隣り合った文字が部分を共有している例をワードロゴを中心に紹介します。書体にもよりますが、「A」と「V」「W」や、「M」「N」と「B」「D」「L」などが隣り合っている場合、ふたつの文字で線を共用してオリジナルなロゴを作ることができます。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
カーニングを間違えたわけではありません
ロゴデザインを見る (via Instagram)
インフルエンサーと企業やブランドを結びつけるビジネスをおこなっている会社のロゴマークです。「A」と「V」の字間をどんどん詰めていって、「A」の右側と「V」の左側が重なってしまったような状態になっています。また、日本のアイドルグループや芸名に「。」「、」などの句読点を使っていたりしますが、このロゴもピリオド「.」を使っています。句読点をロゴに使っている企業名・ブランド名に「Yahoo!」がありますが、他にはあまり見かけないのではないでしょうか。この代理店のサイトを見ると、本文中では”AVE Influency Agency”と「AVE」は大文字表記しています。ロゴで小文字の「e」を選択した理由が気になります。
二つの文字が完全に合体しているロゴデザイン
ロゴデザインを見る (via Instagram)
このシンボルマークは「M」と「R」を合体させたロゴで、一種のモノグラムとなっています。「ミスター」のことではなく、あるミュージシャンのために名前の頭文字で作ったロゴマークだそうです。作者本人も気に入っているようで、よくできたロゴだと思います。「NR」ではなく「MR」と読めるのはなぜなのか分析してみるといいかもしれません。
主観的輪郭のような効果を利用しているロゴ作成例
ロゴデザインを見る (via Instagram)
「主観的輪郭」というのは、描かれていないにもかかわらず、そこに何かがあるかのように脳がとらえてしまう一種の錯視です。「カニッツァの三角形」が代表的なものです。ロゴマークなどで、ネガティブスペースで何かを表現しているときは、この主観的輪郭を利用しているわけです。実はこのロゴはちょっと変わっていて、前述の例のように目に見える線を共用しているのではありません。「E」の右下のセリフの延長線上に「A」の左の線(ストローク)があるように感じる錯視を利用しているのです。
アルファベットへの感覚が問われるロゴ作成例
ロゴデザインを見る (via Instagram)
自動車の修理・検査をおこなっている会社のロゴです。「A」の右側の斜め線(ストローク)と「D」のタテの線(ステム)が共用されています。ほとんどのフォントで、このふたつの線が同じ傾きに作られていることはないので、「共用」というよりも「D」のステムが省略されている、という方が正しいのかもしれません。しかし、仮に「D」のステムが斜めになっているのだと感じたとしても、ロゴの最初の文字は、「D」と同じように傾いた「P」に見えるわけではありません。「R」のステムが省略されているのに、なぜちゃんと「RAD」と読めるのかという疑問を解くカギは、3文字それぞれのタテヨコの比率や、「R」の足(レッグ)の出ている位置などにあるのではないでしょうか。
文字の一部を共用して合体させるとユニークなロゴタイプやシンボルマークを作ることができます。今回ピックアップした例を比べると、結構さまざまな手法があることがわかりました。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
■ロゴ作成の依頼・制作料金について
ロゴ作成は予算や要望に応じたプランからお選びいただけます。お求めやすい価格でロゴの制作依頼が行えます。詳しくは上記リンクより制作料金プランをご覧ください。ロゴ作成の代行・委託・外注については気軽にお問い合わせください。
■ロゴデザインの作成・提案事例へ
ロゴの制作実績を掲載しています。会社・商品・ブランド・団体など、カテゴリ別にロゴのサンプルをご覧いただくことも可能です。