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国の特徴や個性が光る世界の切手デザイン作成例について

それぞれの国の特徴や個性が光る世界の切手デザイン作成例


国の特徴や個性が光る世界の切手デザイン作成例について

世の中にはいろいろなコレクターが存在します。普段何気なく使っている小さなものも、国ごとや時代ごとに異なるデザインのものがあることで、収集欲に火が付くというのは誰しも共感できることではないでしょうか。あらゆるアイテムの中でも「切手」は世界各国で使用されていて、かつ各国のイベントや催事の折に記念版が発行されるということが、プレミア感にもなり、子供から大人まで幅広い年齢層の心を掴んでいます。

最近では、SNSやメッセージアプリが普及して手紙や葉書を送る習慣は忘れられつつありますが、海外にいる知り合いから絵葉書が届いたら、その切手のユニークさに感動してしまうことがあります。そこで、今回は世界に溢れるあらゆる切手デザインを集めてみました。明日思わず郵便局に出かけてしまうかもしれません。(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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国際切手展の記念切手デザイン(イタリア)

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イタリア・ミラノで1976年に開催された国際切手展の記念切手デザインです。この国際切手展は、1926年にスイスで発足した「Fédération Internationale de Philatélie (FIP)」という国際郵趣連盟の加盟国の切手を海外に普及することを目的とし、毎年3~5カ国のペースで開催されているイベントです。主催国が開催記念切手を発行することが多く、このイタリアカラーを全面に押し出した、シンプルながらもスタイリッシュなデザインの切手も、主催国の開催記念切手。開催年の「76」が立体的に描かれていることで、イタリアの名物であるパスタにも見えてきますね。

ちなみにこの切手は150リラ切手で、約10円程度のもの。ヨーロッパの古い切手の興味深い点として、特にEU圏のものになると、ユーロに統一される前の各国の通貨単位を見ることができるところではないでしょうか。2002年までイタリア・リラは流通していたので、通貨統一前後の切手を見比べてみたくなります。40年以上も前のデザインでありながら、今でも通用するようなモダンさを持ち合わせるスタイリッシュな切手デザインです。

 

初の宇宙遊泳を記念した切手デザイン(アメリカ)

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1967年にアメリカで発行されたエドワード・ホワイト氏のアメリカ人初の宇宙遊泳を記念した切手デザインです。連刷の二枚一組のデザインで、船外活動をする様子がリアルに躍動感満載で描かれています。「US 5C」のフォントを含め、その宇宙感は芸術的で、このまま額に入れて飾っておきたくなりますね。このイラストに描かれている船外活動中に、予備の耐熱グローブが宇宙船から外に飛び出してしまい、そのグローブはいまだに宇宙ゴミとして宇宙を漂っているのだとか。

ホワイト氏はアポロ1号の乗務訓練中の事故で亡くなり、その後合衆国名誉宇宙飛行士勲章を与えられています。実にアメリカらしい、宇宙での功績を讃える美しい記念切手デザインです。偉業を世界に広めるという点では、切手という国内外にメッセージを届ける役目を果たすものを使うのは非常にパワフルです。小さいながらも存在感は宇宙レベルな切手デザインです。

 

世界的に愛されているキャラクターがキュートな切手デザイン(オランダ)

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1969年にオランダで発行されたディック・ブルーナのデザイン切手です。日本でも大人気のキャラクター・ミッフィーの生みの親として有名なディック・ブルーナは、オランダ人のグラフィックデザイナー・絵本家です。この切手のデザインの最大の特徴は、そのビビッドな色使い。赤、青、白、緑色、黄色は「ブルーナ・カラー」と呼ばれており、パブロ・ピカソやアンリ・マティスなどの影響を受けたと言われています。全体的に黄色ベースで顔だけ赤など、ブルーナらしい配色が、キュートなイラストをポップに仕上げています。時代を超えて、常に新しさを感じさせる、ユニークなデザインです。

ちなみに、日本ではおなじみのウサギのキャラクター「ミッフィー」は、本国オランダでは「ミッフィー」ではありません。「Nijntje(ナインチェ)」と呼ばれており、日本語で言うと「うさちゃん」。「ミッフィー」は英語圏で販売されたときについた名前だとか。このブルーナはもちろん、モダン建築に、ゴッホやレンブラント、フェルメールなどの絵画とアートの栄える国ならではの切手デザインです。

 

海の守護神のお祭りを記念する切手デザイン(香港)

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2015年に香港で発行された天后節(Tin Hau Festival・ティンハウフェスティバル)を記念した切手デザインです。海の守護神ティンハウ(天后)を祀った祭事を記念しているということで、大きな船とボートをモチーフとしたデザインになっています。漢字表記があることで、香港の中国らしさが加わりますが、アジアの中でもユニークなデザインが多く発信される香港らしく、色使いや幾何学的なタッチは前衛的です。

右上にある王冠ひとつで、イギリス領だった名残を感じ、アジアの中にあるイギリスという不思議な組み合わせが、この切手という小さなキャンバスの上にも表れていますね。この天后節は毎年4月下旬から5月上旬に開催され、船を豪華に飾り、守護神天后(ティンハウ)への供物を並べる儀式が行われるそうです。儀式のために豪華に飾られた船を切手で描くために、モザイクテイストを使うことで、この切手のデザイン性を一気に引き上げています。まるでモダンアートのような芸術的な切手デザインです。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中の作品・デザインをピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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