ロゴというと企業やウェブサービスの目印やマークといった印象がありますが、アートとしてのロゴデザインには今回ご紹介するようなものもあります。「The Half and Half」というアカウントからピックアップしてみました。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
ギターと注射針を組み合わせた1956年のロゴデザイン
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ギターのネック部分が注射針になっている、少しどきっとさせられるデザインです。これは、エルビス・プレスリーが1956年におこなった「公開ポリオ接種」をロゴ化したもの。米国CBS放送の人気番組「エド・サリヴァン・ショー」に出演した際、リハーサル中にポリオ接種を受けたエピソードにちなんでいます。ポリオワクチンを周知させるためのこのパフォーマンスは、新聞でも大きく取り上げられ、結果として接種率が大きく向上したといわれています。
ツタンカーメン王墓の発掘を描いた1922年のロゴデザイン
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1922年はツタンカーメンの墓の入り口が発見された年でした。20世紀最大の発見として、発掘に関わった人々が怪死を遂げる「王の呪い」も併せて報じられましたが、実際に連続怪死の事実はなく、一部の情報が拡大解釈されただけといわれています。 ロゴマークは、王の黄金のマスクを形取り、年号を入れたシンプルなもの。マスクの表情にロゴとしてのオリジナリティが感じられます。
米国で最初の家禽ショーがおこなわれた1849年のロゴデザイン
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このまま切手になりそうなノスタルジックなデザインは、1849年11月にボストンで開かれた初の家禽ショーをイメージしたものとのこと。鳥のデザインだけでなく、背景部分やフレームも懐かしさ満点。古き良き時代を感じさせるロゴデザインです。
西部にジャイアントパンダがやってきた1927年のロゴデザイン
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米国西部の人々が初めてジャイアントパンダを見たのは、1927年11月だったようです。日本で描かれるパンダは、たれ目を笑っているようにデフォルメすることが多いですが、こちらはよりクマらしいロゴデザイン。 現在、日本では上野動物園のシャンシャンが大人気ですが、1927年のパンダもおそらく大勢の人が見学に訪れたのではないでしょうか。
ゴジラの映画が初上映された1954年のロゴデザイン
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世界的にファンが多い映画「ゴジラ」初公開は、1954年でした。伊福部昭による圧迫感のある音楽は、言葉の壁を超えてゴジラの脅威を伝えたのではないでしょうか。日本でイメージするゴジラは、ゴツゴツしつつも丸みのある造形ですが、ロゴのゴジラは爬虫類っぽさがあります。
ベルリンの壁が崩壊した1989年のロゴデザイン
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ロゴに大きく描かれた壁は崩され、その向こうに大きな太陽が輝いています。ベルリンの壁崩壊のニュースは世界的に大きく取り上げられ、東西に分裂させられていたドイツ人は、壁の崩壊と再会を喜びあいました。壁が存在していた期間は10316日。およそ28年にわたり、東西の人々を分断していましたが、現在は歴史遺産であり観光名所でもあります。
最初のバーボンが製造された1789年のロゴデザイン
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初めてバーボン・ウィスキーが製造されたのは、1789年のケンタッキー州。エライジャ・クレイグという牧師によるものだとされています。現在では、コーン・ウィスキーとバーボン・ウィスキーは原材料が異なり、両者の違いは明確に定義されていますが、この時、牧師はコーンからバーボンを作りました。ロゴデザインは、小瓶に抽出されたバーボンが一滴、また一滴と落ちている様子を描いています。
カナダ太平洋鉄道が完成した1885年のロゴデザイン
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カナダ太平洋鉄道(カナディアン・パシフィック鉄道)は、1881年から建設され、1885年に完成したカナダの代表的な鉄道です。長い線路を描くのではなく、枕木を一つ一つ打ち込んできた金槌と、完成に向けての最後の一本であろう釘を描いているのが、却ってドラマチックです。
ハワード・ヒューズが完成させたH-4機を描いた1947年のロゴデザイン
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スプルース・グース(トウヒ製のガチョウ)は、ヒューズ・エアクラフトが開発したH-4ハーキュリーズ飛行艇の通称です。ハーキュリーズはギリシャ神話でおなじみ、怪力ヘラクレスの英語読みですが、その名が示すとおり、世界最大の航空機でした。飛んだのは1度のみですが、現在も航空博物館に展示されています。 稀代の大富豪、ハワード・ヒューズがこだわり続けた大きな翼は、小さなロゴマークにおさめられてもなお、その強さを誇っているように思われます。
大きな出来事を小さなロゴに集約させるためには、アイテム選びが重要です。どのロゴも、デザインの新たな可能性を見出せるヒントになるものばかりではないでしょうか。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
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