広告宣伝など商用のものであれ鑑賞用のものであれ、ポスターは何かをアピールするために作成されます。当然そのデザインにはアピールするためのコツというものがあり、それを無視して制作してしまうと「なんだか見づらい」「何を言いたいかイマイチわからない」残念なものに仕上がってしまう可能性があります。今回はポスターデザインの制作時に意識したい、3つのコツを紹介したいと思います。
ポスターのサイズを意識する
コツの一つ目としては、ポスターのサイズを意識してデザインを組み立てることが挙げられます。駅などにある背丈より大きく、横幅もある巨大なポスターであれば至近距離で見られることは想定していません。数メートル離れて見るはずで、その際に見やすいよう文字を大きくしたりする必要があります。
また小さいサイズなら問題にならなくても、引き伸ばされた際目立ってしまうような画像のアラがないかのチェックも必要となります。
目を引く工夫をする
二つ目は、とにかく目を引く工夫をすることです。中づりなどを除けばポスターは通常壁などに貼られていますので、歩いている人からすると正面ではなく側面前方にあることがほとんどです。人間の周辺視野はさして広くないため、まず視界に入ったときに印象を与えられるよう、鮮やかな色遣いやコントラストの強さ、大胆な構図などが重要となります。
これでしっかりポスターのほうを向いてもらってはじめて内容や文字を読んでもらえる、スタートに立てるということを押さえておきましょう。
ポスター広告のターゲットを明確にする
三つ目のコツは、訴求したいターゲットを明確にすることです。低年齢の子どもにアピールしたいときには、子どもにも認識のしやすい人物やキャラクターを主題にするなどが効果的です。
デザイナーの心情として、どうしてもデザインの際には自分の描きたいことを優先してしまいがちですが、そこを意識して抑えつつ上記のことを踏まえて「足を止めて見てもらえる」ポスターを制作しましょう。
まとめ
ポスターデザインには、ポスターのサイズを意識し、目を引く工夫をすること、そしてポスター広告のターゲットを明確にすることが重要です。視界に入った瞬間に印象を与えるために、鮮やかな色やコントラスト、大胆な構図を活用し、ターゲットに合わせた人物やキャラクターを使うことが効果的です。
デザイナーが自分のアイデアを優先したくなる気持ちは分かりますが、それを抑えつつ上記のコツを踏まえて制作することが大切になることもあります。