ロゴ作成にあたって、新しく文字を描き起こすところから始めれば、まぎれもなくオリジナルのロゴタイプを提供することができます。そのとき、ブランドや事業、サービスに作ろうとしている文字がマッチするかどうかを考慮する必要があるでしょう。また、どのようなメッセージをロゴに込めるかによってもレタリングの方向は変わってくるはずです。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
柔らかいタッチの小児歯科のロゴ作成例
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米国カリフォルニア州サンタローザにある小児歯科のロゴです。カリフォルニア州北部(Northern California)は縮めて「NorCal」と言われます。(一方、ロスアンジェルスを含む南部は「SoCal」です。)それを診療所の名前にしているのですね。文字はすべてこのロゴのために新たに作られました。子供のための医院だけあって、柔らかくやさしい印象です。歯のイラストにネガティブスペースで木が描かれているのは、世界一高い巨木がカリフォルニアにあることと関係があるかもしれません。歯のイラストは生々しくなることもあるのですが、木を組み合わせていることと、色をライトブルーにすることによって、マイナスの印象がうまく避けられています。
伝説の「ワーム」にインスパイアされたロゴデザイン
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米航空宇宙局(NASA)では、1974年から1992年までの間、今のものとは別のロゴが使われていました。この時期の「NASA」のロゴはスペースシャトルの画像などで確認することができます。「ワーム」と呼ばれるこのミニマルなロゴは、デザイン関係者から高く評価されました。現在でもベストロゴのひとつとしてネット上で好意的に取り上げられています。しかしNASAの職員には不評で、1959年に作られたオリジナルの「ミートボール」ロゴに戻されました。ここで紹介している「Mars」(火星)のワードロゴは、70年代の「ワーム」にインスパイアされて作られたのですが、もっと力強く現代的な仕上がりになっています。
シンボルマークとロゴタイプが調和したロゴデザイン
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無限大という意味の「infinity」のロゴです。無限大マークにメビウスの輪のような加工を施してシンボルマークとしています。「f」と「t」、「n」と「y」の曲線は同じものが共用されていて、各文字の違いが最小限に抑えられています。そのため、まるで「i」が成長して「n」「f」「t」「y」が生まれたように見えます。シンボルマークの線と文字の太さを揃えがちですが、無限大シンボルを太くして際立たせているところに仕事の丁寧さを感じます。柔らかいシンボルマークとワードロゴがよくなじんでいます。
挑戦的な文字加工によるロゴ作成例
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アルファベットの文字が英語とは異なる言語の文字のように加工されています。見覚えのある文字は「H」と「R」くらいで、それ以外の文字には、線が追加されたり、極端な変形が加えられたりしています。一見したところでは、感覚だけに頼って作られた文字のようですが、実際はグリッドシステムに基づいて規則的に構成されています。このワードロゴが「理論」という意味の「theory」という単語である理由はそこにあるかもしれません。
新しいロゴのイメージに合うフォントが見つからないとき、オリジナルの文字を描き起こすという選択肢もあります。著作権の問題もクリアできるでしょう。ただ、どのブランドに対しても好みのフォルムの文字をやみくもに当てはめるのは間違いです。素晴らしいレタリングであっても、ブランドのコンセプトにそぐわなければ意味がありません。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
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