美術、演劇、映画。メディアは違いますが、すべて見たり聞いたりするものです。感覚機能に触れて、楽しんだり、悲しんだり、考えたりできるものです。(※紹介するポスターデザインは当サイトの制作事例ではありません)
天才ピカソ展のポスターに色はありません
ポスターデザインを見る (via Pinterest)
高齢化社会になって、60才は年寄りとは言えなくなりました。1932年、ピカソは50才になり、年老いた芸術家と考えられたのです。現在、87才のトライアスロン・ランナーが完走する時代です。50才で過去の人だとは思われません。当時ピカソが制作した100点もの作品を展示し、再考察をしようとした展覧会が、ロンドンのテート・ミュージアムで開催されました。ポスターは、この展覧会『ピカソ1932－愛、名誉、悲劇』のものでした。会期は2018年9月9日まで。どのように読むのかわかりません。しかし、タイポグラフィーの字間にレイアウトされたピカソのドローイングがモノクロームで描かれています。闊達なペン画は、芸術家自身の奔放さを表し、完成度の高いポスターデザインになっています。
『ヴェローナの二紳士』を端的に表現したポスターデザイン
ポスターデザインを見る (via Pinterest)
ウィリアム・シェイクスピアの時代、ほとんどの書物はラテン語で書かれていました。 彼自身も学校でラテン語を学びます。もちろんこの時代、権力の批判などタブーです。シェイクスピアは悲喜劇を詩で表現することで、自由な発言を演劇で可能にしたのです。それゆえ劇作は、庶民にとって痛快きわまりないものだったのです。1594年発表したシェイクスピア初期の喜劇が、『ヴェローナの二紳士』です。二人の紳士が女性をめぐりドタバタする、シェイクスピア劇の常套手段である変装も出てきます。二人の紳士の「2」を、画面中央にレイアウトし、劇中の二人の関係を強調します。文字は立体文字で制作し、立体立ち上がり部分から古典的絵画が覗いています。数字の白地部分を見ている時、立体文字の立ち上がり部分の絵画と認識することはありません。シンプルなデザインで、古典の風合いを出すデザインです。
イラストレーションは想像性を豊かにさせます
ポスターデザインを見る (via Pinterest)
マルタ共和国用に作られた英題 “ENEMY” の映画ポスターデザインは、イラストが使用されています。製作プロダクションがあるカナダでは、この作品のポスターは、主人公ジェイク・ギレンホールの写真を使用しています。ノーベル文学賞受賞作家のジョゼ・サラマーゴは、ポルトガル人です。映画 “ENEMY” の邦題は『複製された男』。生年月日も同じ、瓜二つの二人が出会い奇想天外な運命を招く物語です。写真を使うよりイラストの方が、見る人の想像を掻き立てる場合もありますね。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。
ポスターのデザイン料金と作例
■ポスターデザインの制作について
各種パネル・ポスターの作成を行なっています。デザインの作成から印刷・納品までまとめて依頼いただけます。飲食店やアパレルなどの店頭ポスターや、展示会パネル、電車内の交通広告、イベント告知ポスターなど、多様なジャンルのデザイン作成に対応しています。ポスター作成の代行・委託・外注については気軽にお問い合わせください。
■ポスターデザインの作成例はこちら
過去のパネル・ポスター作成例をご覧いただけます。展示会やイベント向けの大きく目立つものから、学会・カンファレンスなどを対象としたやや小さめのポスターまで、サイズはもちろん、イベントやビジネスのイメージに合わせたデザイン作成を行なっています。
