人物をふたり登場させて、その触れ合い方を見せることで共感を得ようと試みている広告ビジュアルの例を紹介します。会話やアクション、ダンス、スポーツなどひとの「触れ合い」にはさまざまなカタチがあります。今回ピックアップしたのは、文字通り肌を触れ合わせている様子を視覚化していて、ちょっとおもしろいヒネリをきかせているアイデアです。(※紹介する広告デザインは当サイトの制作事例ではありません)
ハグをするサッカー選手がボトルのシルエットになる広告キャンペーン
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FIFAワールドカップの2018年ロシア大会開催時にコカコーラがおこなったネット広告です。この「Share a Hug」(ハグをシェアしよう)というキャンペーンは世界的な広告会社オグルビーの上海支社が展開しました。
Divided by loyalties, united by brilliance.
Title: Share a Hug
Client: Coca-Cola
Office: Ogilvy Shanghai#ShareAHug #ClientWork pic.twitter.com/FC6IREii0F— Ogilvy (@Ogilvy) July 16, 2018
GIFアニメで制作されたビジュアルではサッカー選手がふたり両サイドから駆け寄りハグをするとコカコーラのボトルのシルエットになるというものです。このキャンペーンは「One Show」が中華圏の広告を対象におこなっている「One Show Greater China Award」で2018年に銅賞を獲得しました。
ちょっとドキッとする、ネガティブな「間接キス」的コンセプトの広告デザイン例
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客室乗務員とおぼしき女性が座っています。座っているのは180度さかさまになった男性の上です。この男性もズボンを下ろして観光案内を読んでいます。客室乗務員もストッキングを下げています。これはトイレでくつろいでいる人物のイラストなのですが、なぜこんな奇妙な組み合わせ方をしているのでしょうか。
これは「Hygienex」という使い捨て便座カバーの広告です。先にだれが座ったかわからない便座に直接座ることをイラストで比喩的に表現しているのです。航空機、病院など公衆トイレでありそうなシチュエーションで3パターン作られました。アイデアは面白いですけど気持ちが少しざわつきますね。危機感で「共感」させる広告です。
プロダクトのベネフィットをキスに絞り込んだ広告デザイン例
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アルゼンチンに拠点を持つ食品メーカーArcorは菓子やスイーツを中心とした製品を提供しています。この広告のビジュアルは女性がふくらませている風船ガムが男性の顔になっています。
右下の商品写真の上にあるキスマークはよく見ると「Made for Kissing」というタグラインになっています。「キス用」あるいは「キスのために作られた」という意味ですね。香りなのか味なのかはわかりませんが、このガムを噛めば気分良くキスができますよ、とアピールしているのです。
いずれのビジュアルにもイラストが登場していることにピックアップしてから気づきました。非現実的な状況を視覚化するのだからイラストの方が都合がいいというのもあるでしょう。しかし、プロダクトやブランドなどによっては、リアルな人間が触れ合う様子は生々し過ぎるという判断もあるかもしれません。今回のサンプルはいずれも愛らしさが感じられます。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の広告制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中の広告制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。広告デザイン料金
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