三つ折り パンフレット
さて、それぞれの基本的な特徴がわかったところで、いよいよ本題の比較に入っていきましょう。「デザイン費用」「印刷コスト」「作業工程」「配布シーン」の4つの観点から、どちらがあなたの目的に合っているかを見極めていきます。
1. デザイン制作のポイントと費用感
パンフレットの印象を大きく左右するのがデザインです。ここでは、デザイン制作における作業工程の違いや、気になる費用感について比較します。
デザインの作業工程と難易度
二つ折りパンフレット:
- 構成のポイント: 全4ページ。表紙で惹きつけ、中面で見せて理解させ、裏表紙で行動を促す、という流れが基本です。見開きを意識したデザインが重要になります。
- 難易度: 三つ折りに比べると構成がシンプルで、デザインの自由度も高いため、比較的取り組みやすいと言えるでしょう。ただし、情報量が少ない分、一つ一つの要素のクオリティが求められます。
三つ折りパンフレット:
- 構成のポイント: 全6ページ。巻き三つ折りなら開く順番を考慮した情報の展開、外三つ折りなら各面の独立性を意識したレイアウトが求められます。どこにどの情報を配置するかが非常に重要です。
- 難易度: 折り方によってデザインの制約があり、各面のサイズも微妙に調整が必要な場合があります(特に巻き三つ折りの内側に折り込む面は数ミリ小さくする)。情報設計の難易度は二つ折りより高めです。
デザイン費用の比較
デザイン費用は、依頼するデザイナーや制作会社のスキル、実績、パンフレットの目的、提案内容(どこまで作り込むか)などによって大きく変動します。あくまで一般的な目安として参考にしてください。
項目 | 二つ折りパンフレット(A4仕上がりA5) | 三つ折りパンフレット(A4巻三つ折りなど) | 備考 |
---|---|---|---|
デザイン費用の目安 | 5万円~15万円程度 | 7万円~20万円程度 | 企画構成、コピーライティング、写真撮影などが別途かかる場合あり。高品質なものはさらに高額になることも。 |
なぜ三つ折りの方が高い傾向にあるの?
- ページ数が多い: 単純にデザインする面が増えるため、その分工数が増えます。
- 構成の複雑さ: 前述の通り、折り加工を考慮した緻密な設計が必要で、デザイナーのスキルと手間がより求められるためです。
- 情報整理の難易度: 6ページ分の情報を効果的に配置し、読者を迷わせない導線を作るには、より高度な情報設計能力が必要です。
もちろん、これはあくまで目安です。「ASOBOAD」のように、お客様のご予算や目的に合わせて柔軟なプランをご提案できる制作サービスもありますので、まずは気軽に相談してみるのがおすすめです。
2. 印刷コストの比較
デザインが完成したら、次は印刷です。印刷コストもパンフレット制作における大きなウェイトを占めます。
印刷コストを左右する要素
印刷コストは、主に以下の要素によって変動します。
- 用紙の種類: コート紙、マットコート紙、上質紙など。厚み(斤量)によっても価格が変わります。特殊紙を使うと高くなる傾向があります。
- 用紙サイズ: A4、B5など、元の用紙サイズが大きいほど高くなります。
- 色数: フルカラーかモノクロか。特色(DICカラーなど)を使う場合は追加費用がかかることも。
- 印刷部数: 部数が多ければ多いほど、1部あたりの単価は安くなります(版代などの固定費が分散されるため)。
- 折り加工費: 二つ折りよりも三つ折りの方が、加工工程が増えるため高くなります。
- 表面加工: PP加工(光沢やマット感を出すフィルム加工)などを行うと、追加費用がかかります。
- 納期: 短納期を希望すると、特急料金がかかる場合があります。
コストを抑えるポイント
- 適切な部数を見極める: 必要以上に多く印刷しても在庫になるだけです。配布計画を立ててから部数を決めましょう。
- 用紙の選定: こだわりがなければ、標準的な用紙を選ぶのが無難です。
- 納期に余裕を持つ: 早めの発注を心がけましょう。
3. 作業工程・制作期間
デザインから印刷まで、パンフレット制作にはある程度の時間が必要です。
二つ折りパンフレット:
- デザイン構成が比較的シンプルなため、三つ折りに比べてデザイン制作期間は短縮できる可能性があります。
- 印刷時の折り加工も1回なので、比較的スムーズに進みます。
三つ折りパンフレット:
- デザイン構成に時間を要することが多く、特に巻き三つ折りの場合は各面のサイズ調整など、細部まで詰める作業が発生します。
- 印刷時の折り加工も2回になるため、二つ折りに比べてやや時間がかかる場合があります。
一般的な制作期間の目安(デザイン依頼の場合):
- 打ち合わせ・ヒアリング: 1週間~2週間
- デザイン案作成・修正: 2週間~4週間
- 印刷・加工: 1週間~2週間
トータルで 1ヶ月~2ヶ月程度 を見ておくと良いでしょう。もちろん、修正の回数や内容のボリュームによって期間は変動します。
4. 配布シーンと期待できる効果
最後に、どのようなシーンでそれぞれのパンフレットが活躍し、どんな効果が期待できるのかを見ていきましょう。
二つ折りパンフレットに適した配布シーン
- 会社案内・サービス案内: 企業の理念や事業内容、主力サービスなどをじっくり伝えたい場合に。営業ツールとしても活躍します。
- 製品・商品カタログ(簡易版): 特定の製品や商品について、写真や特徴を分かりやすく紹介したい場合に。
- イベント・展示会の資料: ブースで来場者に手渡し、興味を持ってもらうきっかけに。ある程度の情報量を持ち帰ってもらいたい場合に有効です。
- 学校案内・施設案内: 教育方針や施設の特徴などを、保護者や利用希望者に分かりやすく伝えるために。
期待できる効果:
情報を整理して伝えやすいため、読者の理解を深めやすいのが特徴です。信頼感や安心感を与えたい場合にも適しています。
三つ折りパンフレットに適した配布シーン
- 店頭設置(リーフレットスタンドなど): コンパクトなので場所を取らず、気軽に手に取ってもらいやすいです。飲食店や小売店のメニュー、キャンペーン告知などに。
- ポスティング・DM: 封筒に入れやすく、郵送コストも抑えられます。地域限定のサービス告知やイベント案内に。
- イベントでのバラマキ: 大勢の人に手軽に情報を届けたい場合に。短時間で概要を伝えたい場合に有効です。
- 商品同梱の簡易説明書・紹介リーフレット: 商品と一緒に梱包し、関連商品や使い方などをコンパクトに伝えたい場合に。
期待できる効果:
携帯性に優れているため、多くの人に情報を届けやすいのが特徴です。「とりあえず受け取ってもらう」という最初のハードルを下げやすいと言えるでしょう。開く楽しみを演出し、興味を引きつけることも可能です。
特徴 | 二つ折りパンフレット | 三つ折りパンフレット |
---|---|---|
情報量 | 中程度 | 多い |
携帯性 | やや劣る | 優れている |
一覧性 | 見開きで優れる | 面ごとに区切られる(外三つ折りは比較的良い) |
デザイン自由度 | 高い | やや低い(折り加工の制約) |
コスト | 比較的安価 | やや高め |
おすすめシーン | 会社案内、じっくり読ませたいサービス紹介、展示会資料 | 店頭設置、ポスティング、イベントでのバラマキ、コンパクトな案内 |
与える印象 | 信頼感、しっかり感、分かりやすさ | 手軽さ、親しみやすさ、情報量の多さ |
費用対効果で選ぶ!あなたの目的に最適なパンフレットはどっち?
さて、ここまで二つ折りと三つ折りパンフレットを様々な角度から比較してきました。結局のところ、どちらを選べば費用対効果が高いのでしょうか?その答えは、「パンフレットを作る目的」によって変わってきます。
以下のステップで、あなたに最適なパンフレットを選んでいきましょう。
- 目的を明確にする:「何を」「誰に」「どうしてほしい」?
例:新商品の認知度を上げたい(何を)、20代の女性に(誰に)、店舗に来店してほしい(どうしてほしい) - 掲載したい情報量を整理する
伝えたい情報はどれくらいありますか?写真や図は多く使いたいですか?
情報が多いなら三つ折り、絞り込めるなら二つ折りも検討できます。 - ターゲット顧客をイメージする
ターゲットはどんな情報を求めていますか?どんなデザインを好みますか?
高齢者向けなら文字が大きく見やすい二つ折り、若者向けで持ち運び重視なら三つ折りなど。 - 配布シーンを具体的に思い描く
どこで、どのようにパンフレットを渡しますか?
郵送するのか、手渡しなのか、店頭に置くのかで最適な形状は変わります。 - 予算の上限を決める
デザイン費と印刷費、トータルでどれくらいの費用をかけられますか?
予算が限られている場合は、まず二つ折りから検討し、情報が収まらなければ三つ折りを考える、という進め方もあります。
費用対効果を高めるための考え方
- 「安さ」だけで選ばない: 費用を抑えることは大切ですが、目的を達成できなければ意味がありません。伝えたい情報がきちんと伝わり、ターゲットに響くパンフレットを作ることが最も重要です。
- デザインの力を信じる: 素人が作るよりも、プロのデザイナーに依頼した方が、結果的に費用対効果が高まるケースが多くあります。見栄えだけでなく、情報の整理や訴求力の高いデザインは、反響に大きく影響します。
- 配布方法も工夫する: どんなに素晴らしいパンフレットも、ターゲットの手元に届かなければ意味がありません。効果的な配布計画を立てましょう。
迷ったら、ぜひ私たち「ASOBOAD」にご相談ください。お客様の目的やご予算から、最適なパンフレットのデザインを制作いたします。パンフレット制作に関する豊富な知識と経験で、あなたのビジネスをサポートします!
パンフレット制作を成功させるためのプラスワン・ヒント
最後に、パンフレット制作をより成功に近づけるためのヒントをいくつかご紹介します。
- キャッチコピーは命!: パンフレットを手に取ってもらえるか、読んでもらえるかは、表紙のキャッチコピーにかかっていると言っても過言ではありません。ターゲットの心に刺さる言葉を選びましょう。
- 写真は高品質なものを: 商品やサービスの魅力は、美しい写真によって大きく左右されます。可能であればプロに撮影を依頼するか、フリー素材でも高品質なものを選びましょう。
- 「行動喚起」を忘れずに: パンフレットを読んだ人に、次にどんな行動をとってほしいのか(問い合わせ、来店、購入など)を明確にし、分かりやすく導線を示しましょう。QRコードを設置するのも有効です。
- 校正は念入りに: 誤字脱字や情報の誤りは、企業の信頼を損ねる可能性があります。複数人で何度もチェックしましょう。
- 効果測定も視野に: 配布後にアンケートを取ったり、パンフレット経由の問い合わせ数を記録したりするなど、効果を測定する仕組みを考えると、次回の改善に繋がります。
まとめ – 目的に合わせて最適なパンフレットを選ぼう!
今回は、二つ折りパンフレットと三つ折りパンフレットの違いについて、デザイン費用や印刷コスト、配布シーンなどを比較しながら詳しく解説しました。
どちらが良い・悪いではなく、それぞれにメリット・デメリットがあり、適した用途が異なります。大切なのは、「誰に、何を伝え、どんな行動を促したいのか」という目的を明確にし、それに合わせて最適な形状を選ぶことです。
この記事が、あなたのパンフレット選びの一助となれば幸いです。
パンフレット制作で何かお困りのことや、具体的な費用について知りたいという方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽に「ASOBOAD」までお問い合わせください。経験豊富なスタッフがサポートさせていただきます。
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