レゴは、プラスチックでできた組み立てブロックのおもちゃで知られるデンマークの玩具会社です。創立は、1934年。社名は「Leg Godt(よく遊べ)」という言葉にちなみます。それまで主流だった木製玩具がプラスチック製のものに入れ替わったのは、1949年のこと。以来、組み立てブロック市場では世界で圧倒的なシェアを占めるトップ企業に成長しました。映画産業やテーマパーク事業にも乗り出すなど、多角的なビジネス展開を進めていることでも知られ、広告戦略にもかなりの費用をかけている様子。今回はそんなレゴの広告デザイン例の中から一部を取り上げてご紹介します。(※紹介する広告デザインは当サイトの制作事例ではありません)
想像力を喚起するレゴの広告例 その1
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広告にとって、商品の機能や性質を強調することは不可欠です。かといって、必ずしも商品の購入を促したり、執拗に購買意欲を高めたりすることだけが広告の成否を決定づけるわけではありません。
レゴのこの広告では、シンプルな二つのブロックを十字に重ね、それに呼応するように複雑な飛行機のシルエットを描いています。たった二つのブロックでも、想像力次第で飛行機を創り出すことができるということを、一切のコピーを使うことなく巧みに表現。背景にブルーを用いることで、飛行機のシルエットを映し出す海を表現しています。
想像力を喚起するレゴの広告例 その2
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あらゆるメーカーの広告にとって最も重要なことの一つは、ターゲットオーディエンス目線で見たときに、当該商品・企業の広告であることをはっきり明快に認識されることです。
この広告では、中心にレゴブロックを一つだけおいて、穴が空いた壁を表したイラストを加えています。これを見た多くの人は、このブロックをネズミを誘導するためのエサ(チーズ)だと思うかもしれません?ブロック一つで、しかも分かりやすいチーズのような色を使わずに、特定の情景をありありと表現することに成功しています。
広告を見るのは子供ではなく、大人です。これを見た大人は、レゴの組み立てブロックが子供にとって想像力を培うのに有効であることを、決定的に印象づけられるのではないでしょうか。「IMAGINE LEGO(レゴを想像せよ)」というコピーも秀逸。無駄な表現の一切を省くことで、この広告がもつメッセージを強烈に訴えかけることに成功しています。
レゴには作れないものはないことを訴求したポスターデザイン
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タイで展開されたレゴのポスターです。「将来大人になったら何になりたい?」を形にしている様子が描かれたシンプルな広告デザインです。紙面構成はとてもシンプルですが、等身大の宇宙飛行士をここまで作る時間を想像すると頭が下がるとともに、宇宙服のクオリティーが凄いですね。
子供たちのはかり知れない想像力を表したポスターデザイン
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子供達が遊ぶのに場所を選びませんね。冷凍庫に南極に見立てて、作業をする観測隊をレゴで再現しています。大きな冷蔵庫のため兄弟で力を合わせて作っているところを、きっとお母さんに見つかった瞬間を捉えた広告ですね。秘密基地が見つかってしまった時のようななんとも言えない表情が、なんとも可愛らしいですね。
レゴでは、今回ご紹介したような想像力をテーマにした広告以外にも、様々なタイプの広告を打ち出しています。子供と過ごす有意義な時間を強調するものなど、実に興味深い広告事例が多く、目が離せない企業の一つと言えるでしょう。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の広告制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中の広告制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。広告デザイン料金
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