ひと昔前に比べると、モバイルデバイスやパソコンのディスプレイの性能がはるかによくなっています。高い解像度と階調表現力によって、緻密な描写や色のニュアンスを精密に再現します。一方で、ロゴに関していえば、SNSのタイムラインやアプリアイコンなどで小さく表示されることもあるため、どこまでディテールを描くかの判断が迫られるところです。今回は、比較的細部まで描き込みのある写実的なロゴマークを紹介します。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
熱帯雨林のカラフルなカエルのロゴ作成例
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中米に生息するアカメアマガエルらしきカエルを題材にしたロゴです。アカメアマガエルは写真で見るときれいなカエルです。このイラストでは見えていませんが、脇腹が白とブルーのストライプになっていて、カラフルで愛らしい姿をしています。「Frogger Photography」という、おそらく写真スタジオに類するサービスのために作成されたこのロゴは実際には使われなかったそうです。
ブランディングと密接なつながりを持つロゴ作成例
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米国オクラホマ州にある鳥料理とワインを提供するレストランのロゴです。店名もそのまま「Bird & Bottle(鳥とボトル)」ですが、シンボルマークも同じくストレートにキジとボトルをモチーフにしています。古い書物の挿絵のようなタッチのイラストが、フォントの選択とあいまってオーセンティックな印象を与えてくれます。レストランのサイトを見ると、モダンでカジュアルな感じを保ちながらもハイクラスなレストランであることがうかがわれます。
このロゴのクリエイターは、この店のブランディング全体に関わったようです。とてもクオリティの高いサイトデザインはこのロゴのテイストで統一されています。この記事に掲載しているロゴは、実際は複数のバリエーションから構成されたロゴシステムのうちとひとつで、サイトトップやfacebookではキジの頭部のみをトリミングしてアレンジしたバージョンが使われています。ロゴデザインとビジネスやブランディングについて非常に参考になるよい実例だと思います。
西部劇のワンシーンのようなロゴ作成例
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樹木に囲まれた監視塔が描かれています。その下には送り穴(パーフォレーション)のあるアナログフィルムがあって、社名と設立年が記されています。これは「Outpost Films」という映像プロダクションのロゴです。社名の「outpost」は、前哨基地とか辺境の居留地という意味を持ちます。そのような場所では敵の奇襲を監視するための見張りが必要になるので、社名に関連したシンボルとして監視塔を採用しました。米国の西部開拓時代の塔のように見えるためか、ロゴ全体でどことなく西部劇に通ずる雰囲気を醸しています。
険しい山脈をリアルに描いたロゴデザイン
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こちらはアウトドアでもウィンタースポーツ。両脇に立てかけられたスノーボードは、雪山の世界に通じる扉のようにみえます。ボードや上部に掲げられたスコーピオンは意匠化されていますが、フレームの奥に位置する雪山は、陰影をつけて切り立った山脈の様子を表現。手前で飛んでいるスノーボーダーがよりアグレッシブにみえます。
今回紹介したロゴマークは、小さく表示するとディテールはよく見えないかもしれません。それに対応するために、レストランのロゴはアイコン用のロゴを別に用意しています。カエルのロゴは小さくしても、その姿と色から認識しやすいでしょう。映像制作会社のロゴは、全体のシルエットが独特なので識別できるはずです。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
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