屋外広告の多くは、天候に多少左右されることがある程度で、誰がいつ見たとしても同じように見えるのが普通ですが、刻々と様子が様変わりし、つい成り行きが気になってしまうような広告など、見るタイミングによって変化する広告もあります。なかでも優秀なものを取り上げてご紹介しましょう。(※紹介する広告デザインは当サイトの制作事例ではありません)
時間をかけて少しずつ進化している広告例
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アメリカの「マクドナルド(McDonald’s)」による広告です。「新鮮なサラダ(FRESH SALADS)」というタイポグラフィを植物によって表現しています。
この広告が面白いのは、はじめから植物が育った状態で設置されたのではなく、種まきしたての何もない状態から、植物が成長する過程を少しずつ見せているという点、つまり、時間とともに広告が進化しているという点にあります。
タイポグラフィによってメッセージを伝えるのではなく、タイポグラフィ自体がメッセージを担っているというわけです。まさにそこで植物が育っていることを時間をかけて伝え続けてきたことで、マクドナルドは自社のサラダが「新鮮であること」を強力に伝えることに成功していると言えるでしょう。
車を動かさずに車の動きやパワーを巧みに表現した広告例
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平面的でスタティックな屋外広告において、たとえば車など動的な商品の魅力を伝えるのは簡単ではありません。このドイツ車ブランド「スマート(Smart)」の広告はそんな屋外広告のデメリットをうまくリカバリーしている好例です。
「ブラバス(BRABUS)」はドイツ北西部に本社を構えるチューニングカーメーカーで、ダイムラー傘下にある「メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)」や「スマート(Smart)」などを中心に、車のエンジンやブレーキなどをチューンしています。
この「ブラバス」によってパワーアップされた「スマート」の広告は可動橋に設置されていて、普段はただ車が走っているようにしか見えませんが、船舶が橋のそばを通る際、まるで分断された橋の片方からもう片方へと華麗にジャンプしているかのように見えるような工夫がなされています。車自体をまったく動かすことなく、車の動きやパワーを巧みに表現した秀逸な広告と言えます。
まとめ
動かない、変わらないと思われているものが動いたり変化したりすると、大きな驚きを生み出します。もちろん、ただ動けばいいというわけではありません。それが商品の魅力とうまく合致したとき、広告は高い効果を発揮するのです。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の広告制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中の広告制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。広告デザイン料金
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