家庭用洗剤の目的は、いうまでもなく食器や衣類を洗浄すること。広告では、どんな汚れをどんな風に落とすのかを効果的に伝えることが求められます。とはいえ、使用前・使用後とを並べて、どれくらいキレイになったかを比べるような古典的なスタイルはもはや時代遅れ。各メーカーは、あの手この手を使って自社の商品の魅力をアピールしています。家庭用洗浄用品・洗剤の広告デザイン例をご紹介します。(※紹介する広告デザインは当サイトの制作事例ではありません)
動きを取り入れダイナミックに仕上げたウェットシートの広告例
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アメリカの食器用洗剤「AJAX(エイジャックス)」によるウェットシートの広告です。シートに洗浄剤が含ませてあって、食べこぼし・飲みこぼしなどをさっと拭き取るだけでしっかり除去してくれるというもの。
カップから今まさにこぼれ落ちようとしている液体の一部が拭き取られるという、現実にはありえない光景をうまく表現しています。「NOTHING’S QUICKER(これより早いものなんてない)」というコピーとともに、食べこぼしや飲みこぼしがテーブルや床などに到達するやいなや、手早く手軽に処理できることを強調しています。フラットな二次元のメディアのための広告ですが、動きを取り入れることで、立体的でダイナミックな印象に仕上がっています。
シンプルで強烈なビジュアルを使った柔軟剤の広告制作例
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日本でもおなじみの柔軟剤「レノア」の広告です。着水したクマがテディベアに変身。右下にぽつんと商品イメージが掲載されているだけの大胆な広告デザインです。どう猛で危険な野生のクマが、柔軟剤を含んだ水につけただけで一瞬にしてふわふわで柔らかいテディベアに早変わりするというわけです。
このように、シンプルかつ強烈に伝わる秀逸なビジュアルがあれば、広告にコピーは必要ありません。広告のなかに情報を詰め込みすぎてしまうと、それを見る人がどこに着目すればよいかがわかりづらくなり、見てもらうべきフォーカスポイントが曖昧になってしまいます。
広告は絵画などとは違って、じっくり時間をかけて見てもらえるとは限りません。ときに、ほんの数秒のあいだに伝えたいことをすべて伝えきらなくてはならないのです。その意味で、今回ご紹介したこの作品は、ビジュアルの力強さを感じさせる秀逸な広告デザインといえます。
家庭で使う日用品は、実際のところどのメーカーの商品も、機能や効果が横並びという場合が少なくありません。広告でどれだけ印象を残せるかが、スーパーで手に取ってもらえるかどうかの鍵を握るといって差し支えないのです。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の広告制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中の広告制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。広告デザイン料金
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