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ニューヨークの看板デザイン作成例

インパクトのある言葉が活躍するニューヨークの看板デザイン作成例


ニューヨークの看板デザイン作成例

「言葉なんていらない」とか「言葉が通じなくてもわかり合える」なんて言葉、聞いたことありますよね?決して間違ってはいません。実際ダンサーや音楽家、絵描きなどは言葉を使わずに世界中の人たちを感動させています。しかし、人間の最大の発明は「言葉」だと言う人もいます。言葉があれば誰かを癒すことや慰めることもできますし、愛を語らうことも出来ます。同時に「言葉」を使えば、一切相手に触らずに誰かを傷つけたり、苦しめたり、殺すことだってできるのです。そう、言葉とは使う人や相手によって姿を自由自在に変えることができる魔法の道具なのです。そこで今回は「言葉」だけでデザインされた看板を集めてみました。時代背景や意味を知ることでより深い味わいになること請け合いです。(※紹介する広告デザインは当サイトの制作事例ではありません)

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思わず言い返したくなる看板デザイン制作例

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ニューヨーク市が設置した看板デザインです。この巨大看板が伝えたいこと、それは「前方に注意して運転しなさい」ということのようですが…実際書かれている文言は「Eyes on the Road」、直訳すると「しっかり道を見なさい」ということです。看板を設置しておきながら、見たことを注意されているというユニークでアメリカらしいジョークを感じる看板ですね。白地に黒文字で、遠くからでも確実に瞬時に読み取れることを十分に計算したデザインで「読ませる」仕掛けを施していることが、文言の内容と融合して、このシンプルな看板のデザイン性をトータルで引き上げているのかもしれません。

凝ったフォントを使わず、装飾やモチーフを一切排除し、メッセージとアラインメントだけでここまでデザインがスタイリッシュになるものかと感心してしまいます。余計なものはみずに、運転中はしっかりと前方をみてればいい、ましてや看板なんかに注意を削がれているようではダメですよ、ということを、たった3ワードで突き刺す、シンプル・イズ・ザ・ベストな看板デザインです。New York Cityが赤字で主張してるのも何故かかわらしく見えます。

 

伝えたい言葉を最大限に活かした看板デザイン作成例

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反戦・平和を謳うジョン・レノンとオノ・ヨーコの活動の一環として1969年にニューヨークを含む世界の12都市に掲げられた看板デザインです。「WAR IS OVER!(戦争は終わった!)」というフレーズが力強い書体で大きく描かれるだけの、言葉のパワーを最大限に活かしたデザインになっています。ベトナム戦争の最中だったこの時期、多くの大切な命が戦火にのまれ、アーティストとして、何よりもひとりの人間として、音楽だけではなくあらゆる形で「反戦と平和」を訴え続けていたジョン・レノンとオノ・ヨーコ。この看板に掲げられたフレーズがベースになって作られた楽曲がクリスマスシーズンに世界中で流れる「Happy Xmas (War is Over)」です。

この看板は、ニューヨーク以外では、ロサンゼルス・ロンドン・トロント・パリ・ローマ・ベルリン・アムステルダム・アテネ・東京・モントリオール・香港で掲げられ、地域によっては現地の言語に翻訳されたバージョンが使用されたそうです。「戦争は終わった」という言葉の下に書かれている「IF YOU WANT IT(もしそれを望めば)」というフレーズが、たとえそれが目の前で起きていなくても、行動は起こせる、というメッセージとなって伝わってきます。アーティストの掲げる看板らしい、芸術性と発信力を備えたデザインです。

 

知的さに溢れる看板デザイン制作例

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2016年の大統領選のキャンペーンが進む最中に、ニューヨークの代名詞ともいえるタイムズスクエアに掲げられた看板デザインです。ロンドンのアートディレクターがデザインしたもので、イギリスで発行されている経済新聞エコノミストの広告スタイルを使っています。共和党の色でもある赤地に「Donald Trump」と書かれていますが、浮かび上がる文字は「DonT(ダメ)」。つまり反トランプということですね。反対派であることを、ネガティブキャンペーンのように大々的に掲げるのではなく、見る人の視点と想像力、そして理解力に委ねるというスタイルは、非常にノーブルです。

実際、このカラースキームと特徴的な書体がゆえに、エコノミストの公式の広告だと誤解した人も多くいたとか。しかも偶然にも、この看板が掲げられた週のエコノミストのテーマが「反トランプ」だったというのも、深読みしてしまいそうな一致です。一見したら共和党支持の色かと思ったら、エコノミストの広告のように見えて、しかも反トランプを彼の名前だけで表現する、幾重にも心地よい裏切りが仕掛けられた知的な看板デザインです。

 

言い訳を許さない看板デザイン制作例

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アメリカに本社をおくグローバルなスポーツ関連商品を扱う企業・ナイキがニューヨークに展開した看板デザインです。ナイキといえば、「Just Do it」という企業スローガンが有名で「とにかくやるしかない」というニュアンスの意味を持つフレーズで、「言い訳はダメですよ」という裏の意味も含んでいます。その上で、白地に黒文字で、しっかり余白をとって「YESTERDAY YOU SAID TOMORROW」というトリッキーなフレーズが描くことで、静かなトーンで叱られているような圧を演出しています。「昨日、明日って言ってたよね」つまり、「今日、今やりなさない」=「Just do it」という繋がりはコピーライトとして秀逸です。

一切の色味を排除することで、雑然とした街中でも目を引くことができ、この看板が設置される背景込みでデザインされていることがわかります。わかりやすい単純な言葉遣いということもあって、母親や親しい友人が「もう言い訳はやめさない」と諭しているような、厳しくも温かい励ましにも聞こえます。背筋を正したくなるような、メッセージ性の強い看板デザインです。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の広告制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中の広告制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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