現実を写し撮った写真に対し、イラストは簡略化された概念を表現するのに長けた手段です。そんな写真とイラストを合わせて使用することでウィットに富んだユーモアを込めたデザインが作り出されてきました。写真としては普通の光景でも、イラストを添えることで新たな意味を与えてくれます。味気ない日常に新鮮さを感じさせてくれるコミカルなデザインを集めてみました。
波のしぶきの中で弦楽器を演奏するグラフィック
グラフィックデザインを見る (via Pinterest)
波にさらわれる直前の一枚を捉えた一枚の写真。それだけならよくある光景のスナップ、個人的な思い出の一枚で完結してしまうものですが、男性のポーズに合わせて弦楽器が描かれたことでこのグラフィックには新たな視点が追加されました。音楽に乗って情熱的に演奏している一場面が重なって見えるのです。波という動きのあるモチーフに、陶酔したかのような表情が、楽器の線画と結びついて音楽イベントをコミカルに宣伝します。
顔の写真にイラストを載せたポスターデザイン
ポスターデザインを見る (via Pinterest)
男性の顔を正面から捉えた写真に、イラストで描かれた誰かの両手。閉じられた目を覆うように頬を包む様子は男性に落ち着きを促すような、気遣いを感じます。人物の正面を捉えた写真は日常的にもよく見られ、珍しいものではありませんが、こうしたイラストを追加することで、彼の置かれた状況を想像させる視点が追加されています。モノクロの写真に柔らかな色味のイラストが追加され、優しげながらどこか緊張感もある不思議なイメージを作り出しています。
休暇を楽しむ空気が伝わるほのぼのとしたイラスト
イラストを見る (via Instagram)
バナナボートと呼ばれるマリンレジャー用のボートがありますが、こちらのグラフィックでは本物のバナナをバナナボートに見立てています。ゆったりと波間に浮かび休暇の時間を楽しんでいるかのようなカップル。ゆるっと描かれた線画は見ている人にもほのぼのとした空気を伝えてくれます。バナナという身近なモチーフが目に入るだけで、「親しみやすさ」「まろやかなバナナの味」などが連想され、穏やかな休日という世界観を補強します。
写真とイラストの組み合わせは、画像加工が簡単にできる現代において親しみやすい方法です。最近はVRやARの台頭で、カメラを用いて拡張現実に線画を書けるソフトも気軽に使えるようになってきています。メインになるモチーフ自体の意味合いと、イラスト自体の意味合いが重なり、新たな世界観を形作るこの方法はより身近なものになることでしょう。メッセージ性が高くユニークな面白さを表現できる方法です。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。デザイン料金と作例
■各種デザイン作成について
チラシ(フライヤー)・ポスターなど1枚物の紙媒体制作から、パンフレットや名刺・ショップカード・封筒などのビジネスツールのデザイン作成、WEBバナーや店頭看板・交通広告などのデザイン、カーラッピング・ロゴマーク・商品パッケージ・装丁・動画編集に至るまで、様々なデザイン作成に関する業務を行なっております。