三つの同じモチーフでできた模様のうち、よく知られたものに「三つ巴」(みつどもえ)があります。グローバル企業のロゴや日本の家紋にも同じ構造のシンボルが多く見られます。これと同じように、ひとつのモチーフを120度ずつ回転させて三つ組み合わせたロゴマークを紹介します。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
シンプルな幾何学模様を組み合わせた銀行のロゴマーク
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円の一部を切り取ったようなシンプルな、幾何学模様を組み合わせたシンボルマークです。ひとつのモチーフを120度ずつ回転させると、その三つのモチーフの位置関係は正三角形になります。回転させるモチーフの形状によっては、このロゴのように正三角形が出現します。このロゴマークは、かつてブラジルに存在した「ナシオナル銀行」のものです。ナシオナル銀行はF1ドライバーのスポンサーだったので世界的に有名になりましたが、1995年に同じブラジルの銀行に吸収されました。
手を組み合わせた正三角形のロゴマーク
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「3」にまつわる表現やことわざの中に「三者三様」という四字熟語があります。ものごとのやり方や考え方が、ひとそれぞれで違うことを表します。スモールビジネスでは、異なる個性が力を出し合って大きな結果を生み出します。このスモールビジネスをシンボライズしたロゴマークでは、ビジネスパートナーを手でシンボライズしています。正三角形の3辺の長さと三つの内角はすべて等しいので、パートナーの対等な関係を示すのに最適です。三つの手で形作られた三角形が左右対照ではなく、再生ボタンのように右向きになっているのは、ビジネス「前進」を意味しているのかもしれません。
ネガティブスペースの「P」を回転させたロゴマーク
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どこかのある部族の数を認識する能力は極めてシンプルで、「1」と「2」と「いっぱい」しかない、という話を読んだことがあります。3以上はすべてひっくるめて「いっぱい」「たくさん」というわけです。シンボルマークの場合も、「たくさん」「さまざま」「マルチ」などの概念をできるだけ単純化して表す場合、「3」が最も小さな数字となります。このロゴは、ネガティブスペースで描かれた独特なフォルムの「P」が三つ組み合わされていて、一見した限りでは文字とはわかりません。「P」がなにを意味するのかわかりませんが、ロゴに「大勢のひと」「バラエティ豊かな商品群」「さまざまなサービス」といった意味を込めたい場合に、このロゴのような表現が参考になるかもしれません。
万華鏡は細長い鏡を3枚貼り合わせて筒状にしたもので、断面は3角形です。回転させると中のカラフルな細片の位置や組み合わせが変化して、さまざまな美しい模様を見せてくれます。このように単純な形状のモチーフであっても様々な表現が可能です。回転させる原点をどこにするかによっても大きく変わるでしょう。
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