ロゴデザインの領域では、ミニマルでフラットなデザインがこれからも主流となるでしょう。一方で、それとは別の方向性を探る流れも明確にあります。そのひとつは要素が多く、装飾的で、デジタル的な均一性をあえて排除したデザインです。その中からレトロモダンなロゴの例を紹介しましょう。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
神話の挿絵風のイラストを使ったエンブレムタイプのロゴ
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ガーデニングや家庭菜園、造園に関連したプロダクトやサービスを提供している米国の「Ceremony Botanical Studio」という店舗のロゴマークです。エムブレム状のデザインの中央には神話に登場しそうな人物が描かれています。
右手に蛇を持ち、左手に抱えているのは水瓶です。ギリシャ神話では蛇は守護神の象徴であり、またネイティブアメリカンは「再生」の象徴としているので、そこに着想を得ているのかもしれません。古い書物の挿絵のようなイラストは木版画のような雰囲気です。文字も含めすべての線の太さが一定ではなく、人の手を感じさせる仕上がりになっています。
古い詩集の挿絵のようなハチミツブランドのロゴマーク
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ミツバチを讃えるかのようなフォルムの手、花、創業年、ブランドの頭文字で構成されたロゴマークです。ひとつひとつの要素はシンプルなのですが、三角のエッジを極端に角丸にしたようなボーダーや、グリッドにとらわれていなさそうなレイアウトなどによって、ほのぼのとしたテイストになっています。ブランディングを中心に活動している米国のデザインスタジオの作品です。ギリシャの蜂蜜ブランドのために作られたロゴマークですが残念ながら不採用だったようです。
人気のコーヒーショップのエンブレムタイプのロゴ
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米国ケンタッキー州にある人気のコーヒーショップ「Spencer’s Coffee」は、こだわりにコーヒーやサンドイッチ、ドーナッツ、クラフトビールなどを提供しています。このロゴマークは、オリジナルトレーナーやマグカップ、ステッカーなどのグッズに展開されています。同じくコーヒーカップと手をモチーフにした別のロゴデザインが印刷されたTシャツやステッカー、コーヒー豆の袋なども売られています。
さらに別のデザインもあります。なぜ複数あるのか、いきさつはわかりませんが、いずれもペン画のような同じタッチで描かれていて、ブランディングの観点からは一貫性が保たれていると言えるでしょう。
今回ピックアップしたロゴはいずれも規則な線の太さ不さや要素のレイアウトに、グリッドに基づいたミニマルデザインとは明らかに異なる方向性が見て取れます。手作り感をあえて出して、ブランディング戦略にマッチしたデザインにしたのでしょう。もっとも大きな流れではないにしても、最近のロゴデザイントレンドのひとつとしてアイデアの参考になるのではないでしょうか。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
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