最近、IOTという言葉をよく聞くようになりました。「聞いたことはあるけど、よくわからない」という人もいるのではないでしょうか。IOTとはInternet of Thingsの頭文字で、全ての道具や機械がインターネットに接続されることです。
そうすることで例えば冷蔵庫が「もうすぐ牛乳がなくなるよ」と教えてくれたり、コーヒーマシンが「今日は暑いからアイスコーヒーにしますか?」なんて聞いてくれたりします。当然、いますぐ全てのモノがインターネットに繋がるわけではありませんが、そのうち「え、コレも?」なんて時代がやってくるのではないでしょうか。それは確かに便利かもしれませんが、もしキッチンで使う道具が一斉に喋り出したらややこしくて困りますね。少し話はそれましたが、今回はキッチンで使う道具にフォーカスした動画を集めてみました。今回出てきた道具がIOTになる時代ももうすぐかもしれません。(※紹介する動画は当サイトの制作事例ではありません)
世界で愛されているコーヒーメーカーの斬新なコマーシャル動画作成例
Nescafé Dolce Gusto
世界規模でコーヒー製造をしているネスレの家庭用コーヒーマシーン「ネスカフェドルチェグスト」のドイツで放映されたテレビコマーシャルです。コーヒーマシーンを擬人化さえるだけではなく、ファンクの帝王とも呼ばれたジェームス・ブラウンの名曲「Sex Machine」を歌わせるとは、スイスで生まれたネスレのイメージからすると意外でしかありません。新製品の「斬新さ」と「手軽さ」を、ジェームス・ブラウンの「Get on up(日本人にはゲロッパとして有名ですが)」つまり「気ままに踊りな」という歌詞で巧妙に表現しています。
機械的なものを擬人化させ親しみやすさを持たせるという手法はよくありますが、このコマーシャルでは些細なところに気を配ることでチープになるのを防いでいます。冒頭、商品にスポットライトが当たるスタートから光と影の使い方に非常にこだわりが見えます。テーブルに反射するマシンの影や、レバーの動きが本体に反射している箇所、そして曲に合わせて注ぎ口が光る演出など高級感を感じさせる工夫がされています。最後のドリップのパッケージにも絶妙な斜がかかっているのも見逃せません。
手作業にこだわったティーメーカーのプロモーション動画作成例
Manual Tea Maker N°1
アメリカのシカゴで製造・販売されたティーメーカーのプロモーション動画です。製造・販売を手掛けた「Manual」社は、その社名からもわかるように「手作業」にとことんこだわった製品作りがモットーで、ゆっくりと手間をかけて楽しめるものをデザインし販売しています。このティーメーカーも、中国の「蓋碗」という蓋つきの伝統的な茶器をモデルにしており、「making tea with skill(技で入れるお茶)」のためのティーメーカーと位置付けています。
動画では、この道具のシンプルさの象徴である「白」を基調とし、無駄を一切省いた構成で、その色彩ではなくフォントなどにも人工的な要素を感じないように徹底されています。使い方をただ淡々と説明しているだけ、ということが、この道具のセールスポイントである「ミニマリズム」にもつながっており、全体として美しくまとまっています。余談ですが、世界的に日本食が認知されヘルシーフードとして大流行している流れに乗って、いま世界では日本茶に対する関心も高まっています。
日本のお茶に携わる方はクオリティの高い映像を作れば世界中に注目されるかもしれませんよ。
ニンニクから生まれた調味料入れの制作過程動画制作例
AJORÍ. Creative process of the first prototype
スペイン・マドリードを拠点とするデザイン会社が製作した調味料入れの制作過程の紹介動画です。「Ajori」という名前に潜む「Ajo」はスペイン語で「ニンニク」を意味していることからも、その意匠がしっかりと込められていることがわかります。「ニンニクを剥いたときの曲線と、バラバラのピースに分かれていく形、そのひとつひとつに美しさを感じ、そこからインスピレーションを受けた」とデザイナーは話しています。ニンニクに美しさを感じ、そこからイラストが描かれ、調味料入れが生まれていく姿は、圧巻以外の何ものでもありません。調味料入れの持ち手になるニンニクの茎部分の曲線を再現するために、こんなに労力がかかっているの?と思うと、うかつに持ち運びできなくなりますね。
一切のセリフがないことで、より映像だけに集中でき、調味料入れとは思えない美しさと、徹底したこだわりを感じるパッケージと仕上がりにただただ見入ってしまう動画です。3分ほどの紹介動画ですが、これならSNSなどでも活用でしますし、展示会などでモニターに流し続けてもいいかもしれません。
プロダクト紹介動画は無数に存在しますが、その動画がどこで使われ誰に見せるのかを明確にすることで、必要な内容や尺が明らかになるからです。
やたらとスタイリッシュなミキサーのコマーシャル動画作成例
Creative ideas for food video. Ads creative cooking kitchen of brand Bork
ロシアで製造され、ロシアを含む近隣諸国で販売されたミキサーのテレビコマーシャルです。キッチン用品感ゼロで、まるで高級スピーカーのようなテイストに仕上がっていることから、ミキサーの高性能さや、そのシャープさが表現されています。このバーラウンジにでも流れていそうなBGMも、このコマーシャルの世界観をよりハイエンドなものにしていますね。黒の背景を使うことで、果物や野菜の色彩がよりビビッドで鮮明に浮き上がり、このミキサーがその鮮度を保つというメッセージを効果的に伝えています。引きと寄りのアングルを多用することで、細部までのこだわりを表現しているようにも感じます。毎日使うキッチン用品だからこそ、非日常を漂わせるようなタッチで描くことで、そのスタイリッシュさや性能の高さをアピールすることに成功しています。
また、食品を扱うだけあって登場する野菜や果物の映し方も素晴らしいです。通常コマーシャルなどでは専門家が食品を美味しく、水々しく映す手助けをしてくれますが、個人でも十分に真似できると思いますので、是非参考にしてみてください。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。
動画編集・映像制作料金と作例
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