聡明で美しい鮮やかなブルーのグラデーションで彩ったコンサートのポスターデザインです。
上から下へ向かって徐々に色濃くなっていく青空のようなブルー。下の濃いブルーに重なるように薄いブルーでバラの花を描き、爽やかな青空に華やかさをプラスしています。
クラシカル・メロディアスな印象の書体選択
ポスターに掲載しているテキストはすべて英語で、クラシックなセリフ書体を用いてデザインしました。コンサートタイトルのみスクリプト体でデザインし、メロディを感じるようなしなやかで美しい印象を残しています。
アーティストの個性を引き立てる
出演アーティストは、インスタントカメラで撮影したような白場にのせ、それぞれ個性が伝わる印象的な写真に統一感を加えてレイアウトしました。
流れを重視を重視したデザインの全体感
出演者やプログラム、キャッチコピーは控えめな文字の大きさに抑え、抑揚のある文字バランスで全体の流れを美しくスムーズに整えました。見た目からも旋律が聞こえてくるような、全体に知的で美しく透明感のあるポスターデザインを心掛けました。
コンサートのポスターを作る時に考えたいこと
コンサートのポスターでは必要な情報を伝えるだけでなく、そのコンサートが目指すイメージ・演奏者や主催者の求めるイメージを形にしなくてはいけません。コンサート会場はもちろん、コンサートの顔としてさまざまな場所で使用されるものであり、見る人に与える印象を重要視するべきでしょう。
演奏内容・演奏者・コンサート会場に合わせたデザイン
コンサートのポスターでは演奏内容・演奏者・コンサート会場のイメージを形にし、ポスターを見る人に「このコンサートに行ってみたい」と感じてもらわなくてはいけません。ポスターを見る人が、そのコンサートの演奏・雰囲気をイメージできるデザインが理想だと言えるでしょう。
作例ではホール名に合わせて、ラグジュアリーな空間と知的な印象をデザインしました。多くのテキストを英字表記にすることで、よりクラシックなイメージに仕上がっています。
演奏者の画像に統一感と個性を持たせる
演奏者の画像はそれぞれ個性をアピールする必要がありますが、ポスター全体のデザインに合わせなくてはいけません。作例では演奏者の写真をポラロイド写真風にデザインし、演奏者一人ひとりの個性を残しながら統一感を持たせています。
制作ポスターデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
格式を感じさせるグローバルなポスターデザイン
ホール名にインスパイアされたグラデが美しい
「ブルーローズ」というサントリーホールの会場名に合わせた、落ち着きのある青色が美しいデザインです。グラデーションになっているので、立体的なイメージにもなっています。下が濃い色、上にいくにしたがって薄い色になっていて、とても軽やか。濃い色部分に「青いバラ」があしらわれているのもラグジュアリーですね。ステンドグラスや切り絵のようなバラによってコンサートの華やかさが演出され、見ているだけで心が浮き立ってきます。ブルーとホワイトだけのシンプルな構成と英語の組み合わせは、海外のコンサートのような洗練された佇まい。英語のみですが、さまざまなフォントが使われていて読みやすく感じられます。
演奏者の個性感じる写真がポイントに
演奏者のプロフィール写真はいずれもレイアウトが異なっていますが、ポラロイド風のデザインで統一感が生まれています。クラシカルなプロフィール写真、自然光の下、比較的ナチュラルな雰囲気で撮影された写真、いずれもポラロイド風のフレームに収まるとトーンが揃って感じられるのは不思議ですね。豊かな個性をもった3人がどのような音楽を奏でるのか、期待がふくらみます。
青色が穏やかで知的な印象のポスター
・知性と安らぎの象徴
青色はクールで知性的な印象を与え、また安らぎをもたらす色でもあるため、音楽の世界においてはクラシックやジャズなど知的で穏やかなイメージのあるジャンルで使用されることが多いです。
・花と音楽 – 芸術の交差点
また、花という要素を取り入れることで、音楽と芸術という二つの分野の結びつきを表現し、花の種類によって音楽のテイストや雰囲気を表現することもできます。
・アーティストの音楽性とビジュアルの調和
コンサートに出演するアーティストたちの音楽性や個性を表現することと、視覚的に美しく知的な印象を与えることの両方を考慮し、ポスターを作成することが大切です。
※掲載しているパネル / ポスターデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。