落ち着いたトーンのロゴの作成例

ロゴのコンセプトが、革新性、新規性、インパクト、といったものではなく、伝統、品格などに重きを置かれている場合があります。派手さはありませんが、サービスや製品の品質が想像できるようなロゴマークを今回は紹介します。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)

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ベルギーのおしゃれなブラッスリーのロゴ作成例

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ベルギーはフランスなど周囲の国の影響を受けた美食の国だそうです。ベルギービールといえば、ワインのように芳醇でバラエティ豊かなことで有名です。良質なぶどうが得られなかったので、その代りにビールが独特の発展をしたとも言われています。このロゴにはビール麦とホップが均一の太さの線を使ってモダンなタッチで描かれています。フォントも独特のものですが、カジュアルにはなり過ぎていません。少し暗めの柔らかい黄色の単色だけを使って上品な仕上がりになっています。

新しいアイリッシュウイスキーのロゴ作成例

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かつては世界で隆盛を誇っていたアイリッシュウイスキーも20世紀に入るころにスコッチウイスキーの大流行に押されてしまいました。蒸留所は数えるほどしか稼働していなのですが、新しい蒸留所も生まれているようです。このロゴは、2014年創業の蒸留所のためのもので、一昔前の2色刷りのラベルのようなスタイルで仕上げられています。手描きタッチの山と動物のイラストがレトロなテイストを添えています。セリフ、サンセリフ、スクリプト、と異なるグループのフォントを一緒に並べているのも、伝統的なウイスキーブランドのような雰囲気を出しています。

文字とマークの細部に特徴があるロゴ作成例

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橋や高速道路の建設、交通機関、エネルギーシステムなどインフラ分野に関わりのある企業のためのロゴ（あるいは習作）です。企業名「HELIX」の明るくグレイッシュなブルーとシンボルマークのブラウンとの組み合わせが上品です。ロゴタイプはスラブ系のフォントですが、よく見るとブラケット（bracket）と呼ばれるセリフとステム（縦の棒）の間の部分に特徴があります。たとえば「I」（アイ）の上部を見ると、左のセリフはステムから直角に出ていますが、右のセリフとステムの角はカーブを描いています。下部のセリフはこれを90度回転した状態です。「H」「E」「L」も同様です。メタリックなグラデーションのシンボルマークは、「H」をモチーフにしたのだろうと想像しますが、上下のセリフ状の箇所も同じ処理がされています。

今回紹介したサンプルの共通点としては、比較的色相が近い色の組み合わせで、彩度も抑え気味である点です。文字要素も比較的多いのでロゴの選択も重要です。シンボルマークもあまり強く主張していません。落ち着いたトーンのロゴを考える場合のひとつの方向と言えるでしょう。