一生使うつもりで作った「段ボールの棚」
新人デザイナーの初仕事は、自分用の棚作りから。僕が最初に入社した会社は、パッケージや什器の設計が中心の製造会社でした。まだ何もわからない新人デザイナーだった僕は、最初の仕事として「自分の仕事道具を収納する棚を作れ」と言い渡されました。そしてその時、「一生使うつもりで作れ」という言葉まで添えられた
ブランドは「記憶を貯めること」なのかもしれない
コカ・コーラ幹部の言葉。デザイン業務の合間に海外のブログを巡っては、いろんなデザイナーや企業の考え方を読み漁ることも少なくありません。そうした中で、ふと目に入った言葉がずっと頭にこびりついて離れないことがあります。それは「もしコカ・コーラが災害で全ての生産資産を失っても生き残れるだろう。
独学から始まったデザイナー人生、広く手を出して点を繋げる楽しみ
専門外スタートでも、なんとかデザイナーに。僕は専門的なデザイン学科を出たわけではありません。大学では特にクリエイティブ分野に特化した教育を受けず、趣味の延長でグラフィックデザインを独学していました。正直、プロの世界で通用するのか不安ばかりでした。でも、運よく製造メーカーのデザイン課に採用してもら
クラブフライヤーで食べてたあの頃と、いま僕が見つめる新しい風景
あの頃はフライヤー制作で生きられた。僕はフリーランスのデザイナーとして、もうそこそこ長いことやっています。独立前後の頃、ちょっとした追い風に乗って、クラブイベントのフライヤー制作だけで食べていける時代がありました。驚くほど仕事が舞い込んできて、常に何らかのパーティーやイベントがあって、そのたびに
クリエイターはひとりきりに見えても、ちゃんと世界とつながっている
デスクに向かう毎日の中で。最近、ふと自分の働き方について考えることが増えました。僕はフリーランスのデザイナーとして、小さな事務所で仕事をしています。デスクに向かい、パソコンの画面と向き合い、手元のスケッチブックにアイデアを描き込み、気がつけば夕方になっていることもあります。こうした日々は
ズボラでもいい。Photoshopは触ってナンボ!
【#ズボラPhotoshop】という本を出版してから、早いもので数年経ちますが、未だに多くの方に手に取っていただき、活用しているという声をいただきます。本当に嬉しい限りです。この本が、Photoshopに対するハードルを少しでも下げる手助けになっているのなら、僕としてもこれ以上ない喜びです。
ビッグカツはデザイン界のスイスアーミーナイフ
先日、ビッグカツがフリー素材として公開されている投稿が目に飛び込みました。これを受け、僕は事務所でPhotoshopを使い、従業員から白い目で見られつつも、ビッグカツのポテンシャルを試してみました。グランジ用素材として実用性が非常に高い。ビッグカツは仕事で使える。 https://t.co/
今日からデザイナーと名乗ってみるのもアリかもしれない
僕がデザイナーになった日の話...フリーランスのデザイナーとして活動を始めてから早いもので十年が経ちますが、僕がデザイナーを名乗り始めたのは、大学在学中にポートフォリオを作り始めた時です。「よし、今日から僕はデザイナーだ」と心に決め、その瞬間から周りにも自分にもそう宣言しました。デザイナ
デザイナーを目指す貴方へ〜憧れと現実の狭間で考えたいこと
憧れだけで飛び込むと危険?僕はフリーランスのデザイナーとして10年近く働いてきましたが、デザイン業界に足を踏み入れた頃は、正直「夢が溢れている世界」だと思っていました。好きなことを仕事にするって素晴らしいし、好きなデザインで食べていけるなんて最高だなぁと。ただ、実際に仕事を始めてみると、その裏に
デザインでご飯を食べる、それだけで割と幸せ
僕にとってのデザインの価値「広告賞を取る」とか「世の中にインパクトを与える」とか、そういうことってデザイナーにとって一種の憧れかもしれません。でも、僕はそれを積極的には目指していません。そもそもそんな実力があるかは疑問ですし、それが僕にとってのゴールでもないんです。デザインを通じて誰かの