フラットデザインについては説明するまでもないでしょう。2012年ごろから目につきはじめたフラットデザインは過度な装飾を排除し、シンプルかつポップな見た目でアイコンやバナーなどWEBをはじめとする様々な場所で目にするようになりました。好きか嫌いか意見は分かれるところですが、デザインの原点回帰とも言えるフラットデザインは、マルチデバイス時代には避けることができない流れだと思います。今回はそんなフラットデザインで作られたアニメーションを使用して作られた作品をご紹介します。(※紹介する動画は当サイトの制作事例ではありません)
イギリスの国営放送が作成したDNAについてのフラットアニメーション動画制作例
BBC Knowledge Explainer DNA | Experience | Territory Studio
イギリスの国営放送が製作したDNAの解説動画です。Knowledge and Learningは3分で色々な知識を教えてくれるというシリーズ。フラットデザインを使って非常にシンプルでわかりやすく解説してくれます。こういった複雑な科学の分野や、センセーショナルな事柄は直接リアルな動画を観るよりもフラットデザインにすることで入りやすくなり、子供から大人まで万人に対してアピール出来ますね。人間とチンパンジーのDNAはほぼ一緒だということも知ることができました。もうすぐチンパンジーが編集した動画が観られる日が来るかもしれませんね。
常に先を見据えているgoogleが展開する自社サービスの為のフラットアニメーション動画
Google: Project Fi – Design Reel
googleが展開するMVNOサービス、Project Fiの販売促進動画です。現在はgoogle Fiに名称を変更しているようですが、いわゆる格安wifiのように他社の回線を利用して自社でモバイルブロードバンドを提供するサービスです。Googleらしい色使いとテンポの良い編集、そして端的なワード。これぞgoogleといった非常に質の高いフラットなアニメーション動画だと思います。途中のBATMANもポイント高いですね。遊び心あるgoogleならでわのフラットアニメーションでした。
イギリスの公的機関ブリティッシュカウンシルのソーシャルメディア用の販促動画
The British Council – Social Media & You – Infographics
世界100カ国以上で活動するイギリス政府が設立した文化振興の為の団体、ブリティッシュカウンシル。日本でも英語教育の普及や文化交流など様々な活動を展開している団体です。全世界に9000人以上いるブリティッシュカウンシルのチームの為に配信される、ソーシャルメディアの戦略パックの案内動画なのですが、シンプルな言葉とアニメーションでとてもわかりやすく説明しています。まさにSNS時代における必要不可欠なツールなのかもしれません。
世界が認めた脅迫性障害をポップに描いたフラットアニメーション作品
RUBEN LEAVES
スイスのチューリッヒを拠点に活動するアニメーションデザイナー、ビジュアルアーティストチームによる映像作品。2015年に製作されたこの作品は世界中のショートアニメーションの賞を獲得しており、札幌で行われたショートフィルムフェスティバルでも輝かしい成績を収めています。脅迫性障害について描かれた作品ですが、ポップな色使いと味のあるタッチがコミカルでもあり、その分内容が分かった時の反動がシュールです。こういった内容とタッチの作品が日本からもたくさん生まれるといいですね。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。
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