ヨーロッパの国や貴族の紋章に盾（タテ）の形をしているものをよく見ます。これは、中世ヨーロッパの兵士が全身をおおう鎧を身につけて戦っていたころに、敵味方の区別がつくように盾に色や文様を描いたのが起源といわれています。この伝統をついで、ロゴマークの形に、丸や四角などと並んで、盾が採用されていることが多いです。スポーツチームのロゴも例外ではありません。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
オーストラリアのプロサッカーチームのロゴ作成例
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オーストラリアのシドニーをホームとしているプロサッカーチーム、シドニーフットボールクラブのロゴです。シドニーの象徴的建造物であるオペラハウスをうまく抽象化したシンボルを中央に配しているので、ひと目でどこのチームであるかがわかります。オーストラリアの空の色をイメージしたスカイブルーと海のネイビーブルーがチームカラーです。盾のロゴマークで比較的よく目にするのが、このロゴのように中央に垂直のラインを描いて盾の峰を表現していることです。
米国西海岸のマイナーリーグ所属プロ野球チームのロゴ作成例
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米国カリフォルニア州に拠点をおくマイナーリーグのプロ野球チーム、ランカスター・ジェットホークスのロゴマークです。正式なロゴは、このシンボルマークの上にチーム名を冠し、タカ（ホーク）の左右に広げた翼のような装飾があり、下部にバットとボールも添えられたものがです。ここで紹介しているロゴは、帽子などで使うための二次的ロゴです。このジェットホークスのロゴでも先に紹介したシドニーFCと同様に、タカの首の陰影と、その下のＶ字状エリアのグレーと赤を反転させることで、盾の峰がさりげなく表現されています。このロゴは、タカを見上げるアングルや色使いのためか、どことなくプロレタリアートを思い起こします。
海賊をあしらたユニークなアメフトチームのロゴ作成例
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米国カリフォルニア州オークランドを本拠地にしているNFL所属のアメフトチームのロゴマークです。チーム名「Raiders」（レイダース）は侵略者・略奪者という意味です。そこで、シンボルとしてアイパッチを着けた海賊を採用しました。かぶっているのは古いアメフト用のヘルメットです。背景には海賊の象徴である剣をクロスさせています。このロゴは1963年に使用されたもので、現在のロゴは「The Oakland」が取り去られ、背景をすべて黒にするなど多少手直しが行われていますが、基本的なコンセプトは維持されています。
盾の形にもいろいろとバリエーションがあります。全体のプロポーションも違います。細かいところを見ていくと、左右のカーブの深さ、上辺中央の頂点の有無、頂点をはさむ曲線が膨らんでいるかへこんでいるか、など。盾の形は、ワッペンやバッジなどへの展開もしやすいので、チームロゴのアイデアの候補に入れておくといいでしょう。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
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