動物を嫌いな人はあまりいません。マーケティングでよりポピュラー化を狙うには、ロゴに動物を使うのはよく用いられる手段と言えます。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
チキン料理レストランのロゴデザイン
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1997年創業、南カロライナ州にあるチキンをベースにしたレストランのロゴです。チキン・サンドイッチ、フライド・チキンなどを提供する、5店舗以上をかまえるレストランです。それゆえロゴのイメージは大衆的なものになっています。温暖な南部は、誰しもチキン料理を嫌う人がいません。漫画表現のロゴにしたのも、子供から大人まで一目でチキンを売る店だと分からなくてはいけないためです。競合する店は山とあるなか、キャラクターデザインも特徴あるものでなければなりません。取り上げたロゴは、単色で線描されたものですが、店で使用されているのは鶏冠が赤く、くちばしが黄色い白い鶏です。用途に合わせてロゴを左右に顔を振る柔軟性を持っている企業です。キャラクター・ロゴは、使い勝手、自由度が高いデザインといえます。
写真/映像制作会社のロゴデザイン
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同じ動物を使ったロゴですが、整然としています。これは、対称性を使っているためです。左右対称のものは、威厳、荘厳性、権力を表すことができる最もポピュラーなレイアウトです。国会議事堂、お寺なども対称に作られているのはこうした理由からです。このロゴは、米国南カロライナ州に拠点を持つ、ニューヨーク中心に活動する写真/映像制作会社です。アパレルから肖像、ファッション、コマーシャルと幅広く活動しています。SQUIREは名士、騎士のお供などを指し、FOXは知恵や賢さを表します。名士を顧客と考えれば、そのおともに賢い、またはずる賢い狐はいかがですかいった、遊び心のあるロゴになっています。狐の顔が扁平であるために、ロゴ全体の対称性を際立たせています。
電気自動車メーカーのロゴデザイン
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このスミス・SMITHというロゴは、1920年創業の無公害を売りにした電気自動車メーカー”Smith Electric Vehicles”で、現在はイギリスから移転し米国カンサス・シティーに工場をかまえています。ロゴは、有翼を持ったヴェネツィアの獅子で、紀元前3世紀に作られた平和の守護神です。本来は獅子が、本に手をかけるか剣を持つかで意味は異なります。このロゴではどちらのイメージもないことから、環境を守る守護神として使われたと考えます。直線を生かした外形から、スピード感、硬質さ、前進性といったものを感じます。有翼の獅子が左向きなのも、ロゴ・タイプの頭文字に尾で作られた”S”に呼応させ、企業の社会に対する健全性、躍進性といったものを表現しています。このロゴでも神話に出てくるシンボル性を導入することで、企業イメージを作り出しています。
三つのロゴには常に意味があり、我々がその意味を読めるか否かは別にして、クライアントが常にこうした意味性をデザイナーに要求していることが感じられます。企業名との兼ね合いだけではない、もっと企業理念に関係する意味性を求めていることがわかります。その表現方法の一つが、生物や動物を使ったロゴ・コンセプトを生み出すことであり、デザイナーはアイディアの一端を担っていることも忘れてはならないと感じます。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
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