Blog

Home  /  デザイナーのブログ   /  起業・ビジネス   /  デザイナーの仕事と暮らしのバランスとは?持続可能な働き方を求めて
デザイナーの仕事と暮らしのバランス

デザイナーの仕事と暮らしのバランスとは?持続可能な働き方を求めて

デザインの世界に身を置く者として、日々の仕事と私生活のバランスを取ることの大切さを、ここ数年ひしひしと感じています。クリエイティブな仕事は時に際限なく広がり、気づけば夜遅くまでモニターに向かっていることも珍しくありません。しかし、そんな働き方が本当に良いものなのか、最近になって深く考えるようになりました。

僕が行っている「仕事と暮らしの調和」について、皆さんと共有したいと思います。デザイナーとしてのプロ意識を持ちながらも、いかに持続可能な働き方を実現するか。その模索の過程と、見出した考えをお伝えします。

 

デザインワークを「暮らしの糧」として捉える

デザインワーク

デザインの仕事は、僕にとって単なる収入源ではありません。日々の暮らしを支える大切な営みの一部です。朝起きて、コーヒーを淹れ、仕事場に向かう。その一連の流れの中に、デザインワークが自然と組み込まれています。

ここで大切なのは、仕事を生活の全てとしないことです。確かに、デザインは僕のやり甲斐であり、天職だと感じています。だからこそ、時に仕事に没頭しすぎてしまう危険性も認識しています。

「決まった時間内でキッチリと」というプロ意識

プロのデザイナーとして、仕事に対する責任感は常に持ち続けています。クライアントとの約束を守り、期待に応える成果物を提供することは大切です。与えられた時間内で最高のパフォーマンスを発揮することを心がけています。

具体的には、以下のような取り組みです。

  • 作業の優先順位付けを徹底する
  • 集中力が高い時間帯を把握し、重要な作業に充てる
  • 不必要な会議や中断を極力減らす
  • 効率的なツールやテクニックを積極的に取り入れる

こうした工夫により、限られた時間内でも質の高い仕事を行うことが可能になりました。

仕事と日常生活のバランスを保つ

プロ意識を持つことと、仕事を生活の中心に据えることは別問題です。意識的に、仕事以外の時間も大切にしています。家族との団らん、趣味の時間、そして単純に「何もしない時間」も、クリエイティブな仕事には欠かせないと考えています。

例えば、週末は極力仕事関連の連絡を控えます。また、平日も定時になったら、たとえ仕事が残っていても、できる限りきっぱりと切り上げるようにしています。「はみ出た分はまた明日」という考え方を徹底することで、心身のリフレッシュを図っています。

 

持続可能なペースで仕事に向き合う

持続可能なペース

長時間労働や徹夜は、一時的には生産性を上げるかもしれません。でも、長期的に見れば、必ず負の影響が出てきます。創造性の低下、健康問題、そして何より、仕事への情熱が失われてしまう危険性があります。

僕が目指しているのは、10年後、20年後も同じペースで楽しみながら仕事ができる状態です。そのためには、無理のない範囲で、コンスタントに成果を出し続けることが重要だと考えています。

余裕を持った働き方のメリット

このような働き方を心がけるようになって、いくつかの変化を感じています。

  • アイデアの質が向上した
  • クライアントとのコミュニケーションがスムーズになった
  • 仕事の満足度が高まった
  • プライベートの充実が、逆に仕事のパフォーマンスを上げた

特に印象的なのは、時間に余裕を持つことで、クライアントの要望をより深く理解し、より良いアイデアを提案できるようになったことです。以前は納期に追われるあまり、表面的な解決に終始してしまうこともありました。今は、一歩引いた視点で問題を捉えられるようになり、結果的により良い成果につながっていると感じています。

 

おわりに – デザイナーとしての幸せな働き方を目指して

デザイナーという職業は、常に新しいチャレンジと創造性を求められる、やりがいのある仕事です。同時に、燃え尽きてしまうリスクも高い職業だと言えるでしょう。

長く、そして幸せにこの仕事を続けていくためには、仕事と生活のバランスを慎重に管理していく必要があります。それは決して、仕事をおろそかにすることではありません。むしろ、限られた時間の中で最高のパフォーマンスを発揮し、同時に自分の人生も豊かにしていく。そんな働き方も、プロとしての一つの形ではないでしょうか。

 

僕も暮らしの糧としてデザインという仕事をしています。日々の暮らしより仕事を優先したいかと言えば、そこまででは無いんですよね。仕事は決まった時間内でキッチリやります。はみ出た分はまた明日。

X (Twitter) – Oct 21, 2020



この記事は過去の自分のX(Twitter)のポストを元に、編集しています。



グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。