会社や団体、店舗のロゴマークを見てみると、シンメトリーのデザインのものが多くあります。シンメトリーとは、「左右対称」の意味で左右の大きさや形、色などの釣り合いが取れていることです。シンメトリーのデザインには、非対称なものにはない絶対的な美しさや安定感が生まれ、視覚的にも目に留まりやすいため、マークに用いられることも多い様式です。今回は、シンメトリーの形を使った美しいロゴマークをご紹介します。(※紹介するロゴデザインは当サイトの制作事例ではありません)
放射状に配置された線が印象的なロゴマーク
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
こちらはアウトドアのブランドのロゴマークです。円の中心から放射上に配置された線が印象的な形です。地平線から昇る太陽を表しているようにも見えますね。左右に配置された文字の形もほぼ左右対称、中心には目のような形もあり、一度見たら忘れないすっきりとした安定感のあるマークに仕上がっています。細い線なので、刺繍などにも適しており、アパレルを取り扱うブランドのマークとしては最適な形になっています。
円と線を使った形が安心感のあるロゴマーク
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
こちらのマークは細い線で描かれた円と直線を組み合わせたすっきりとした形が印象的です。左右だけでなく上下も対称になっているのも特徴で、建物を上から見た図のようにも、ある場所と場所をつなぐ道のようにも見えてきます。線と線の交わりによって立体感も生まれ、また新しい別の形が浮かび上がり、いろいろな見方ができるデザインです。線の太さも統一されているため、安定した安心感も感じるマークです。
左右対称ながらも抑揚のあるロゴマーク
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
シンメトリーの良さは安定感と絶対的な美しさですが、同時に単調にもなりやすいという欠点もあります。しかし、こちらのロゴマークは左右対称でありながら、一つの風景の中に動きや抑揚を感じられるデザインになっています。その理由としては、左右は対称になっていますが、上下の形に変化をつけていることと、配置されている形の大きさに変化をつけていることです。上部分は木の形と星空のような光の形、下部分は沈んだ太陽の光のような形になっています。星の形は大きさに変化をつけ、奥行きと抑揚のあるマークになっています。
爽やかさと優しさを感じるシンメトリーのロゴマーク
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
こちらのマークは学校のロゴマークです。中心には旗のような形が配置されていて、左右対称の美しさに加え、直線と曲線の組み合わせが変化を生み出しとてもいいバランスを作り出しています。学校という、安心感や信頼感を強調したい場合のマークにはシンメトリーの形がとても効果的ですね。薄い黄色と水色の色彩から爽やかさと優しさを感じるデザインです。
ワクワクと想像が膨らむ!かわいいロゴデザイン
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
こちらは車を前から見た様子と、前から見たカメラのレンズの丸い形が図案化したロゴマークです。全体的にコロンと丸い印象で、シンプルに簡素化されデフォルメされたマークで親しみを感じますね。細かいオブジェクトは見当たらず、ある程度太いラインで構成されており、同時に黒い色がつく部分も大きくないので、印刷物として写真の上に白抜きで配置しても問題ない考え抜かれたデザインです。印刷物に限らず、看板などのサインにも、また、インスタグラムなどSNSのアイコンにも、また、ホームページにも変わらぬ印象・イメージで利用できるのでトータルでブランディングが可能になります。
下に添えたフォントも同じ印象の太いサンセリフ体で、マーク・ロゴとともに優れたバランスを保っています。
教育と鉛筆。ほんの小さな削り粕が素敵なロゴデザインに
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
教育に於いて、鉛筆を始めとした筆記用具は最早勉強のシンボルとも言えますよね。教育関係のロゴには外せない素材とも言えます。ここで面白いのは、その鉛筆自体ではなくその削り粕を用いることで、以下の2つのポイントを描くことが出来ている点です。
1つは、教育が発展していくイメージを与えることが出来る点です。鉛筆の削り粕が出るということは鉛筆を使っている証拠、つまり勉強が進んでいる証拠です。そうしたポジティブなイメージが教育全体にも与えられ、その進展を予期させますね。
2つ目は扇形に広げられた削り粕が、その明るい黄色も手伝って朝日の様に見える点です。こちらもよりポジティブな印象を与えるのに一役買っています。
フクロウの強者としての一面を強調したロゴデザイン
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
フクロウは肉食で、その鋭い爪を使って小さな動物などを捕らえます。このロゴは、そんなフクロウの狩人としての一面を強調していて、モノトーンであることも手伝い、力強い印象を与えます。ちなみに、ここで鋭く描かれている耳の部分、「羽角」をもっている場合はミミズクと呼ばれることが多いようです。
最小限の要素でフクロウを表現したロゴデザイン
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
羽角と大きな目、くちばしと、最小限の要素でフクロウをあらわしたロゴデザイン。左右で色を変えていて、暗がりに差し込む光を表現しているだけかと思いきや、よく見ると左が「d」で、右が「b」であることがわかります。実はこのアイコンは、屋号である「dark bird」のイニシャルでもあるのです。暗がりの中に浮かび上がるフクロウに何層もの意味を重ねた秀逸なロゴデザインです。
カラフルで楽しい!歯車のようなロゴデザイン
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
特徴的な長方形が、半円を描くように規則的に並べられているロゴです。それぞれの長方形は中央が窪んでおり、並べられた様子は歯車のようです。多くの色を使用すると雑然として見にくくなることが多いのですが、それに対して、こちらはマークの部分だけでも5色も使用しているのにも関わらず、規則的な配列の為に清潔感が生まれます。機械の部品のようなイメージですが、あたかい印象を与えています。
レコードと錨をうまく組み合わせたロゴデザイン
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
「RECORDS」の文字があることから、レコード店かレコードレーベルのロゴデザインであることがわかります。下半分にレコードをあしらい、中心に錨を配置していてうまく連続性を保っていますね。スタイリッシュなモノトーンですが、粋がったところのないデザインで、好感が持てます。デザイナーが意図しているかどうかはわかりませんが、錨がにっこり微笑んでいるように見えるのも素敵です。
錨をイニシャルに埋め込んだロゴデザイン
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
中央にイニシャルと錨を配置し、ロープでぐるりと囲んだデザイン。ヨットやモーターボートといった小型の船舶を係留しておく港、マリーナのために作られたロゴデザインのようです。よく見ると、「H」が縦に二つ並んでいて、錨もスペルの一部を構成しています。一色使いのシンプルなロゴですが、細部までよく練られた作品です。
ヨーロッパでは、「錨(アンカー)」は愛や誠実さの象徴として古くから親しまれてきました。陸上競技や水泳などのリレー競技での最終走者や、テレビの報道番組で中心となってニュースを掘り下げる人のことを「アンカー」と呼びますが、もともとは「希望を託す」という意味が込められているのだそうです。
力強いタッチで錨を表現したロゴデザイン
ロゴ作成例を見る (via Pinterest)
錨をエンブレムにあしらったようなロゴデザインです。中央にある「SINBAD」の文字が。あの『千夜一夜物語』のなかの『船乗りシンドバッドの物語』の主人公を務める船乗りのこと。ロゴの力強いタッチが、大海原で大冒険するシンドバッドにふさわしいですね。錨は停泊中も潮の流れや波、そして風と、さまざまな力を受ける船を、決められた位置にしっかり係留させておくための装置です。ずっしりとした重さがあることから、強さや安定性のシンボルとされることもあります。また、何よりアイコンとして人気があるのは、そのユニークな形状あってこそです。
シンメトリーのロゴマークを見てみると、同じ左右対称の中にもいろいろな個性があることがわかります。線の太さを統一し、安定感を強調したり、線の太さや形の大小に変化をつけて抑揚をつけたりとイメージに合わせて雰囲気を変えることも可能です。左右対称のマークをデザインする場合、左右が同じ形という決められた法則の中でシンメトリーの多様性を探ってみるのもいいですね。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。ロゴデザインの作成について
■ロゴ作成の依頼・制作料金について
ロゴ作成は予算や要望に応じたプランからお選びいただけます。お求めやすい価格でロゴの制作依頼が行えます。詳しくは上記リンクより制作料金プランをご覧ください。ロゴ作成の代行・委託・外注については気軽にお問い合わせください。
■ロゴデザインの作成・提案事例へ
ロゴの制作実績を掲載しています。会社・商品・ブランド・団体など、カテゴリ別にロゴのサンプルをご覧いただくことも可能です。