単語の中にある、文字を特徴的に演出したロゴデザインをご紹介します。単語の意味とよく合う絵に変えることで、よりメッセージが伝わるように。見た瞬間に通じるほど、スピーディーなデザインへと変わった例を見てみましょう。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
「a」の形を大胆に伸ばしたロゴデザインのアイデア
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ひと目見て、検索窓と認識した方も多いのでは?こちらは「search」の「a」の文字を横いっぱいに伸ばし、検索窓にしてしまったロゴデザインです。「a」の文字にはない虫眼鏡を入れただけで、ネットユーザーならば誰もが検索を思い浮かべてしまうでしょう。空白に文字を打ちたくなる衝動にかられ、ついつい注目してしまいます。元の単語が読みづらいほど「a」だけを横へと伸ばしていますが、それだけに何のイラスト描かれているのかが分かりやすくなっています。単語にピタリとはまるイラストを大胆に施したロゴデザインです。
形を変えない「I」の存在が大きいロゴデザインのアイデア
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暗号かと勘違いしてしまうほどに、元の文字の形を変えてしまったロゴデザイン。隣に並んだ「D」をぷっくりと膨らませることで、電球に見せています。ピカッと光る電球は、まさにアイデアが思い浮かんだときに通じるもの。最初に文字が読めなかった方も、電球を見て「IDEA」を認識した方もいるのでは?「D」の文字を変えただけにも関わらず電球に見えてしまうのは、形を変えずに電球の一部に見せた「I」の存在が大きいのでしょう。ちょうど良く並んだ「I」があるからこそ、「D」の形も思いっきり変えることができたのかもしれません。
「CAKE」ケーキのイラストを使ったロゴデザイン作成例
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次は、「CAKE」の「A」が、ケーキのイラストになっています。かっちりとして格調高い書体でありながら、「A」の文字でちょっとだけ遊びを入れることで、親しみの持てるデザインになっています。
形の異なる「H」を周囲になじませたロゴデザインのアイデア
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日本になじみの深い「SUSHI」の文字。「H」だけ少し様子が違うようですが、よく見ると横線の位置には小さな海苔巻きが。縦線が下へと向かって細くデザインされているため、箸でつまんでいるように見えてしまいます。縦線の上部分を長く見せることで、箸の手で持つスペースを想像させるように。さらに「H」以外の文字は線の太さを変えないため、「H」だけが、箸らしい形に見えてしまいます。全体を海苔巻きと同じカラーで描き、文字全部を縦長にして、統一感のあるデザインにしています。
ヘルシンキの新名所を設計した事務所のミニマルなロゴデザイン
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フィンランドの首都ヘルシンキを拠点としている建築会社「ALA Architects」は主に劇場やコンサートホール、空港、駅舎などの公共建築物を手がけています。フィンランド独立100周年記念プロジェクトとして2018年末に完成したヘルシンキ中央図書館「Oodi」(オーディ)もALAが設計しました。ゆったりと大きく波打つようなフォルムのOodiは新しいコンセプトの図書館で「市民のリビングルーム」と呼ばれています。
ブランディングを依頼されたヘルシンキの広告制作会社「Kokoro & Moi」は、「ALA」に建築物の構造に着想を得た加工を施しました。「A」のバーを取り除き、「L」のステム(タテの線)を「A」のストロークと揃えることで建築物の堅牢さを表現しています。
米国投資会社の幾何学的なロゴデザイン
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米国の「Echo」という投資会社のロゴです。正方形と真円を交互に並べ、そこに細いラインを4本加えるだけで見事に「ECHO」を出現させています。「E」「H」は元の文字から要素を1本省略したということがわかります。しかし、「C」はほとんど力技といえるでしょう。母語でアルファベットを使っているひとでも、これを単独で見て「C」とわかるのは何割くらいになるのでしょうか。4文字揃ってはじめて認識できるのかもしれません。
同社サイトにアクセスしたときに表示されるロゴのアニメーションはとても印象的です。この正方形と真円のパターンはピクトマークやデザインパターンなどでブランディングの要素として展開されています。
自転車を絵文字にしたロゴデザイン
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英文字で自転車は “ bicycle ” です。文字からロゴのような自転車はイメージできません。タイヤ、ハンドル、サドルなど、ディテールまでよく描かれています。自転車は、短い二本のポールの間に駐輪しています。違う自転車に挟まれているようにも見えます。絵文字には思えないくらい良く出来ています。一見してちょっと読みにくいですが、遊び心のある楽しいロゴデザインですね。
ジョーズを彷彿とさせるサメのロゴデザイン
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歯をむき出したジョーズのようなサメがセンターをキープし、ロゴの主役がサメであることを示します。これでジョーズのポスターに似せていることもわかり、パロディーとしての面白さも利用していますね。見たことのあるイメージを利用し、ロゴデザインを印象深いものにしています。
単純だからこそ普遍的なロゴデザイン
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こちらはサンセリフで強いラインのフォントを利用したロゴ制作例です。「NEXT」の「E」と「X」が組み合わさり、矢印のように色を変化させています。単純だからこそより強さを感じさせる、先進性のあるロゴです。
軌跡をピクトグラムにした蜂のロゴ作成例
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このロゴもピクトグラム化したものです。蜂をアルファベットの “B” に見立てて、飛んだ軌跡で残りの文字を描いています。軌跡がもし実線であれば “ee” ははっきりとしたものになりますが、点線にすることで飛んだ軌跡を強調します。さまざまな遊びの複合体がこのロゴデザインの面白さを出しています。
大きく形を変えてしまっても、元の単語が通じるようデザインされたものばかり。文字によっては、少しだけ手を加えるだけでも十分なものもあります。文字と相性の良いモチーフを探し、うまく組み合わせたロゴを作ってみたくなってしまいます。
漢字・ひらがな・かたかなでもこのような文字の図形化は盛んにおこなわれています。むしろ、文字を図形的に捉えるというのは日本のデザイナーの得意な分野かもしれません。図形はパターン化することで、タイル状に敷き詰めることができます。ウェブサイトの背景やショッパーといった面積の広い場面にも応用しやすいデザインといえるのではないでしょうか。万華鏡はくるくると筒を動かすことで模様が変わっていきますが、ロゴデザインの場合も回転させたり反転させることで新たな形が見えてくるかもしれません。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
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