ひとの手にフォーカスしてビジュアルを表現した例を紹介します。「目は口ほどにものを言う」は「手は口ほどにものを言う」と言い換えてもいいくらい手は表情を持っています。今回のサンプルは、重ねる、手渡す、握る、という、手の振る舞い方にコンセプトを託している広告ビジュアル例です。(※紹介する広告デザインは当サイトの制作事例ではありません)
環境への関心を訴えるパナマの生物博物館の広告デザイン
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試合前のチームが心をひとつにするように動物たちとヒトが手を合わせています。ヒョウ、オオトカゲ、鳥、カエルはそれぞれ哺乳類、爬虫類、鳥類、両生類を代表しているのでしょう。小さなカエルがかわいらしいですね。下向きのヒトの手に視線が導かれてキャッチコピー目に入ってきます。意味は「世界最高のチームを作ろう」です。
これは中米のパナマ共和国の生物博物館「Biomuseo」(ビオムセオ)のポスターで、「国際生物多様性の日」のために制作されました。Biomuseoは「生物多様性博物館」とも呼ばれています。ビジュアルは動物たちが手を合わせていますが、彼らを助けるために私たち人間が力を合わそうというメッセージなのです。
まるで手渡しするかのような速さをストレートに表現した物流企業の広告デザイン
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段ボールの箱をはさんでトランペットを受け渡ししています。世界的な物流企業「FedEx」(フェデックス)がブラジルで展開した広告ビジュアルです。国際宅急便サービスの速さと確かさという抽象的なコンセプトをストレートに視覚化しています。
トランペット以外に、おもちゃのロボット、美術的価値の高そうな花瓶の3つのパターンがあります。アイテムの選び方から取り扱いの丁寧さをアピールする意図も想像できます。FedExはロゴマークがすぐれている企業のひとつとして挙げられることも多いです。
調理器具の滑りにくさを視覚的にアピールしている広告デザイン
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柄が滑りにくいことを訴求している広告ビジュアルです。包丁を握ったときにまるで握り返してくるかのような確かさ、というコンセプトをストレートに視覚化しています。タグラインは「With no slip grips」(柄が滑らない)です。包丁、パン切りナイフ、泡立て器の3つのバリエーションが制作されました。
デンマークのキッチンウェアのブランド「Bodum」(ボダム)の広告です。握手を求めるているようにも見えるので、「どうぞ選んでください」というメッセージを受け取る見込客がいるかもしれませんね。
今回紹介した作品の共通点は、人と人(時には動物)とのつながりが手で表現されていることです。ヒトは手で考える、手は第二の脳である、などと言われたりします。日常で手はほんとうに様々な仕事をしています。広告ビジュアルの世界でも、ダンスをしたり、動物になったり、遊びや仕事の象徴となったり、いろいろな役割を手は演じています。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の広告制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中の広告制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。広告デザイン料金
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