
ロンドンで毎年開催されるThe London Coffee Festival。このイベントでSweet Revolutionに出逢いました。Sweet Revolutionは健康と環境を考えたオーガニック、ヴィーガンのラテがたくさんのフレイバーで揃っています。
筒状の綺麗なパッケージとウェルネスコーヒーのハーモニーを紹介しましょう。
Sweet Revolutionの「筒状パッケージ」が棚で目立つのはシルエットの違い
Sweet Revolutionのパッケージが棚で目を引くのは、コーヒー製品の棚に並ぶ他社の袋や箱の中で、「筒型」のシルエットが明らかに異質だからです。中身が同じコーヒーでも、容器の形状が変わるだけで棚での存在感がまるで違います。
筒型パッケージは、側面が曲面のためラベルデザインが「巻き付ける」形式になり、平面の袋や箱とは異なる設計思想が必要です。正面から見たときに見える面積が狭いため、ロゴやブランド名をコンパクトに配置する技術が求められます。容器の形状を変えることはデザインの選択肢を増やすと同時に、設計の制約条件も変わる判断です。
The London Coffee FestivalでSweet Revolutionに出逢う

The London Coffee Festivalはロンドナーに大人気のイベントです。”The biggest coffee party on earth”と謳われ、250以上もの匠のコーヒー店が出店し、ラテアートのライブなどで大変盛り上がります。コーヒーマスターという利き酒ならぬ”利きコーヒー”というコンペもあり、日本人マスターもエントリーします。
3日間で3万人ものコーヒー大好きな人たちが駆けつけるThe London Coffee Festivalの会場に入ると、まずオリジナルのエコバッグをもらいます。このエコバッグにその日に買うコーヒーを入れて持ち歩けるようになっているのです。各ショップでもその店で購入するともれなくエコバッグが付いてくるというパターンがありました。このイベントでは”コーヒー×環境”がキーワードになるほどで、”サスティナブルコーヒー戦”という企画があるほどです。

さて、このイベントでラテのお店Sweet Revolutionに出逢いました。
「Superblend Lattes」という言葉と綺麗な色のラテの写真が目に入ってきます。イギリスでは抹茶フレイバーのものはラテでもアイスクリームでも、すでに色々な商品がありますが、Sweet Revolutionでももちろん抹茶ラテがあります。すでに一般的なものになった抹茶ではなく、ビートルート(ビーツ)を試飲に選んでみました。マイルドで体にスッと入っていく感じがします。
ジェーンが立ち上げたSweet Revolution

The London Coffee FestivalでのSweet Revolutionのストールでは、商品の説明や販売を女性が1人でしていました。この女性がジェーン、Sweet Revolutionの創業者です。息子さんが赤ちゃんのとき、乳製品不耐症であることが分かります。それ以来、生涯を通して健康と福祉に関心をもち、自然療法による栄養学を学びます。
Sweet Revolutionの飲み物は、栄養豊富な土壌で育ったスーパーフードやスパイスを使ったオーガニックなものです。機能性成分を含み、健康なライフスタイル、ウェルビーイングを向上させるというコンセプトに納得します。
優しくてカラフルなSweet Revolutionのパッケージをみていきましょう。
Sweet Revolution、自然のために闘うパッケージデザイン
数人の男女がキッチンでラテを作って飲んでいますが、第一印象はなんと言っても色が美しいこと。そして、美味しそうなラテの数々。
粉状のものをミルクやお湯で溶かすスタイルは、極上の一杯を作るのにまったく複雑な手間が入りません。
このパウダーが紙でできた筒状のパッケージに詰められています。


ここで、それぞれのフレイバーとパッケージの色をご紹介しましょう。
・抹茶とバニラ – 山葵色グリーン
・チャイと霊芝 – バニラ色ブラウン
・ビートルートと生姜 – オペラモーブピンク
・ターメリックと黒胡椒 – ゴールドイエロー
・カカオとチャーガ(きのこの1種)- チェリーピンク
・チコリとヤマブシタケ(きのこの1種)- キャラメルブラウン
どのフレイバーも優しい発色です。ジェーンの考える地球の問題として、パッケージデザインにもその考えが反映されています。
今ある環境問題は自分たちが引き起こしたものであり、そのダメージに対して償いをする必要があると考えます。だからこそ、すべての商品に環境に配慮したパッケージを採用しているのです。手遅れになる前に地球の回復を助け、これ以上被害を広げないためにできる限りのことをしなければならないと訴えます。
これらの想いがすべて詰まったSweet Revolutionのパッケージデザイン。手にすればサラサラとした感覚、飲み終わっても他の用途に使える可愛さがありますね。


家庭でSweet Revolutionのウェルネスコーヒーを
Sweet Revolutionの商品にはいくつものスーパーフードが使われています。例えば、真っ赤な野菜のビートルート。”奇跡の野菜”と言われるほどカリウム、ナトリウム、カルシウムなどのミネラル、ビタミンB類、食物繊維などが豊富に含まれています。
霊芝や生姜など、これらを組み合わせてできたパウダーはウェルネスコーヒーとして、生活にさらに健康を意識したものになっています。ウェルネスコーヒーとは、安心で安全な豆で楽しむ健康志向のカフェスタイルを指します。Sweet Revolutionではコーヒーの代わりにスーパーフードやスパイスを使いSuperblend Lattesを提供します。水を入れるだけ、またはオーツやソイなど好きなタイプのミルクで作るバリスタブレンドがあります。
家庭で美味しい時間を楽しむ。Sweet Revolutionのシリーズは身体や環境に注意を払いたい現代ならではのSuperblend Lattes、パッケージデザインも可愛く望ましいものではないでしょうか?
「ウェルネス」「ヘルシー」を訴求するパッケージで「自然素材感」を出す配色の設計
Sweet Revolutionのパッケージがウェルネスやヘルシーの印象を伝えるのに成功しているのは、配色にアースカラー(カーキ、ベージュ、テラコッタ)や自然由来の色が多用されているからです。
「健康的」「自然」「オーガニック」を訴求するパッケージでは、高彩度の鮮やかな色はあまり使われません。代わりに、土、葉、木、石といった自然の素材から抽出されたような落ち着いた色が選ばれます。これは消費者の中に「自然の色=体に良い」「人工的な色=添加物が多そう」という無意識の連想が存在するためです。ウェルネス系商品の配色設計では、この連想を意識して色を選ぶことが、パッケージの説得力を高めます。
参考:
・Sweet Revolution (https://sweetrevolution.co.uk)

<プロフィール> ビスコム
ロンドン在住ライター。イギリスに住み、さらに強くなったデザインやアートへの興味をライティングに活かす。インテリアにも食指が動き、Edward BulmerやWilliam Morrisのセンスに憧れる。剣道道場運営やボランティア活動も行ない、バランスのとれた在英生活を満喫中。
※掲載商品・パッケージ等のデザインは当サービスの制作実績ではありません。
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