友達に誘われて入ったレストランで、メニューを見ようとしましたがテーブルを見渡してもどこにもありません。仕方ないので定員さんに「メニューをいただけますか?」とお願いしました。すると「当店にメニューはございません。今日のお客様の気持ちを教えてください」と言われたのです。そう、そのお店はメニューが存在せず、客との対話でオーダーを決めるレストランだったのです。と、まぁこれはよっぽど特殊なタイプのお店ですが、世の中には変わったスタイルのメニューデザインを作っているお店が存在します。
中には1度きりのパーティーの為だけに作られたメニューや、結婚式用だったりもしますが、普段の生活の中でも私たちはメニューというものに多数触れているのです。そこで今回は一風変わったメニューデザインを集めてみました。ちょっとしたパーティーや友達の誕生会の時などにお手製のメニューを作ってみてはいかがでしょうか?(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)
純白なステージで機能性とスタイリッシュさを持ち合わせるメニューデザイン制作例
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アメリカ・ウィスコンシン州を拠点とするデザイン事務所が制作したウェディングパーティー用メニューデザインです。ブライダル関連のデザインを得意とするデザイン事務所ということもあり、人生で一度の華やかなシーンを彩る手法には長けているようです。一般的には光沢のある白を基調としたカードタイプのメニューが多い印象がありますが、このメニューはなんと透明がベースになっています。黒縁を使ってしまうとウェディングシーンには合わないように感じますが、他のアイテムが白を基調にしているからこそ、メニューの内容を読みやすくするためにも、あえて黒を採用して、それ以外の部分でエレガントさを強調するという方法をとっているということです。
人生に一度だからこそ、個性的で他にはないユニークなアイテムを取り入れてみたい、という想いを叶えてくれるこだわりのメニューです。
美女と野獣をモチーフにした夢の国の晩餐のメニューデザイン
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ウェディングパーティーのツールとして制作されたメニューデザインです。夢の国から紡ぎ出されたプリンセスの物語に憧れる女性は世界中に溢れています。そして、人生の晴れの舞台にディズニープリンセスになりきってみたいという夢を実現するツールとして生まれたのが、この手鏡を象ったメニューです。これは、「美女と野獣」に登場する野獣がベルにプレゼントする魔法の鏡をモデルにしているもので、「望むものが何でも見える」鏡にウェディングディナーのメニューを映し出すというアイデアは遊び心満載ですね。メニューとはいえ、そのまま持ち帰ってアートワークとして飾っておきたくなります。
実際に、ディズニーランドや系列ホテルでキャラクターに囲まれてパーティーを開催するのももちろん夢のようですが、夢の国の晩餐をイメージして、いろいろなテーマを組み合わせて、自分だけの世界を作り出す…というのが特に海外では人気があるようです。ピンクとゴールドという組み合わせという、まさに「美女と野獣」の舞台であるフランスの王妃、マリー・アントワネットを彷彿するような大人なゴージャスさも、ウェディングテーブルを彩るのではないでしょうか。
オーダーするのを忘れてしまう飛び出す絵本風メニューデザイン
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アイルランド・ダブリンに店舗を構えるタパスを主力とするレストランのメニューデザインです。まるで仕掛け絵本のような構成で作られており、時間をかけてじっくり「読んで」みたくなるようなメニューになっていますね。1冊の絵本のような精度で、子供はもちろんのこと、大人にも楽しい仕掛けが満載。このレストランは、店舗によってそれぞれお店の雰囲気を大きく変えており、この絵本タイプのメニューが登場するのは、タパス&バーという冠がついた店舗です。お店の内装も、メニューと同じくポップな色使いのアートワークが多く飾られており、全体としての統一感を楽しめそうです。
また、このレストランの監修をしているディラン・マックグレイスは、北アイルランド唯一のミシュラン星を獲得しているレストランで修行を積み、テレビシリーズにも登場する有名シェフ。高いレベルの料理を出すお店だからこそ、料理だけではなく細部にまで一貫したストーリー性を持たせているのです。こだわりの詰まった食の絵本は、メニューの本来の姿なのかもしれません。
コンパクトでスタイリッシュなカラーカタログ風メニューデザイン
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韓国・ソウルに店舗を構えるカフェのメニューデザインです。カフェ激戦区と言われている地区で大人気を博しているこのお店は、コーヒーや紅茶にオーガニックの焼き菓子をトッピングするという新しいタイプのコンセプトが話題になっています。そして、ここで使用されているメニューがカラーカタログのようなスタイルで、ベースになる飲み物とトッピングが書かれているものを、扇子のように広げて比べながら選ぶことができるという機能性も備えています。
アートスペースとして美術作品などの展覧会も行っているカフェというだけあって、芸術性の高さがメニューにまでしっかり表れています。お洒落でアーティーな空間に入って、自分の好きな飲み物をスタイリッシュなメニューから選択し、そこでサーブされる実際の飲み物も、かなりクリエイティブなプレゼンテーション。お店に入った瞬間から全ての体験での世界観を統一するという完璧なブランディングです。注文後は邪魔になりがちなメニューだからこそ、このコンパクトさに付加価値が出てきます。細部までの計算がデザイン性に直結している見事なメニューデザインです。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の作品・デザインをピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。
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