店構え、インテリア、テーブル、椅子、食器。こういったもののすべてが料理のおいしさに影響します。すべてが整然としていればいいかというと、バーや居酒屋が料理や会話を盛り上げることもあります。いかにも高そうな装飾のある店の味がいまひとつのときの落胆は大きいです。変色したメニューから選んだ料理が大正解だったときの喜びは格別です。今回は楽しいメニューを紹介します。(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)
コストを抑えながら大きな演出効果を実現したバーガーショップのメニューデザイン
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スペインの北西部の都市ビーゴにあるハンバーガーショップのメニューです。無漂白の厚紙に1度刷りという素朴な作りで印刷コストを抑えています。イラストと装飾も手作り感があって親しみやすい仕上がりです。これもまた手作りの木製のスタンドにメニューは折った状態で差してあります。テーブルで開くとハンバーガーのイラストがスターのように立って迎えてくれます。イラストを印刷した小さなカードを貼っただけの極めてシンプルなものですが効果抜群です。
インテリアデザインで受賞したスペインの和食レストランのメニュー
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スペインのバレンシアで営業している和食レストランのメニューです。この「Nozomi Sushi Bar」はバレンシア在住のスペイン人にはもっとも人気のあるレストランのひとつだそうです。現地のクリエイティブスタジオがブランディングを手がけました。日本文化と寿司の由来を研究してうまれたデザインは、ロゴからテーブルクロスまで漢字やひらがな、日本をおもわせる風物をふんだんに取り入れています。
特に素材に木を使った店内インテリアは日本の路地をイメージしたものです。木の板の表紙をつけたメニューもブランディングと一貫性を保っています。グラフィックデザイン関係者は色見本帳を思い起こすかもしれませんね。
カスタムバーガーの具材を選ぶ仕掛けが楽しいメニューデザイン
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好きな具材を自由に選べるバーガーショップは楽しいのですが、ときどき困るのがチョイスがなかなか決まらないこと、自分で選んだものが覚えきれなかったりすることです(私だけですか?)。このメニューは仕掛け絵本のように具の絵が分かれていて、はさんで欲しい具材を並べて目で確かめることができます。いらない具材は「No picles(ピクルスなし)」のように文字で明示しているのも安心です。
本格的タイレストランが日本でまだ珍しかったずいぶん昔の話ですが、オーナーもスタッフも常連さんもタイの人という店のメニューが忘れられません。プリント写真用アルバムに料理の写真を貼って、手書きで説明を書いた手作りのものでした。比較的広いレストランで、それぞれのテーブル用に複数用意されてるのですが、どれも未完成でした。しかも内容がまちまちで、あるメニューに記載の料理の写真が別のメニューのものとは違っていたり、はがれていたり、料理の名前や説明が違っていました。しかし、そのおかげでなんだか楽しくワクワクしてきて、日本に居ながら現地にいる気分に浸れたのです。スタッフは親切で料理は本物でした。
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