広告そのものは現実の世界の中にあるものですが、広告の中は虚構の世界に属しています。ポスターに描かれた絵も、テレビCMに登場するセレブリティたちもみな、ある意味メディアの中にしか存在しない、架空の存在です。
そんな前提をうまく利用し、覆すかのように見せかけることで、意外性のある広告を作ることができます。今回は、そんな現実と虚構の境目を強調し驚きを生むことに成功した広告例をいくつか取り上げてご紹介しましょう。(※紹介する広告デザインは当サイトの制作事例ではありません)
周辺環境と一体になっている広告例
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メッセージを伝えるはずの看板には何も書かれておらず、ただ髭剃りが立てかけられています。その髭剃りの手前には、きれいに草が刈られた跡があり、その髭剃りの切れ味の良さをアピールしています。
看板から商品が飛び出し、周辺環境と一体になって広告を形成しているというわけです。草を刈るのに髭剃りを使うという非現実さもユニークですね。
臨場感のあるプレーを見事に演出した広告例
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アメリカのカンザスシティに本拠地を置く大リーグのチーム「カンザスシティ ロイヤルズ」の広告です。野球チームを宣伝するのに、テキストを使うのなんて野暮ったいに決まっていますが、だからといって、写真だけでチームの魅力をアピールするのも簡単なことではありません。
この広告では、選手がベースに向かってスライディングしている写真を加工。スライディングによって広告自体が剥ぎ取られ、まるで選手がそこにいるかのような演出がなされています。
あたかもモデルが実在するかのように見せかけて消費者の共感を呼び、ニーズを喚起する広告例
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オランダとイギリスに拠点を置く大手消費財メーカー、ユニリーバによる基礎化粧品ブランド「POND’S」のニキビケアアイテムの広告です。
「毛穴をきれいに。ニキビと戦う。(Cleans pores. Fights pimples.)」とコピーがあることから、広告の中の女性が、ニキビを隠そうとして広告の端を手で引っ張り、顔を覆い隠していることが想像できます。ニキビを気にしている人の共感を呼び、購買意欲を大いに掻き立てることでしょう。
まとめ
屋外広告は現実として存在していますが、広告の中身は虚構の存在で、実際にはそこには存在していません。あたかもそこに実際の商品や人がいるかのように演出することで、驚きが生まれ、消費者の興味を強くひくことになるのです。
屋外広告のメリット・デメリット
屋外広告は、消費者の注目と関心を集めるのに最適な方法です。一般的に人通りの多い場所に設置されるため、多くの人にアピールすることができます。主な欠点の一つは、屋外広告は非常に高価になる場合があります。また、風、雨、雪などの天候要素が広告効果を左右したり、場合によっては広告自体を損傷させてしまうことがあります。
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