明暗のコントラストをどんどん高めて、モノクロ2階調にしたロゴマークの例を紹介します。陰影を究極まで純化し、夏の日差しのような強い光を感じさせることあります。このような画像をロゴマークに採用すると、小さいサイズでも視認性が高く、かつリアルな情景を思い浮かべることができます。その中でも幾何学的なパーツで構成されたミニマルなサンプルをピックアップしてみました。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
レトロフューチャーな高層ビル群のロゴマーク
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北アフリカの国スーダンの建設会社のために作られたロゴマークです。究極のコントラストで描かれた高層ビル群から、アフリカの日差しの強さが想像できます。地面に伸びた影が、建築物が高くそびえ立っている様子を演出しています。このイラストのおもしろいところは、現実の光と影の見え方から飛躍している点です。中央のビルには輪郭のような直線が追加されていますし、左のビルの左半分の黒い部分は、影なのかどうかあやふやです。そう思って見ていると、地面のストライプの白い部分はいったい何なのかと思えてきます。しかし、そのような理屈とは無関係に、見せたいものが感性に基づいてしっかり表現されています。黒い円とヌキの円の中心をずらしているのも細かいワザです。
ネイティブアメリカンの横顔が強い意志を感じさせるロゴ
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テレビCMや映画などのロケーションハンティングや撮影・マネジメントをおこなっている英国のプロダクションのロゴマークです。ネイティブアメリカンの横顔が強いコントラストで描かれています。1960年代から70年代にヨーロッパで撮影されたイタリア製西部劇は「マカロニウェスタン」と呼ばれることがありますが、欧米でロケーションといえば西部劇が最初に思い浮かぶのでしょうか。人物は荒野の太陽があたっているかのような立体感があります。しかしよく見ると、影の部分は幾何学的な形で巧みに描かれています。また、頭の羽根冠は平面的な図形になっているのですが、顔の印象が強いため、そうとは感じさせません。とても秀逸なロゴマークです。
柔らかいタッチのミニマルな山のグラフィック
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このシンボルマークは、二等辺三角形の中に影を入れて、ミニマルに山を描いています。背景が白い場合は山とは認識できないので輪郭線を追加しています。三角形の頂点を角丸にしていて、柔らかい印象を与えます。極めてシンプルなマークなので、このままでブラウザ用のアイコン(ファビコン)に流用できるでしょう。雪山に日の光が輝く風景写真は旅情を誘います。このロゴマークのネガティブな部分が透明であれば、背景が赤やオレンジの場合、朝焼けや夕焼けの山のように見えるかもしれません。
光と影を2値で表現したシンボルマークは、とくにシンプルなタイプであれば、エンブレム・エンボス加工・SNSのアイコン・ウェブサイト用ファビコンなど応用範囲が広がります。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
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