請求書を書いたあと、「あれ?結局、手取りはいくらだっけ?」と電卓を片手に悩んだ経験はありませんか?
デザイン、ライティング、ディレクションなど、報酬が発生するフリーランス業務では、消費税や源泉徴収の扱いによって実際の受取金額が大きく変わります。
そんな“お金のモヤモヤ”を解消するために、フリーランス報酬計算ツールを無料公開しました。請求金額を入力し、消費税と源泉徴収の条件を選ぶだけで、手取り額がすぐに算出できるシンプルかつ実用的なWebツールです。
「税込?税抜?」「源泉徴収って何%?」を一発解決
このツールでは、以下のような条件を指定するだけで、自動的に計算が行われます。
- 報酬金額の入力(税込・税抜いずれでもOK)
- 消費税の扱いの選択(税込として入力/税抜として入力)
- 消費税率の選択(10%、8%、非課税)
- 源泉徴収税額の自動算出
入力すると、以下の情報が即座に表示されます。
- 税抜報酬金額
- 消費税額
- 税込請求金額
- 源泉徴収税額
- 最終受取金額(手取り)
もちろん、消費税・源泉徴収税ともに端数は「切り捨て」計算。現場に即した実務的な挙動を意識しています。
源泉徴収の計算がややこしい理由と、本ツールのアプローチ
源泉徴収税額は、請求金額の10.21%(税込100万円以下)という印象が強いかもしれません。
しかし実際には、
- 税込金額が100万円を超えた部分は 20.42%
- 基本式は「(税込100万円以下の部分 × 10.21%) +(超過部分 × 20.42%)」
- 切り捨てルールにより、1円単位でズレが生じる
という複雑な条件があります。
本ツールでは、このルールを忠実に再現し、国税庁の速算表に沿った正確なシミュレーションを実現。しかも、ツール上では何も考えずとも結果が自動で出るので、知識がなくても安心です。
「税込・税抜どちらで入力してもOK」が便利
クライアントから「税込で◯万円でお願い」「税抜で△万円で」と言われることも多いフリーランスの現場。
本ツールは、税込での請求額を入力しても、税抜で入力しても、正しい金額に自動換算します。さらに、税率(10%、8%、非課税)を切り替えると、瞬時に計算が再実行されるため、複数パターンの比較にも便利です。
スマホでもストレスなく使える設計
UI・UXにもこだわり、スマートフォンの縦画面でも快適に操作できる設計を採用しています。
- 大きな入力フィールドと押しやすい選択肢
- 自動で計算が再実行されるリアルタイム処理
- 結果は読みやすい大きな文字と明確なラベルで表示
- 見落としがちな注意事項も、簡潔な補足付きで安心
PCでもスマホでも快適に動作し、出先や現場でもすぐに使えるのが強みです。
こんなときに役立ちます
このツールは、以下のようなシーンで特に活躍します。
- クライアントと請求金額を相談している最中に、手取りの試算をしたいとき
- 税込みか税抜きか、混乱してしまったときの確認用
- インボイス制度に対応した金額表記を検討しているとき
- 副業で源泉徴収のある業務をしている会社員の方の試算にも
- 年末調整・確定申告前に、源泉徴収された金額を確認したいとき
“あのとき実際に振り込まれたのはいくらだったか”を思い出すためにも使える、シンプルだけど頼れるツールです。
計算式の透明性について
このツールは「とにかく簡単に結果を出す」ことに加え、どういう式で計算しているかを明示しています。
▼ 計算式の一部(例):
- 税込請求金額が100万円以下の場合:
源泉徴収税額=税込金額 × 10.21%(小数点以下切り捨て) - 税込請求金額が100万円超の場合:
源泉徴収税額=(税込金額 – 1,000,000) × 20.42% + 102,100円(小数点以下切り捨て) - 最終受取額(手取り)=税込請求金額 – 源泉徴収税額
この計算ロジックは、国税庁の公式ガイドラインに準拠しています。※実際の税務申告では、契約内容や請求書の書き方によって扱いが変わる場合もあります。
免責事項と使い方の注意点
このツールはあくまで簡易シミュレーションを目的としています。税務処理においては、以下の点にご注意ください。
- 適格請求書発行事業者であるか否かで源泉対象額が変わることがあります
- 消費税の課税・非課税区分は、業種や事業者区分によって異なります
- 実際の申告・納税については、税理士や専門家への相談をおすすめします
ご利用は無料・商用OK・個人情報不要
このツールは完全無料で提供しており、
- 商用利用
- ブログ・社内資料での紹介
- 社員教育・セミナーでの活用
すべて自由に行っていただけます。
また、ツールの計算処理はすべてローカル(ブラウザ内)で完結するため、入力データが外部に送信されることは一切ありません。
お金の不安を、計算でなくす
「確定申告のときに焦る前に」
「単価を交渉するときに自信を持つために」
「請求後の入金額にがっかりしないために」
このフリーランス報酬計算ツールは、日々の業務に寄り添いながら、お金の見通しをクリアにしてくれる便利ツールです。