色彩心理とデザイン【白】~純粋で清らかな色
白紙に戻す。 白日の下にさらす。 白羽の矢が立つ。 白星を上げる。 「白」を含む言葉は数多く、いかに「白」が人々の中に強いイメージを根付かせているかを伺い知ることができます。日本でも古来より白は神聖な色とされており、神主…
白紙に戻す。 白日の下にさらす。 白羽の矢が立つ。 白星を上げる。 「白」を含む言葉は数多く、いかに「白」が人々の中に強いイメージを根付かせているかを伺い知ることができます。日本でも古来より白は神聖な色とされており、神主…
命力溢れる日の光の後に必ずやってくる夜の闇。太極図が示す通り、陽と同じ分だけ陰は存在します。同じ無彩色の「白」が「光」の象徴ならば、「黒」は「影」の象徴。影の存在がなければ、光もまた存在はしません。 黒は、すべての光を吸…
グレーは、黒と白の間に位置する色味を持たない無彩色。 「グレーゾーン」や「灰色決着」など、どちらともいえない状況の代名詞に使われることが多く、曖昧さや不安感を伴うイメージが先行しがちですが、高層ビル群やメカニカルな要素を…
私たちが暮らす足元には必ず大地があります。 母なる海と双璧を成す大地は、地球の礎と言って過言ではありません。 アースカラーと呼ばれるカラーパレットは、大地や植物などの地球上にある自然物から着想を得た概念。大地や木をあらわ…
時は飛鳥時代、かの有名な聖徳太子が制定したといわれる日本初の階級制度、冠位十二階。役人の能力や功績によって位を与え、位ごとに決められた色の冠を被ることで地位が一目でわかるという、それまでの家柄による位制度を一新した当時の…
「好き」や「嫌い」といった色に対する感情は、それぞれが過ごしてきた環境や記憶、経験によって個人差があります。しかしながら、暖色系の色を見て感じる高揚感や、寒色系の色を見て感じる落ち着きなど、私たちは同じ空の下に生まれた人…
どこまでも続く空、広大な海原。 「青い惑星」と称される地球は、表面積の70%を海が占め、太陽から届く光は空を美しい青色に染めています。 私たちが普段から目にする青は、いつも身近にある空や水。気に留めることこそあまりありま…
私たちの住む地球にはさまざまな色があふれています。青い海、緑の木々、色とりどりの花々・・・。自然が生きるために適応し、順応するために手に入れた色はどれも美しく、調和がとれています。人間が緑色を見るとリラックスできるのは、…
私たちが普段色に抱くイメージは、熱いものは赤く、冷たいものは青いというような本能に刻まれた生存的イメージと、個人の生活や体験の中で生まれた色への感情、文化や習慣、宗教など国やコミュニティで育まれた社会的イメージの3つの要…
私たちは常に「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」の5つの感覚器から情報を得ています。中でも、目から情報を得る「視覚」は五感の中でも重要な役割を担い、外的情報の実に8割以上を視覚に頼っているといわれています。 視覚から…