違った個性を持つ、作家性の高さが際立つポスターデザイン作例

部屋や街角に、色やキャラクターを与えて空間を演出したり、文字やシンボルで情報を伝えてくれるポスター。インテリアにも広告にもなるポスターは、デジタルサイネージに負けることなく世界中で今も印刷され、さまざまな場所に飾られています。

今回は、それぞれ違った個性をもつ作家性の高いポスターのデザインを一緒に見ていきましょう。(※紹介するポスターデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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刺激と品格を併せ持つポスターデザイン

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チェコのデザイナーVratislav Peckaさんによるポスターデザイン。目や単純な形のシンボルと、ジオメトリックな柄とを組み合わせた特徴的なデザインが、高い作家性を感じさせます。

目は、見る者の感覚を刺激しやすいモチーフのひとつですが、幾何学模様もその規則性、連続性が見る人の感覚を刺激します。そのふたつを躍動感のある構成で組合わせたデザインはとても刺激的ですが、４原色を多用したまとまりのある色の配置が、落ち着いた品格ある印象も演出しています。

刺激的でありながら落ち着いた表情も併せ持つポスターデザイン。インテリアとして飾れば、空間を絶妙なバランスで印象づけてくれそうです。

世界の境界線を曖昧にする不思議なポスターデザイン

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フィリピンのグラフィックデザイナーBenedicto Cernal IIIさんによるポスターデザイン。モノクロの写真をデジタルで彩色し、大胆に文字を配置したデザインは、アナログとデジタル両方の特徴をとても巧みに活かしています。

生身の人間、生身の景色をデジタルの世界に現出させるような特異な作風は、自分のアイデンティティを揺るがせるような、奇妙なスリルを感じさせます。

アナログとデジタルの境界線上から世界を見ているような、不思議な世界観デザインが、実に魅力的で癖になります。

主役と背景の調和で物語を演出するポスターデザイン

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ブラジルのデザインスタジオBlack Madreによる、赤色が印象的なリキュール、カンパリを描いたポスターデザイン。背景に様々なシチュエーションを、ドラマチックなタッチで描く事で、カンパリを飲むという体験に、楽しさや感動、物語が伴うイメージを落とし込んでいます。

前面に描かれたカンパリの赤色に対して、あまり補色を使わずに構成された背景は、主役を引き立てる事よりも、引き立てながらも自然に調和させる効果を担っています。

それにより、主役であるカンパリと背景にあるドラマチックなシチュエーションは解離することなく「カンパリには物語がある」という世界観を力強く支えています。

高い作家性を感じさせてくれる、海外のデザイナーによるポスターデザインをご紹介させていただきました。一枚のポスターから、様々なアイディアや技術、そして強い個性を見せてくれる作品群。

あなたもお気に入りのポスターを探して、お部屋の空間に新たな色を加えてみてはいかがでしょうか。