シンプルな線でさらっと描かれたゆるいテイストのイラストは、見る人の心にもゆるっと入り込みます。親しみやすくわかりやすいこれらのイラストは写実的ではなく、人間の認知に基づいた「意味」を図にしたものです。例えば馬なら正面を向いたところよりも横から見たポーズの方が「馬らしさ」を感じさせられるでしょう。こうした伝わりやすさこそゆるイラストの強み。ユニークでちょっとシニカルなゆるイラスト作品をご紹介します。(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)
それぞれのモチーフの共通点を探す
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虎、馬、車・・・様々なモチーフがゆるい線画で描かれたものが一画面の中に集まっています。一体何を表したイラストなのでしょう、と考え始めたらすでにこの作品の術中にはまっているのかもしれません。人間は見たもの同士の関係を勝手に推察します。ピラミッドらしき図形と蛇を見たら砂漠やエジプトを連想し、銃と火のイラストからは争いや犯罪を想起する場合もあるでしょう。ゆるいイラストだからこそそれを記号としてとらえ、連想力を働かせやすくなっている点がポイントです。
カジュアルに使えそうな「鉢」文字デザイン
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流行りの多肉植物や観葉植物が太い線でゆるっと描かれています。共通部分である鉢を使ってイラストの中に文字を落とし込んでいる点は他のものにも応用できそうですね。植物というカテゴリの見た目のバリエーションの豊富さをうまく活用し、見る人に飽きさせない画面作りに成功しています。手書きらしい緩やかな線が親しみやすい雰囲気を醸し出していますね。
やさぐれサンタの怠い雰囲気が伝わるイラスト
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「そろそろ行かないと」という呼びかけに「今年はない」と答えるサンタのイラスト。添えられた「忌々しいクリスマス」という言葉と合わせてシニカルなユーモアが繰り広げられます。コミカルな筆致でサンタのだるさが表現されつつ、きっぱりとしたボールドカラーで締めるところは締めている点がポイントでしょうか。ゆるさの中にもイラストとしての完成度を高める工夫が詰まっている作品です。
ゆるい雰囲気のイラストは友達同士の会話のような気安さがあります。ちょっとした冗談や意味を求めない会話自体のような、楽しさが伝わってきますね。一方でゆるいイラストであっても色合い、筆致には工夫が見られます。きちんと描く部分は描き、ゆるくしたい部分はゆるく、それぞれのイラストレーターのこだわりが散見されるのも面白いポイントです。
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