シンボルマークを印象的に取り入れた企業の名刺デザイン。
落ち着いた印象のマスタードカラーで色づけたシンプル&モダンな企業の名刺。余分な装飾はせずロゴマークのデザインと文字情報だけで構成し、余白の取り方やベースのカラーを生かしてシンプルかつお洒落にまとめました。
ロゴマークの配置 – ユニークなシンボルを右上に
連絡先を載せている面は、左下にテキストを集約しバランスよく配置。右上にロゴマークを置きユニークなルックスのシンボルマークを際立たせています。一見するとハッシュタグのようなシンボルマークは、会社名にある二つの「H」の文字を象ったもの。工具で止めたような装飾も手伝い、POPで親しみのあるシンボルマークになっています。
シンボルマークを中心に存在感を放つ裏面デザイン
裏面のデザインは、そのシンボルマークを中央に大きく配置し、ロゴタイプを直下に明記。ショップカードのようなロゴマークをメインにしたデザインは、多くの名刺の中でも強い存在感を主張します。
ポップさと落ち着いた雰囲気を共存させる名刺デザインのポイント
ビジネスパーソンが名刺交換をする際、印象的な名刺を使うことでコミュニケーションをより深く取れるようになる可能性が高くなるでしょう。異業種交流会のような複数の人と名刺交換する場合、目立たなければ名刺を渡した相手の印象にも残りません。
そこでポイントになるのが「変わったデザイン」の名刺です。また複数人と交換したタイミングだと、目立たなければ名刺も印象に残りません。
作例の名刺は、マスタードカラーを名刺全体に使用することで目立たせながらも、落ち着いたデザインに仕上げています。白ベースの名刺が多い中でビビッドなマスタードカラーがコミュニケーションのアイスブレイクとなり、その後のコミュニケーションも円滑に進められるでしょう。複数人に渡す機会では、ほかの人たちとの差別化も期待できます。また、文字やロゴのレイアウトもマスタードカラーを活かすレイアウトになるように心がけました。
色彩を落としたカラーを名刺の全体に載せる
たくさんの名刺の中で埋もれないようにするには、まずなによりも「目立つデザイン」であることが重要です。あくまでも「目立つ」ことが目的であり、奇をてらって印象付けることではありません。簡単にできる目立つ方法のひとつに、背景全体に派手なカラーリングを使う方法があります。
しかし原色のような鮮やかなカラーリングを選んでしまうと、文字が見えにくくなってしまったり、ロゴより目立ってしまったりとデメリットが発生する場合があるため注意が必要です。特にビジネスシーンで派手なカラーリングをうまく活用するには、彩度を下げて使用することがポイントです。
作例の名刺デザインでは、マスタードカラーを背景に使用。ポップなロゴに合うカラーでありながらも、彩度を下げることで落ち着いた雰囲気も感じられます。
名刺の裏はロゴのみをシンプルに乗せて目立たせる
背景のカラーリングも重要ですが、その色合いを潰さないようにするには、文字やロゴのレイアウトも重要です。背景を活かすにはシンプルなレイアウトが効果的です。
作例の名刺デザインの裏面は何も書かず、大きくロゴだけを配置しています。表面は中央に余白を持たせるため、右上にロゴ、左下に最小限の必要事項を記載しています。どちらも余白を持たせ、背景を目立たせる工夫としているため、名刺全体に存在感が生まれます。
また、ロゴや文字はシンプルにブラックで構成されています。黄色と黒のカラーリングの組み合わせは注意喚起をイメージさせます。道路標識や踏切などに使用され、目を引くカラーとしても使用されています。名刺に注意をひきつけながら、相手の印象に残るようなツールにするためにも、遊び心とシンプルなレイアウトを共存させることが大切です。
制作名刺デザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
マスタードカラーが目を惹く名刺デザイン作成例
ぬくもりを感じさせるカラーが名刺の個性を演出
会社の名刺やビジネス関連の印刷物は、知的な雰囲気を表せる落ち着いた紺色や青色を用いることが多いですが、その中にあってマスタードカラーはピリッと目立つ存在です。とはいえ、落ち着いたトーンの色なのでビジネスシーンから浮き過ぎず使えて便利そうですね。中央に大きくあしらった会社のシンボルマークも、存在感がバッチリです。工具を使って組み立てたような形状に、ストーリーを感じます。
名刺のウラオモテが同じ色で統一感バッチリ
黄色と白色は、互いが互いの色を引き立てあってアピールできる相性の良いカラーですね。また、黄色と黒色は、自然界におけるハチの色でもあり、道路標識などの目立たせたい事物に用いるカラーコンビでもあります。シンプルなレイアウトでもどこか印象に残る、そんな名刺デザインではないでしょうか。オモテとウラが同じ色でプリントされているので、統一感があります。上品なデザインでありながら、どこかユーモラスな遊び心が感じられますね。名刺という小さいカードではありますが、華のある印象です。
※掲載しているカード・名刺のデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。