ナレーションのボイスサンプルを収録したDVDジャケットデザインです。
様々なイベントで活躍するナレーターは、声を会場を彩り、快適な進行をサポートしています。そんなナレーターの営業・プロモーションツールとして作成したDVDジャケットです。DVDのトールケースはCDジャケットよりもデザイン面が広く、インパクトや高級感を与えるシーンに向いています。
ナレーターのボイスサンプルを収録したDVDジャケット制作例
ナレーターや声優など、声の仕事をする人の活躍の場はますます広がっています。なりたい職業としても人気で、声の仕事をする夢を抱いて養成学校に通う人も増えています。そんな競争率の高さを背景に、プロとして生計を立てられるのはほんのひと握り。声の表現力や読み方の技術はもちろん、自分で仕事を受注する営業力も重要です。オーディションを数多く受けると同時に、声のサンプルCDやDVDを自ら作成しアピールする例も少なくありません。声の良さはもちろん、見た目のイメージも成功を左右する要素。ナレーターや声優そのものへ熱心なファンがついて、活動の支えとなるケースもあります。
それを考えて声の仕事を発注する側も、表情やファッションの印象などを判断材料にする事が珍しくなくなりました。もし同じぐらいの能力をもつ人が数名候補に残れば、最終的にはビジュアル的なインパクトが勝った方を選ぶでしょう。そのため声の仕事をする人は、自分の魅力を伝えるプロモーションが大切です。それを短時間で効率的に表現するために、営業ツールがカギとなります。声のサンプルCDやDVDを制作する際も、視聴してもらえるか左右するのはジャケットの見栄え。とりわけDVDのジャケットはデザイン面が広めに取れるので、大きなインパクトを残せる可能性があります。
声という魅力を視覚からも伝える=デザイン力
DVDジャケットデザインについて、ある女性ナレーターの例を紹介します。落ち着いた色調の中で、大人っぽい仕草をする女性がジャケット表面に現れます。名前の文字も派手にアピールはせず、シックな雰囲気で統一。裏面は意思の強さをうかがわせる女性のアップに、上品な紫色の花があしらわれています。プロフィールや仕事の分野など、基本情報を盛り込む事も忘れていません。そこから感じ取れるトータルなイメージは、「上品な大人の女性」。目にした人は女性がいったいどのような声で話すのか、興味をもつでしょう。
このようなDVDジャケットデザインから発注側は本人のキャラクター、センス、仕事に対する情熱を読み取ります。ナレーションや声の演技が上手ければいいという考えはもはや通用せず、営業ツールの出来がチャンスを左右すると言っていいでしょう。出来上がったジャケットから、自分の魅力やプロモーションの方向に気づくかもしれません。こうしたツールは仕事の可能性を広げる強い味方になってくれるでしょう。
制作DVDジャケットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
このDVDのデザインから、色々なイメージを巡らせることができますね。
このDVDジャケットを見た時、最初に浮かんだのは【大人な女性の魅力】でした。甘い印象を受けるパステルカラーやオレンジ・赤などの暖色系ではなく、全体的にグレーがかったようなこのデザインは大人の色気や鋭さのようなものを感じます。かと言って、そんな刺々しいものだけではありません。裏面の渋いピンクのバラがとて映え、彼女の魅力を存分に引き出しています。このバラが赤や黄色といった他の色ではなく、この渋味がかったピンク色であるからこそ少女ではない大人な女性の可愛らしさが出るのだと思います。全体的な色味が統一されており、その中でピンク(紫?)の差し色がとても印象的で、上品でありながら大人の色気を感じさせてくれます。
また、表面は情報がすっきりとしていますし、文字の色や字体がとても見やすいので一目で内容が分かりますね。ボイスサンプルということですが、実際の彼女はどんな声色で話すのか、このDVDパッケージから受ける印象のままなのか、はたまた良い意味で裏切られるのか、聴いてみたくなる仕上がりですね。
※掲載しているDVDケースのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。