背景を知るとより楽しいブランディングデザインの参考例

企業のブランディングには共感や信頼を通じて顧客への価値を上げていくと言う意味合いがあります。そのためにサービスや商品のターゲットやコンセプトなどのブランド戦略が必要となりますね。今回はスタイリング写真や製品展開にも繋がっている素敵なブランディングをしている世界中の企業の参考例を上げてみました。(※紹介するデザインは当サイトの制作事例ではありません)

ロゴデザインの発注はこちら

キャラクターで印章付けるメキシコのコーヒーショップのブランディングデザイン参考例

ブランディングデザイン例を見る (via Pinterest)

ブランディングデザイン例を見る (via Pinterest)

パステルカラーで統一された華やかで可愛らしいコーヒーショップのデザイン。様々なキャラクターがティータイムを彩ります。ぱっちりと開いた目のイラストが描かれたコーヒーカップですが不思議と怖いイメージはありません。ブラックを基調に、周りをパステルカラーで統一しているからなんですね。店内はインテリアと家具のデザインのチームと協力し、イラストでいっぱいの居心地の良い環境を目指して製作されたそうです。目を覚まして、コーヒーの香りを嗅ぐと言うことをコンセプトに目のキャラクターを始め、様々なキャラクターが迎えてくれます。キャラクターが可愛いと、マグカップやステッカーなどその他のグッズなどの収益にも繋がりますし、店のイメージもしっかりとつきます。ターゲット層を絞って場所やコンセプトを考えた確実なブランディングのもとにイラストを起用するのは良い案かもしれません。

スロベニアの小さな蜂蜜屋さんのブランディングデザイン参考例

ブランディングデザイン例を見る (via Pinterest)

ブランディングデザイン例を見る (via Pinterest)

まず目に飛び込んでくるのは、蜂蜜の巣にショップカードが刺さったインパクトのあるスタイリング写真です。蜂蜜のイメージはどちらかと言うと優しくて甘くて可愛らしいデザインやイメージ作りが多い中で、スタイリッシュな攻め方をすることでまず興味が湧きますね。ショップカードのデザインに組み込んだのは、蜂の巣の形。背景を埋め尽くす蜂の巣の柄は箔押し加工で上質なイメージに仕上がっています。表の情報面はブラックの文字で大きくロゴを配置。マットな質感で味のある紙を選んでいるのもいいですね。カラーは敢えて寒色系と黒を使用。従来の蜂蜜屋さんのイメージからは離れていますが、封筒やバッグ、そのほかのグッズ展開時にも男女問わずプレゼントやギフトに選べるような可能性を秘めたアイディアだと感じました。

製品の質感が引き立つデンマークの陶磁器のブランディングデザイン参考例

ブランディングデザイン例を見る (via Pinterest)

ブランディングデザイン例を見る (via Pinterest)

グレーの背景に暗めのトーンで撮影されたスタイリッシュなスタイリング写真。「チャンバ」と呼ばれるコロンビアの伝統的な陶磁器だそうです。黒い土を素焼きし、自然の風合いを生かした伝統的な方法で作られています。その起源は700年前に使用されていた花瓶にまで遡ります。黒の食器に敢えて黒のトマト、そしてアボカドを載せて撮影しているのが印章的ですね。陶磁器の空気感を壊さないように素材選び、色選び、そしてライティングに繊細さが感じられます。カードデザインも黒の背景一色に、ロゴの文字もシンプルにホワイト一色で添えられています。重みや歴史を感じさせ、より製品の良さを伝えるために余計なものは省き、文字選びや色選びに重点を置いて考えるのがポイントなのかもしれませんね。

新たな始まりを予感させるヨガのロゴデザイン

ロゴデザイン例を見る (via Pinterest)

あぐらをかいた様な人がメインに描かれているようですが、線を簡易化させることによって、抽象化された印象を受けます。抽象的なデザインであるからこそ、より違った見方に見えることがあると思うのですが、また別の見方として考えられるのは発芽している植物の絵ではないでしょうか。下部の無限ループは双葉の様な葉で、中央のくるりと丸まった部分はそこから伸びた茎の部分。そして上部の丸はその植物の花やフルーツを連想するかもしれませんし、もしかすると植物の上に輝く月を見ることが出来るかもしれません。そうすると、植物のように見えて来ませんか？そうした植物の生命力であったり、その力強さをヨガが与えるパワーとして間接的に表現しているのかもしれません。

無名の状態からブランドを認知してもらうというのはすごく難しいことですが、今ではSNSやインターネットを通じて様々なアプローチや戦略を練ることができるので本当に使い方次第で伸び代はグッと変わるでしょう。小さな店舗がインスタグラムなどで急に有名になることやtwitterなどで無名のイラストレーターさんの絵が有名になったりする時代です。コンセプトをぶれさせずに面白いブランディングで目を引くことにチャレンジしてみても良いかもしれませんね。