「この仕事、いくらで請けるべきか?」「自分のスキルと労力に見合った金額って?」
そんな悩みに答える、新しい無料ツールが登場しました。
デザイン事務所AMIXが作成した「デザイン料金カスタムシミュレーター」は、フリーランスや個人事業主のデザイナーが、自身の状況に合った見積もりを簡単に算出できる便利なWebツールです。
デザイン料金の「適正価格」、どうやって決める?
デザインの料金は、業務内容・制作工程・クライアントの規模や予算・自身のスキルなど、さまざまな要素によって変動します。
とはいえ、見積もりの場ではどうしても
- 単価が曖昧
- 根拠を示せない
- 安く見積もってしまう
という事態に陥りがちです。
このツールは、そんな不安を「数字で可視化」し、納得感のある見積もりづくりをサポートします。
【機能紹介】細かく設定できる、かんたん計算機
このツールで設定できる項目は大きく3つに分かれています:
① 作業項目と基本料金
- クリエイティブディレクション(CD)
- デザイン(D)
- コピーライティング(C)
- ラフ、カンプ、フィニッシュなどの制作工程
それぞれの項目ごとに単価を設定でき、不要な項目はチェックを外せば除外されます。まさに「カスタム見積もり」です。
② 指数・経費・特急設定
- 質的指数(0.5〜5.0):デザイナーのスキルや経験値を反映
- 量的指数(0〜3.0):発行部数や使用範囲など
- 支出経費:交通費・印刷代・外注費など
- 特急料金:20%割増をON/OFF可能
プロジェクトの複雑さや規模を加味した料金計算が可能です。
③ 割引機能
「端数調整」「まとめ発注割」「長期取引割引」など、現場でありがちな値引き対応も、金額指定 or 割引率(1〜90%)で柔軟に設定できます。
【自動計算】わかりやすい内訳と見積もり結果
すべての項目を設定すると、リアルタイムで見積もり金額が表示されます。内訳も同時に表示され、以下のように分かりやすく構成されています。
- クリエイティブ作業料(質的指数込み)
- その他作業料(ラフ〜フィニッシュ)
- 付加価値料(質×量に応じた加算)
- 経費
- 特急料金(該当時)
- 割引額(適用時)
「どこにどれだけの金額がかかっているのか」が視覚的に整理されるため、クライアントへの説明資料としても活用可能です。
信頼性のある価格モデルに基づく
このシミュレーターは、公益社団法人 日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)が公表する「デザイン料金算定基準」および業界慣習を参考に設計されています。
- 「質的指数 × クリエイティブ作業料」方式
- 「使用範囲・部数に応じた量的指数」
- 「工程ごとの分離見積もり」
といった構造を、難解な数式や表計算を使わず、視覚的に操作可能なUIに落とし込んだ点がこのツールの特長です。
【見積もり文化をアップデート】フリーランスの交渉力を支えるツールへ
このツールの目的は、単に金額を計算するだけではありません。
「根拠ある見積もり」を提示することで、価格交渉をスムーズにし、デザイナーの適正報酬を守るためのツールです。
たとえば、
- 提案段階での予算調整
- 修正回数や急ぎ案件への加算理由の明示
- スキル・実績を価格に反映させる根拠
など、言葉で説明しづらい要素を、数字で支援してくれます。
こんな方におすすめです
- デザインの仕事を受け始めたばかりの方
- 見積書の作成に時間がかかっている方
- 提案時に自信を持って価格提示したい方
- 社内外のメンバーと工数・単価を共有したい方
「安く見られたくない」という意識がある方にこそ、ぜひ使っていただきたいツールです。
ご利用は完全無料。商用・個人ともに制限なし
このシミュレーターは、商用・個人問わず無料で使用可能です。
- ブラウザ上で完結(インストール不要)
- 入力内容はローカルで完結(サーバー送信なし)
- 広告や課金要素なし
- 今後もアップデート予定(複数案件の保存・PDF出力対応など)
見積もりは交渉の土台。だからこそ、もっと丁寧に
見積もりは、単に「金額を伝えるための紙」ではありません。仕事の価値を言語化し、信頼関係を築く第一歩です。
この「デザイン料金カスタムシミュレーター」が、あなたの見積もり作成をもっと明快に、もっと納得感あるものに変えてくれるはずです。